ページビューの合計

2008年7月5日土曜日

中野区春季大会・5年生

ウンザリするような暑さに見舞われた、5年生の区大会初戦。
暑さにも、試合にも完敗となりました。

スコアは1-7。
もう目も当てられません。
でも、それはスコア上の話しで、ゲーム内容を見ると「悪くはないんだけどなぁ…」という感じでした。
まず、失点に目を向けると、そのほとんどが自滅による失点。
別に、この試合に負けたからサッカー選手をクビになるとか、下のリーグに降格になるとかという程の(どこかのテレビ局が言うような)「絶対に負けられない戦い」ではありませんが、ただ試合を楽しむレベルは、そろそろ卒業したい時期です。
負けたということよりも、最終ラインのパスミスや判断ミスが致命傷になるということを、どれほど実感してくれたかどうかが問題です。
これは、ボールに関わった選手は当然なのですが、他の選手がそのプレーにどれだけ関係していたか、もしくは関係しようとしていたかが大切だと思います。
このようなミスからの失点は、得てしてそのプレーに直接関わっていた選手に目がいってしまいがちです。
もちろん、直接関わっていたのですから、そこに大きな責任はあります。
ですが、周囲の選手がその選手をどれだけサポートしていたのかに目をやるべきだと思います。
その選手がトラップミスするかもしれないという予測の元、カバーに入る意識はあったのか?
最終ラインの選手がボールを持ったときに、早くボールを引き取ってあげようというポジション取り(パスをもらう動き)をしていたのか?
今後は、ボールを保持している選手の判断の質を上げるとともに、ボールを持っていない選手の意識をもっと高くする必要があると感じました。
特にこの日は猛烈な暑さも手伝ってか、パスを受けようとする動きが、ほとんどなかったと思います。
さて、攻撃の方ですが、「悪くはないんだけど…」という感じでした。
ということは、良くもありません。
パスはズレるし、トラップも丁寧とはいえませんでした。
それでも、「悪くはない」というのは、それなりにパスをつないでいこうという意識は見られました。
この時期であれば、まぁヨシとしようという感じなのですが、一番肝心なゴールへの意識が足りないのが気になりました。
こちらのチームに大人し目の子を集めてしまったという事もあるのですが…
ゴール前ではシュートを意識するというのは当然のことですが、自陣や中盤でのパス回しの時でも、常にゴール方向を意識しながらでなければ、ただ攻撃を遅くしているだけです。
先ほどの、最終ラインでのミスに関してもそうですが、ボール保持者はもちろん、ボールを持っていない選手達がどれだけ意識を高く持つかも大切です。
技術面での向上もさることながら、意識面での変化が必要だと感じます。
特にこちらのチームは、大人しい子どもが多いこともあり、「素直さ」は感じるものの、ちょっと「生意気」な感じだったり、「マセている」雰囲気を出したり、「(ズル)賢さ」といった様子を感じさせることがありません。
(サッカーのプレー上の話しです、普段のコーチとの掛け合いで『生意気』な子は…)
もっと、相手を「ダマす」「オチョくる」「バカにする」ような感覚があっても良いかと思います。
難しい課題ではありますが…

2008年6月15日日曜日

中野区春季大会・4年生

Aチームの春季大会が終わりました。
初戦:本郷戦 1-1引き分け 内容はイマイチ
1戦目:WSC戦 1-2負け 内容はまぁ良いかな?
2戦目:KFC戦 3-0勝ち 内容は良い!
という感じで、絵に描いたように内容が良くなってきたAチーム。
簡単に言ってしまうと、ドリブルのスピードとコースという意識が浸透した結果ではないかと思います。

