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2006年4月30日日曜日

全日本6ブロック予選・2回戦

初戦をPK戦で辛くもモノにし、2回戦にコマを進めた6年生。
2回戦の相手は、5年生の時に1回戦を戦った南池袋です。
この時は7-1で勝ちましたが、あまりサッカー的には良いとはいえず、個々の力でねじ伏せた感があり、課題である「駆け引き」や「判断」は皆無でした。
ということは、各選手の能力の差があるということで、普通に考えればそれほど苦しまずに勝てると思うのですが…

結果は、この試合も0-0のスコアレスドローの引き分け。
またまたPK戦で次戦にコマを進めました。
しかし、内容は全くダメでした。
前日のKFC戦が「イマイチ」ならば、この日は「最悪」でした。
そして、何よりもこの日の試合は、ベースとなるべき「メンタル」面でも全く良くありませんでした。
昨年の7-1での勝利が頭にあり、ある種の「油断」があったのかもしれません。
それは、自分も含めてですが、やはりサッカーはそんなに簡単なモノではないのです。
試合前のミーティングで、もっと子ども達を奮い立たせるようなトークを展開すべきだったのかもしれません。
アップの段階からもっと「闘う」姿勢を出させるべきだったのかもしれません。
その日の朝練で、結構よいプレーをする6年生をみて、密かに期待をしていた自分の心の隙が子ども達に伝わってしまったのかもしれません。
子ども達が大人(コーチ)の思い通りに動くというのは、とんでもない勘違いですが、6年生の持っている本当の「力」からすれば、それを出し切れていないし、引き出せていなかったと思います。
5年生大会の時のリオ戦では、こちらの胸が熱くなるくらいの「闘う姿勢」を見せてくれました。
その時、自分にしては珍しく「勝たせてやりたい!」と思ったのでした。
しかし、今日の試合をベンチで見ているうちに「こんなサッカーで勝ったら良くないんじゃないか…」と思ってしまったほどです。
実際、試合後のミーティングでは子ども達にもそのことを伝えました。
「勝った」(実際には引き分けで『勝って』はいないのですが)という事で、反省すべき点が薄れてしまったり、「最悪」の試合をしたという事実が薄くなってしまうのは何としても避けたかったのです。
どんな時(谷戸や五中の練習)でも、全力を出すこと。
口で言うのは簡単ですが、非情に難しいことです。
しかし、それが出来なければ、本物ではないし、本物にはなれないのです。
実際にグランドに出てプレーをするのは選手達ですが、それまでの段階で下準備をしたり、方向性を持たせるのが我々コーチの仕事です。
楽天の監督のように、自分は悪くないとボヤイてばかりの指導者にはなりたくありません。
この日の試合が、自分にとっても良い「薬」になるように気持ちを引き締めていかなければと思います。
コーチも成長していかないと…

2006年4月29日土曜日

全日本6ブロック予選・1回戦

4年の時は、初戦の対戦相手だった向原シャークスが3位。
5年の時は、2回戦で対戦したリオが準優勝。
と、いずれも負けた相手チームが好成績を収めるという「かませ犬」ぶりを発揮してきた6年生。
というよりも、自分のゴッドハンドの威力のすごさを再認識させられてしまいます。
そのゴッドハンドぶりは今以て健在なようで、今年は初戦で同じ中野区のKFCを引き当てました。
KFCとは春の区大会・秋の会長杯ともに試合は引き分けが3試合と、とてもやりにくい相手であります。

