ページビューの合計

2004年5月5日水曜日

西が丘大会6ブロック予選・1回戦

現6年生が、昨年のこの大会でベスト4に残ったため、今年度は第4シードというポジションを与えられました。
この大会で、ベスト16に残る事が出来れば、秋の「ニッサンカップ予選」の出場権を得る事が出来ます。
第4シードというポジションのおかげで、一つ大きな山からスタートする事が出来るので、とりあえず1勝すればベスト16となります。
ベスト16が目標ではありませんが、この大会の初戦は、もう1つの大会(ニッサンカップ)に参加できるかどうかの大きなハードルなのです。

前の晩から降り出した雨が、昼過ぎまで残り、当日の朝練は中止。
試合会場となる、板橋荒川グランドは、おそらく重馬場…
雨男パワーの凄さにもビックリですが、決してプラスになるとは考えられない状況は相手も同じ事。
いつもとは違うグランド状況に、どう対応するかが大きなポイントになりそうです。

試合の方は、一進一退の攻防が続き、前半に間接フリーキックからゴールを割られ、0-1でハーフタイムをむかえたものの、まだ、どう転ぶか分からない内容でした。
後半開始早々に、イサミがループ気味のゴールを決めて、試合はますます分からなくなりました。
しかし、点を取られる事はなかったものの、こちらも追加点を奪う事が出来ずに、1-1の引き分けで終わりました。

試合は引き分けですが、トーナメント方式の大会のため、PK合戦で上位進出チームを決定します。
そのPK戦は2-4で敗れてしまいました。

まず、勘違いして欲しくないのは、負けたのではないという事です。
サッカーでの「試合」は「引き分け」だったのです。
悪いグランドコンディションの中で、先制されたゲームでしたが、よくあきらめずに最後まで頑張ったと思います。

自分は、PK合戦はサッカーであって、サッカーではないと思っています。
技術があれば、必ず決める事が出来るというわけでもないし、世界的な名プレーヤがことごとくPKを外しているのは、みんなも知っている事だと思います。
(だからといって、技術的な要素が全くないかというと、そうではないので、サッカーとは全く関係ないとは言えません)
プラティニも、バッジョも「ここぞ!」という場面でのPKを失敗した経験を持っています。
日本の産んだバケモノ、釜本も「自分はPKは得意じゃない」と公言していました。
だから、PKで敗れた事に関しては、あまり気にしないで良いと思います。

考えなければいけない事は、PK合戦にならないように40分の「サッカーの試合」の中で勝負を決めるようにする事です。
そのための課題を、このゲームの中から探していかなければいけません。

ちなみに、課題を探すのはコーチの仕事でもありすが、選手もそれぞれに課題を感じていなければいけません。
イメージ通りのプレーがどれだけ出来たのか?
イメージ通りできなかったとしたら、それは何が原因なのか?
改善するためには、どの様な事に気をつけながら練習すべきか?
ぼんやりとでも、このような事を考えられるようになって欲しいと思います。
低学年には、こんな事は期待しませんが、もう5年生、そろそろ「頭の中」でもサッカーをする時期になっても良いのではないでしょうか?

さて、私がこのゲームを見ていて一番感じた事は、「足元」のプレーが非常に多いという事です。
ドリブルに関しては、「速さ」をウリにしている何人かの選手は、タテへのスペースへ突破するドリブルが何回かありました。
それは、決して「うまさ」を感じるドリブルではありませんでしたが、観ている者にある種の「期待」を持たせてくれるプレーではありました。
(結局、自分のスピードをコントロールできずに終わる事が多い)
タテのスペースを「突く!」というドリブルが非常に少なかったように感じたのは、自分だけではなかったと思います。
足元でボールを「こねる」ドリブル(というよりも、その場から動いていない!?)が非常に多いのです。
タテのスペースがなければ、タテに行かなくても良いのです。
右にも左にも(ライン際だと片方は消されてしまいますが)後ろにもスペースはあります。
相手のプレッシャーを感じたら、そこから逃げるようなドリブルをすれば良いのですが、「その場」でクルクル回ったり、足のウラでボールをこねくり回して、結局は相手に身体を寄せられて、ボールを失う場面が非常に目立ちました。

そして、「パス」に関しては、すべてが「足元」へのパスに終始していました。
「足元」へのパスが悪いとは思いません。
状況によっては、「足元」へ正確にパスしなければならない事もあります。
しかし、すべてが「足元」へのパスであれば、相手にとってこれほど守りやすい事はありません。
マークさえしていれば、そこにボールが来るのですから…
さらに、そこでボールを受けた選手が、足元でボールをこねくり回していれば尚更です。

「パス」には、味方を動かす、走らせる「パス」というモノがあります。
逆の言い方をすれば、動きながら、走りながら「パス」を受ける事も必要になります。
これは、守る側にとっては非常にやっかいで、守りにくいのです。
でも、単純に「じゃぁ、動きながらパスをもらえ!」といっても、そう簡単に出来ません。
そこには「パス」に込められた色々なメッセージを共有する必要があります。
そのためには、ある程度の経験が必要ではありますが、テレビの試合などからもつ「イメージ」というモノがあっても良いのでは?と思います。

現段階では、サッカーに関する意識という意味では、まだまだ低学年とそう変わらないのかなと思います。
でも、それはそれで良いと思います。
今がどうかではなく、これからどうするかが問題なのですから。
変わらなかったら困るけど…