まず、この日の試合では、開始早々にユウトがセンター付近で背筋を伸ばしてゆっくりドリブル。(ベッケンバウアーのような…って古い!)
そこから前線のマキへスルーパス!
これはオフサイドになりましたが、このようなイメージを持つことは、これまでのゲームでは見られないことでした。
パスのスピード、タイミングには、もう一工夫ほしいところですが、徐々に「サッカー」を見せてくれるようになってきました。
もう1つ良かった点をあげると、自分のプレーを「こうする!」と決めつけなかった事です。
例をあげると、2点目のユウトのシュートです。
オフサイド気味に飛び出し、フリーでシュートを打てる状況でしたが、ボールのバウンドが自分のシュートするタイミングと合っていませんでした。
既にシュート態勢に入っていたユウトは、そのまま強引に打ち切るのではなく、シュートの態勢をやめ、もうワンバンドさせて、タイミングを合わせてしっかりとボールを捉えたシュートを打ちました。
また、ドリブルでゴールライン付近まで持ち上がったソウタがシュートかセンタリングをしようとキックの動作に入りましたが、相手が対応している事と角度がないのを見て(だと思います。もしかしたら、最初からキックフェイントのつもりだったのかも?)切り返して、中の選手へ落ち着いてパス。
どちらも、トップスピードの中で、精一杯のプレーをしていたら出来ないプレーだと思います。
このようなプレーが一部の選手にですが、出てきた事は大きな進歩だと思います。
チーム内でこのようなプレーが随所に見られるようになってくれば、サッカーの魅力はさらに増すのではないでしょうか。
さて、ここまで予定通り(?)に変化していく事は、自分のこれまでのコーチ経験を振り返っても、なかなかありません。
別に子ども達に、特別な(指示の)伝え方をした訳でもないし、これまでと変わった練習をした訳でもありません。
おそらく、子ども達がこちらの想像以上に、話しを良く聞いて理解していたのでしょう。
人の話しを聞く、理解することの大切さを再認識しました。
また、そのような習慣を身に付けさせるように、コーチとしてどの様な事をどんなタイミングで何を言うのかが重要になります。
常に「ああしろ!」「こうしろ!」と言っていては、単なる「命令」となってしまい、子ども達が情報を自分のものとして自分なりに理解して取り入れる事をしなくなってしまいます。
どう動けばいいかは、常にコーチが言っているのですから、それに従ってさえいればいいのです。
でも、これでは本当の意味での成長にはなりません。
サッカーの技術だけでなく、考える力、理解する力もサッカーには(サッカーに限らず)とても大切です。
今回は、試合間隔、相手のレベル、試合内容などの外的要素も含め、上手く歯車が噛み合ったようです。

2008年6月8日日曜日

中野区春季大会・4年生

前回の試合では、Aチームよりも「スピード」に頼るドリブルが目についた感のあるBチームのサッカーでしたが、この日の試合は前回よりも良い内容でした。
試合前に子ども達に言ったことは2つ。
1.ドリブルはスピードとコースに気をつける
2.サボらすに相手のボールを追いかける

2.のディフェンス面というか、ボールに対してプレッシャーをかけるという点に関しては、まだまだだなぁと、思います。
相手がボールをコントロールしきっているわけでもないのに、自分よりも相手の方がボールに近いのを見ると、「どうぞ、どうぞ」とゆずり合いの精神を発揮してしまう、育ちの良さ(?)が目立ちました。
ディフェンスのセオリーに「飛び込まない」「足を出さない(取りにいかない)」というのがあります。
これは、相手選手が完全にボールをコントロールしているのに、不用意にボールを取りに足を出したり、突進してしまうと簡単にかわされてしまうということです。
ですが、まだこの時期には「ボールに対してアタックする」「ボールを奪ってやる!」という気持ちが大切だと思います。
そのうちに「ただ突っ込んでもかわされちゃうぞ?」と感じるようになって、取りにいくべきタイミングと、取りにいってはいけないタイミングを覚えていけば良いと思います。
ただ、今のお上品なサッカーでは、飛び込んでかわされてしまう事も、速く激しくプレッシャーをかけてボールを奪うという事も経験できずに成長してしまう可能性があります。
しばらくは「ボールに寄せろ!(行け!)」という指示が多くなりそうです。
さて、1.のドリブルに関してはスピードとコースを意識する選手が増えてきました。
満点をあげるほどではありませんでしたが、合格点には十分な内容でした。
まだ、ほとんどの選手が「合格!」とはいえませんが、身近にそのようなドリブルをする選手が増えてくれば、自然とそれがチーム内に浸透していくと思います。
一つだけ苦言を呈するとすると、最後の最後の場面、所謂仕上げの段階で力が入りすぎてスピードが上がってしまう、ドリブルが大きくなってしまうという点でしょうか。
そのような場面でこそ、冷静に周囲を見ながら、ずる賢くプレーすることが出来れば、もう少しチャンスが作れたと思います。
唯一のゴールとなった、マキのゴールは最後まで落ち着いてドリブルした結果でしょう。
そして、そこが1得点のみに終わってしまった原因でもあるでしょう。
あ、試合の方は1-2で負けました。
1点はオウンゴール(相手のクロスをクリアしようとして)で、もう1点は自陣ゴール前でのパスミスからという事で、簡単にいうと自滅の2失点でした。
このようなミスからも、上手くなるための何かを感じ取ってくれれば、今回の敗戦は大したことではなくなるでしょう。
水曜日の練習の時にでも、ミスの原因について話しをしてみようと思います。

