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2008年6月15日日曜日

中野区春季大会・4年生

Aチームの春季大会が終わりました。
初戦:本郷戦 1-1引き分け 内容はイマイチ
1戦目:WSC戦 1-2負け 内容はまぁ良いかな?
2戦目:KFC戦 3-0勝ち 内容は良い!
という感じで、絵に描いたように内容が良くなってきたAチーム。
簡単に言ってしまうと、ドリブルのスピードとコースという意識が浸透した結果ではないかと思います。

まず、この日の試合では、開始早々にユウトがセンター付近で背筋を伸ばしてゆっくりドリブル。(ベッケンバウアーのような…って古い!)
そこから前線のマキへスルーパス!
これはオフサイドになりましたが、このようなイメージを持つことは、これまでのゲームでは見られないことでした。
パスのスピード、タイミングには、もう一工夫ほしいところですが、徐々に「サッカー」を見せてくれるようになってきました。
もう1つ良かった点をあげると、自分のプレーを「こうする!」と決めつけなかった事です。
例をあげると、2点目のユウトのシュートです。
オフサイド気味に飛び出し、フリーでシュートを打てる状況でしたが、ボールのバウンドが自分のシュートするタイミングと合っていませんでした。
既にシュート態勢に入っていたユウトは、そのまま強引に打ち切るのではなく、シュートの態勢をやめ、もうワンバンドさせて、タイミングを合わせてしっかりとボールを捉えたシュートを打ちました。
また、ドリブルでゴールライン付近まで持ち上がったソウタがシュートかセンタリングをしようとキックの動作に入りましたが、相手が対応している事と角度がないのを見て(だと思います。もしかしたら、最初からキックフェイントのつもりだったのかも?)切り返して、中の選手へ落ち着いてパス。
どちらも、トップスピードの中で、精一杯のプレーをしていたら出来ないプレーだと思います。
このようなプレーが一部の選手にですが、出てきた事は大きな進歩だと思います。
チーム内でこのようなプレーが随所に見られるようになってくれば、サッカーの魅力はさらに増すのではないでしょうか。
さて、ここまで予定通り(?)に変化していく事は、自分のこれまでのコーチ経験を振り返っても、なかなかありません。
別に子ども達に、特別な(指示の)伝え方をした訳でもないし、これまでと変わった練習をした訳でもありません。
おそらく、子ども達がこちらの想像以上に、話しを良く聞いて理解していたのでしょう。
人の話しを聞く、理解することの大切さを再認識しました。
また、そのような習慣を身に付けさせるように、コーチとしてどの様な事をどんなタイミングで何を言うのかが重要になります。
常に「ああしろ!」「こうしろ!」と言っていては、単なる「命令」となってしまい、子ども達が情報を自分のものとして自分なりに理解して取り入れる事をしなくなってしまいます。
どう動けばいいかは、常にコーチが言っているのですから、それに従ってさえいればいいのです。
でも、これでは本当の意味での成長にはなりません。
サッカーの技術だけでなく、考える力、理解する力もサッカーには(サッカーに限らず)とても大切です。
今回は、試合間隔、相手のレベル、試合内容などの外的要素も含め、上手く歯車が噛み合ったようです。

2008年6月8日日曜日

中野区春季大会・4年生

前回の試合では、Aチームよりも「スピード」に頼るドリブルが目についた感のあるBチームのサッカーでしたが、この日の試合は前回よりも良い内容でした。
試合前に子ども達に言ったことは2つ。
1.ドリブルはスピードとコースに気をつける
2.サボらすに相手のボールを追いかける