さて、試合の方は同じようにスコアレスドローの引き分け。
PK戦をものにして、2回戦進出を手に入れることが出来ました。
しかし、内容はイマイチ。
何よりもシュートがゼロ!
なんとか相手の攻撃を凌いだというのが本当のところです。
会長杯の「ひとり言」でも書きましたが、頑張るだけではなくプラスアルファ(判断や駆け引き)がほしいのですが、まだまだゲームをコントロールするようなレベルには達していません。
頑張る、走る、守るというような事しか知らないのは、サッカーの魅力をほとんど知らないのと同じです。
憎たらしいくらいに落ち着いたゲーム運びが出来ないものかと思いますが、同時にとても難しいことだとも思っています。
でも、そこを追求していくべきだと思いますし、判断や駆け引きを大事にするのが自分の考えるサッカーなのです。
・シュートがゼロでも、頑張って耐えてPKをモノにした
・内容はともかく、2回戦という一つ上の段階にコマを進めた
という事に満足してはいけないと思います。
子ども達にとっては、酷なことかもしれませんが、目標は高く掲げたいと思います。
もっともっと頑張らないとイカン!

2006年4月23日日曜日

会長杯・6年生

5年生の時には、春季大会・秋季大会ともに優勝するという、予想外(?)の結果を手にした学年ですが、どちらの優勝に関しても「ひとり言」でのコメントはしていませんでした。
優勝はしたものの、自分のイメージするサッカーとはほど遠く、「ひとり言」を書いてしまうとダメ出しをするのが目に見えており、それはちょっと気が引けたのです。
中野区の大会という小さなものですが、「優勝」するのは大変なことです。
もちろん、子ども達は精一杯の試合をしていました。
そして、その結果手に入れた大変貴重な「優勝」だったのです。
そこにダメ出しをするのは、いくら自分が非情でも出来ません…
ということで、ひさしぶりの「ひとり言」です。

まず、今回の試合のことは置いておいて、なぜ「優勝」という結果を手にしたのにダメ出しをしようとするのかについて書きたいと思います。
誤解を恐れずにいえば、小学生期に最優先されるのはチームとしての結果ではなく「個」の成長だと思っているからです。
試合で勝つ、大会で優勝するということは、「個々」の選手に自信をつけさせたり、モチベーション(やる気)をあげる為には必要不可欠です。
また、実績のあるチームにはいわゆる「強豪」チームからも試合のお誘いがあり、より多くの「経験」をすることが出来ます。
そして、なによりも「負けてもイイ」という試合というものは存在しないのです。
試合に臨む以上、出来る限りの力を振り絞って「勝利」を目指さなければいけません。
しかし、我々コーチはその「勝利」を目指す「方法」に気をつけなければいけないと思うのです。
今の6年生は、身体能力的に恵まれている学年だと思います。
その上、コーチのいうことを素直にきき、「走れ!コラァ!」とコーチが怒鳴れば必死で走り、「身体を当てろ!」とコーチが吠えればガツンとタックルします。
そこそこの運動能力持った選手達がよく走り、身体を張り、最後まであきらめない…これだけ揃っていれば、たいていの小学生のチームならそこそこ勝てます。
でも、それ「だけ」では困るのです。
気合いや走力「だけ」の選手は、サッカー選手ではないのです。
もちろん、闘争心や体力は選手にとってベースとなるものであり、備えていなければいけないものです。
しかし、これらはあくまでも「ベース」でなければいけないのです。
闘うことや走り回ることは、サッカー素人でも出来ます。
サッカー選手といわれるからには、そこにプラスして「判断力」が必要だと思うのです。
ベースとなる闘争心や向上心をしっかりと持ち、それに加えて適切な判断が出来る選手をひとりでも多く育てることがこの年代にとって最重要視されるべきです。
その面からいっても、前回の2回の優勝は「とても良くがんばった!」とは思いますが、サッカーの「質」という面からいうとまだまだだったのです。
さて、そんな優勝からしばらく時間が過ぎました。
最高学年となった初めての公式戦です。
「判断」という点からみると、少しずつですが良くなってきてはいます。
でも、もっと出来るはずです。
これは期待を込めてではなく、本心からそう思うのです。
勢いで勝つ、気合いで勝つ、根性で勝つのではなく、闘争心も集中力も充実している上に、高い技術と判断力でゲームをコントロールするようなチームであり、選手であってもらいたいと思います。
そして、そんなチームになることは十分可能だと思います。
常に上を見て頑張りましょう!
夢ではなく、単なる目標として。