中野区春季大会・6年生

それなりにボールをつなげるようになってきた6年生。
今はつないでいる「だけ」で、パスに「狙い」や「メッセージ」を見いだすことは難しい状況ですが、着々と地盤は固まってきたという感じがします。
しかし、つないでいる「だけ」と書きましたが、実はここまでたどり着くのも非常に難しいのです。

今日の試合(江古田戦しか見ていません)でも、しっかりとボールをコントロールして、顔を上げて…というプレーが目立ちました。
もちろん、完璧ではありませんし、中にはボールをコントロールするまでに、バタバタとしてしまう選手もいます。
でも、ボールをうまくコントロール出来ないからといって、テキトーに、ただ蹴るだけというプレーがほとんど見られなかったのは良かったのではないでしょうか。
まぁ、そのために自らピンチを招くことも多々あるのですが…
さて、冒頭にも書きましたが、現段階はあくまでも地盤を固めだしたという時期でしかありません。
厳しいことをいうと、全体にのっそりした感じがして、「ここぞ!」という場面で瞬間的にスピードを上げる、という「変化」が見られません。
スピードというのは、ドリブルのスピードではなく(それも含まれますが)パスのリズムをあげるということです。
攻撃の組み立てをザックリ分類すると、つなぎ(組み立て)→くずし→フィニッシュとなります。
つなぎの段階では、ゆっくり、いや、ゆったりしたリズムで構わないと思います。
しかし、「くずし」の態勢に入ったら、ダイレクトやツータッチでたたみ掛けるようなパス回しが必要です。
「くずし」の段階でものんびりしていたら、フィニッシュに持っていくことは出来ません。
何度かあったワン・ツーやダイレクトでのパス交換が狙った時に出るようになると、一皮むける気がします。
この日の試合でのダイレクトは偶然が重なっただけという場面も何度かありました。
(ボール周辺の)何人かの選手達が「狙い」を持ってリズムを変える「しかけ」が出来るようになれば、プレーしている選手達も、よりサッカーが楽しくなるでしょう。
最近の流行り言葉では「連動」というのでしょうが、自分はこの言葉に「オートマチック」「機械的」というイメージを持ってしまうので、どうも好きになれません。
個々の選手が次のプレーを予測しながら「くずし」のイメージを持ち続ければ、コンビネーションなんてものは自然と生まれてくるものだと思います。
ということで、そろそろ個人のサッカーからグループでのサッカーへ移行する時期に来たようです。
6年生の終わり頃には、グループからチームへの移行までいければ良いのですが、とりあえずは6月から「ワン・ツー」キャンペーンを発動して、2~3人での局面打開のイメージをつかませたいと思います。

2008年5月18日日曜日

中野区春季大会・4年生

「ゆっくり!」これは、練習中・ゲーム中にコーチがよく子ども達に使う言葉です。
わざわざスピードを落とせとコーチは指示を出しているわけです。
「メッシの高速ドリブル!」「ロナウドは速すぎる!」などという言葉が世間を賑わせていますが、それでもあえて「ゆっくり!」なのです。
その答えが今日の4年生の試合に垣間見えたと思います。

まず、ドリブルでは1試合目のダイチとヨッシーのドリブルです。
おそらく7割程度のスピードでドリブルをしていたと思いますが、ボールが足元から逃げることがほとんどありませんでした。
相手DFが出してくる足を冷静にかわし、空いているスペースへ丁寧にボールをコントロールしながらドリブルをしていました。
ゆっくりドリブルすることの利点は…
・ボールコントロールを乱しにくい
・スピードやパワーでの「エイヤッ!!」という突破ではなく、相手との駆け引きが必要になる
・周囲の状況が目に入る
などでしょうか。
3番目の周囲の状況が目に入るという点に関していえば、ユウスケのゴール前での2本のパスは見事でした。
1回目は、ゴールのやや左でボールを持ち、良い態勢でボールを保持していたため、いつでもゴールを狙える状態でした。
当然、相手DFはそのボールにめがけてチャレンジしにいきます。
その時、ユウスケの左、ゴール正面にいたテッタにタイミング良くパス!
惜しくもゴールにはなりませんでしたが、良く周囲を見ていた証拠だと思います。
もう1本も、ゴール前で相手DFを引きつけ、ゴール前でフリーになっていたヨッシーへ丁寧なパス。
これはゴールにつながりました。
2試合目のBチームは前半に何度も得点チャンスをつかみながら、シュートが決まらずイヤな雰囲気になりました。
それも関係しているのかもしれませんし、相手チームのプレッシャーが1試合目の相手よりも速かった影響もあるかもしれませんが、ただガムシャラに突き進むという印象を受けました。
スピードを抑えていないため、コントロールを乱して自滅したり、密集地帯に果敢に(?)突っ込んでワケワカラン?というプレーが目立ちました。
足の速い子、スピードに自信のある子ほど、スピードをコントロールできていない傾向にあります。
相手に足を出させてかわす、そして自分のボールコントロールは乱さない。
さらに欲をいえば、周囲の状況もしっかりと把握できている。
とりあえずは、このレベルを目指していきたいと思います。
チームとしてどの様に攻めるか?という事はその後です。
さて、冒頭にメッシやロナウドのドリブルの速さに触れましたが、彼等は決して速さ「だけ」ではないのです。
「巧さ」をハイスピードの中で出せるという点で他の選手達よりも抜きん出ているのです。
速い「だけ」のサッカー選手なんて聞いたことがありません。(犬より速いという選手が埼玉のチームにいますが…)
それならば、陸上選手をスカウトしてくればいいのです。
サッカー選手には、サッカー選手にしかできないプレーがあるのです。
もちろん、そこに「のろいプレー」と「速いプレー」が同じレベルであったとしたら、「速いプレー」が良いに決まっています。
しかし、「巧さ」「ずるさ」「判断力」「正確性」が損なわれるような速さならば、もっとスピードを落とすべきです。
スピードの出し過ぎに注意!
ドリブルは急には止まれない。

2008年5月6日火曜日

中野区春季大会・6年生

最近(というか、前からですが)ファイティングスピリッツを見せることを要求されることの多い6年生。
こればっかりは、元々の性格も関係してくるので、そう簡単にはいきません。
自分もどちらかというと穏健派なので、出来れば争いは避けて通りたいと常々感じています。
でも、サッカーにおいては、負けたくないのです。
乱闘はしたくないけど、ボールの奪い合いでは負けたくありません。
それは、自分なりのサッカーに対するプライドが、そうさせているのだと思います。

自分は無名チームの無名選手で終わりました。
大会でたいした成績も残さなかったし、選抜(当時は『トレセン』制度はありませんでした)に選ばれたこともありません。
また、特別上手い選手だとも思いません。
でも、何故だか(ちっぽけなものですが)プライドはあったような気がします。
自分のミスから点を取られてしまったり、キレイに抜かれたときなどは、腹がたって仕方がありませんでした。
逆に自分の出来が最高に近いとき(滅多にありませんが)は、たとえチームが負けても清々しい気分になれたものです。
たいして上手くもなく、大抵のことは許してしまう懐の深さ(?)を持った穏健派の自分ですが、そこまでにサッカーで積み重ねてきたモノが「プライド」として形を変えているのではないかと思います。
それなりにサッカーを一生懸命やってきたのであれば、やはり、そのサッカーでやられてしまうのはガマンが出来ないはずです。
ましてや、サッカーが好きであれば尚更なのではないでしょうか?
つまり、試合での気持ちというものは、これまでの目に見えない積み重ねが出てくると自分は考えるのです。
という自分の仮説が正しいとすると…
6年生は卒業までには闘う集団にはならないかもしれません。
それも仕方がないことなのでしょう。
いや、でも待て!
それでも自分は言い続けます。
「サッカーは格闘技だ」「球際で負けんじゃない」「根性見せんかい」と。
メンタルは絶対に必要なことだから。
中学、高校でその言葉を思い出すように。
さて、試合以外の話しが多くなってしまいました…
この日はメンタル面以外に目立つことがありました。
それは、だいぶボールを落ち着かせることが出来るようになってきたことです。
8人制(フィールドは7人)の導入で、時間的・空間的な余裕がうまれたことも関係しているのかもしれませんが、ほとんどの選手がボールをしっかりコントロールして、周囲を見てプレーを選択していました。
ようやくサッカーらしくなってきたというところでしょうか。
もちろん、細かいところ見れば注文は沢山あります。
でも、ベースとなる部分は固まってきたと感じました。
後はこれをもっと質の高いモノにしなければいけませんが…
しかし、当然ながら課題もありました。
ボールが落ち着くようになったためか、周囲の選手のパスを受ける意識の低さが非常に目につくのです。
ボールを持っていないときの意識がもっと高くなれば、よりレベルの高いサッカーが出来るようになります。
そうすれば、サッカーがもっともっと楽しくなるはずで、そのようなサッカーをプレーし続けることが「プライド」を持つことになるのではないか…と期待します。
名言集・その2
ヨハン・クライフ
「サッカー選手にとって最も重要なものは、トラップとポジショニングさ。この2つが完璧ならば何だって出来るさ。」
ボールを持っていないときにサッカーをしよう!

2008年5月5日月曜日

6ブロック5年生大会

こどもの日といえば、小学生にとって誕生日、クリスマスに次ぐ一大イベントです。
プレゼントをせがんだり、どこかに連れて行けと駄々をこねたりが出来る日だったりします。
そんなナイスな日に5年生のブロック大会がありました。
ここ最近のつばさは、ブロック大会初戦で姿を消すことが多いのですが…
例にもれず、5年生も0-1と試合を落とし、ドンヨリとしたこどもの日を過ごすことになりました。

さて、試合内容ですが、悪くはないが、決して良くはないという内容でした。
まずボールが落ち着かない。
デコボコなグランドだということも関係すると思いますが、技術的な面(ボールコントロール)という事以外にも、その原因はあります。
相手にボールを晒しすぎるため、簡単にボールに対してプレッシャーをかけられてしまう。
自分の身体でブロック(スクリーン)すれば、相手も取れないボールに対してアホみたいにプレッシャーをかけてこないだろうし、たとえそこにプレッシャーをかけられても、余裕でボールをキープできるはずです。
そして、視野が狭すぎるという点も見逃せません。
ボールを持つと、ゴール方向にターゲットをロックオンして、そこに敵がいようが、逆サイドにドフリーの見方がいようがお構いなし。
明治ラグビーの精神を受け継いだかのごとく「前へ、前へ!」と突き進みます。
といっても、取られてしまって「突き進む」事は出来ないのですが…
そして、その視野の狭さがパスでも自分達の首を絞めることになります。
パスのターゲットがあまりにも近すぎるため、大きく・早くボールを動かすことが出来るパスの利点をまったく享受できていません。
むしろ、パスをつなげばつなぐほど、自分達を窮地に追い込んでいるかのような気がします。
5年生になり、そろそろチームとしての「色」を出していく時期に来ています。
ですが、それ以前に個々の選手がしっかりとボールをキープできること、周囲を見ることが出来るというのは最低限必要です。
個人のサッカーからグループでのサッカー、そしてチームでのサッカーと順調に成長していく為にも、落ち着いてボールを持てる、視野の広さを個々に意識させなければと思いました。
ボールをキープできない、回りを見れないでは、状況判断もクソもないのですから…
さて、冒頭に「悪くはない」と書きましたが、それはどこか?
ザックリと言うと「丁寧に」プレーしようとしていた点です。
ブロック大会という緊張感からか、いつも通りなのかイノシシばりの突進が目につきましたが、「丁寧にプレーしなくちゃ!」という気持ちは、少しですがベンチに伝わってきました。
負けはしましたが、それなりの「形」にはなりそうだなという手応えも感じた試合でした。

2008年4月29日火曜日

中野区春季大会・4年生

火曜日の試合連絡を日曜の夜10時に流す。
明日(月曜)の正午までに出欠連絡を下さいね、と。
ちょっとばかし、大人の事情というヤツが絡んでいたのですが…
フタを開けてみれば、あらビックリの29名中、欠席3名のみ!
恐るべし4年生!

4年生になって初!というか、3年生の秋には公式戦がなかったので、本当に久しぶりの公式戦。
別に、公式戦だから練習試合と違うということはないのですが…
さて、中野区の4年生大会は8人制です。
サッカーは11人でやるものだと思っている方が多いと思いますが、それは大人の話しです。
最近になって、ようやく日本協会も小学生期には少人数制の試合を推奨しはじめました。
人数を減らすことによって、ボールタッチの回数が増えるとかという事が言われていますし、日本協会もそれをデータとして公表したりしています。
でも、そのようにデータとして表に出てこない部分に、少人数制の良さは沢山あると思っています。
実際にボールにタッチしなくても、ボールに関係する時間が多くなる。(サボれなくなる?)
ポジションが流動的になり(ならざるを得ない)そこに選手自身による判断(攻撃参加?ディフェンスに戻る?など)が伴ってくる。
(グランドの広さにもよりますが)時間的・空間的な余裕が出来、判断の伴ったプレーが増える。
…等々です。
この辺の話しを書き出すと、スペースがいくらあっても足りませんので、この辺にしておきますが、8人制とはいえ立派なサッカーであり、それは子ども達のための移行であるということを頭の隅にでも入れおいていただければと思います。
さて、試合の方は0-5で負けました。
前半は、お互いにチャンスを作り、相手の鷺宮はそれをキッチリと決め、うちはキッチリと外したという、いつも通り(?)の展開でした。
そして0-2で迎えたハーフタイムには、「チャンスをしっかり決めているかどうかの差だけだ!」と子ども達のケツを叩きました。
しかしながら、後半は鷺宮の怒濤の攻撃を受け、こんどは逆に相手のシュートミスに助けられたり、キーパー裕次郎のファインセーブに助けられたりして、何とか3失点で凌いだという展開でした。
メンバー総入れ替えというのも影響したかもしれません…
この試合で感じた課題は2つ。
1つはディフェンス意識の低さ。
基本的に、この学年はイケイケで良いと思いますが…
「ボールを奪い取る!」「ドリブル?シュート?そんなモノさせるか!」という意識がもう少し欲しいところです。
また、ボールばかりを見てしまって、危険な相手選手やスペースを意識することがほとんどありませんでした。
これはボールウオッチャーといって、サッカーでは「最悪」の代名詞のようになっていますが、大人でもそうなってしまうことは良くあります。
ですから、4年生になったばかりの子ども達にそれを要求するのは酷かと思いますが、徐々にプレー中に気にしなければいけないエリアを広げていくようにもっていかなければいけなでしょう。
もう1つは、ボールを奪われすぎという事です。
自分のボールを絶対に奪われないというのは不可能に近いのですが、自ら奪われにいっているようなプレーが目について仕方がありません。
相手選手に向かってドリブルで突進、相手に近い足でボールをコントロール(ボールをさらす)、スピードオーバーでコントロールできず自滅…などなど。
そろそろ「パス」を中心にサッカーをすることに考えをシフトさせていくと思いますが、ドリブルは絶対に外せない基本中の基本です。
相手のディフェンスを切り裂くような突破のドリブルではなく、取られないように逃げ回るドリブルや、飛び込んでくる相手をヒラリとかわすようなドリブルを何とか身に付けたいところです。
これは技術的な事というよりも「意識」の問題だとも思います。
イケイケサッカーではあっても、ボールを奪われるということは最大の恥であるという感覚を植え付けていかなければ…

2008年4月27日日曜日

全日本6ブロック予選・1回戦

低学年の練習を終えて、荒川の河川敷に到着したのはちょうどハーフタイムの時。
試合途中ということもあって、ベンチ反対側の応援席に移動する。
つばさの女王様こと4年生の女子が自分の顔を見るなり「ダメ!ボロボロ!」と、いきなりのダメ出し。
聞けば、既に0-4で負けているとの事。

前半で4失点とは…そんなにヒドイのか、それとも相手がスゴイのか?
なんてことを考えながら後半を見る事に。
う~ん、確かに相手チームはつばさよりも個々の選手の能力は高い。
当たりの強さ、バランス、俊敏性…これらの運動能力が高そうだなと感じさせる選手が多い。
結局、後半にも2失点をして、トータルで0-6でした。
さて、30日の練習の時に、子ども達にはこう言いました。
サッカーで0-6というのは、ハッキリ言って「ボロ負け」だ。
そこには明らかな力の差がある点差だ。
確かに、相手チームはつばさよりも能力の高い選手がたくさんいたから、勝つのは難しいかもしれない。
でも、6点も差をつけれらてしまうほどの差ではないはずだ。
最近の谷戸でのゲームを見て「だいぶ上手くなってきたなぁ」と思っていたほどだから。
その「本当の力の差以上に余計な失点」には技術・体力以外の要素が影響している。
チームとしての勝敗に対するこだわり→「勝ちたいなぁ…」ではなく「絶対勝つ!!!!」という気持ちで試合に入っているかどうか。
相手選手との1対1での「勝負」のこだわり。
ルーズボールを奪い取るという強い気持ち…などなど。
要は、技術・体力も大事だけど、気持ちの強さというものもゲームではとても大切で、それはゲーム展開だけでなく、点差にも表れるのだということ。
この学年の子ども達には、以前にも言いましたが「サッカーは格闘技」なのです。
自分はスポ根ものや熱血ドラマは好きな方ですが、根性論者ではありません。
でも、「気持ち」(それらしく言うと『メンタル』)は絶対に必要なことだと思います。
そしてもう1つ、簡単に言ってしまうとボールとの一体感が足りないと感じました。
ドリブルの時ばかりでなく、トラップ、キックのフォームを見ても、「コイツ、やるな!」と思わずニヤッとしてしまうようなオーラを発している選手は見あたりませんでした。
強いて言えば、カオルのダイレクトのインサイドに、かろうじてサッカー選手「らしさ」を見た気がします。
丁度というか、5・6年生は4月の頭から「キック・トラップ向上キャンペーン中」です。
メンタル面とともに、こちらの強化にも着手しなければなりません。
釜本の名言
「サッカーなんてね、たくさんボールを蹴ってりゃ上手くなるんですよ!今の選手達はボールを蹴らなさすぎる!見た目の派手なプレーばかりやりたがる!」
という事で…たくさんボールを蹴りましょう。