2.のディフェンス面というか、ボールに対してプレッシャーをかけるという点に関しては、まだまだだなぁと、思います。
相手がボールをコントロールしきっているわけでもないのに、自分よりも相手の方がボールに近いのを見ると、「どうぞ、どうぞ」とゆずり合いの精神を発揮してしまう、育ちの良さ(?)が目立ちました。
ディフェンスのセオリーに「飛び込まない」「足を出さない(取りにいかない)」というのがあります。
これは、相手選手が完全にボールをコントロールしているのに、不用意にボールを取りに足を出したり、突進してしまうと簡単にかわされてしまうということです。
ですが、まだこの時期には「ボールに対してアタックする」「ボールを奪ってやる!」という気持ちが大切だと思います。
そのうちに「ただ突っ込んでもかわされちゃうぞ?」と感じるようになって、取りにいくべきタイミングと、取りにいってはいけないタイミングを覚えていけば良いと思います。
ただ、今のお上品なサッカーでは、飛び込んでかわされてしまう事も、速く激しくプレッシャーをかけてボールを奪うという事も経験できずに成長してしまう可能性があります。
しばらくは「ボールに寄せろ!(行け!)」という指示が多くなりそうです。
さて、1.のドリブルに関してはスピードとコースを意識する選手が増えてきました。
満点をあげるほどではありませんでしたが、合格点には十分な内容でした。
まだ、ほとんどの選手が「合格!」とはいえませんが、身近にそのようなドリブルをする選手が増えてくれば、自然とそれがチーム内に浸透していくと思います。
一つだけ苦言を呈するとすると、最後の最後の場面、所謂仕上げの段階で力が入りすぎてスピードが上がってしまう、ドリブルが大きくなってしまうという点でしょうか。
そのような場面でこそ、冷静に周囲を見ながら、ずる賢くプレーすることが出来れば、もう少しチャンスが作れたと思います。
唯一のゴールとなった、マキのゴールは最後まで落ち着いてドリブルした結果でしょう。
そして、そこが1得点のみに終わってしまった原因でもあるでしょう。
あ、試合の方は1-2で負けました。
1点はオウンゴール(相手のクロスをクリアしようとして)で、もう1点は自陣ゴール前でのパスミスからという事で、簡単にいうと自滅の2失点でした。
このようなミスからも、上手くなるための何かを感じ取ってくれれば、今回の敗戦は大したことではなくなるでしょう。
水曜日の練習の時にでも、ミスの原因について話しをしてみようと思います。

中野区春季大会・6年生

それなりにボールをつなげるようになってきた6年生。
今はつないでいる「だけ」で、パスに「狙い」や「メッセージ」を見いだすことは難しい状況ですが、着々と地盤は固まってきたという感じがします。
しかし、つないでいる「だけ」と書きましたが、実はここまでたどり着くのも非常に難しいのです。

今日の試合(江古田戦しか見ていません)でも、しっかりとボールをコントロールして、顔を上げて…というプレーが目立ちました。
もちろん、完璧ではありませんし、中にはボールをコントロールするまでに、バタバタとしてしまう選手もいます。
でも、ボールをうまくコントロール出来ないからといって、テキトーに、ただ蹴るだけというプレーがほとんど見られなかったのは良かったのではないでしょうか。
まぁ、そのために自らピンチを招くことも多々あるのですが…
さて、冒頭にも書きましたが、現段階はあくまでも地盤を固めだしたという時期でしかありません。
厳しいことをいうと、全体にのっそりした感じがして、「ここぞ!」という場面で瞬間的にスピードを上げる、という「変化」が見られません。
スピードというのは、ドリブルのスピードではなく(それも含まれますが)パスのリズムをあげるということです。
攻撃の組み立てをザックリ分類すると、つなぎ(組み立て)→くずし→フィニッシュとなります。
つなぎの段階では、ゆっくり、いや、ゆったりしたリズムで構わないと思います。
しかし、「くずし」の態勢に入ったら、ダイレクトやツータッチでたたみ掛けるようなパス回しが必要です。
「くずし」の段階でものんびりしていたら、フィニッシュに持っていくことは出来ません。
何度かあったワン・ツーやダイレクトでのパス交換が狙った時に出るようになると、一皮むける気がします。
この日の試合でのダイレクトは偶然が重なっただけという場面も何度かありました。
(ボール周辺の)何人かの選手達が「狙い」を持ってリズムを変える「しかけ」が出来るようになれば、プレーしている選手達も、よりサッカーが楽しくなるでしょう。
最近の流行り言葉では「連動」というのでしょうが、自分はこの言葉に「オートマチック」「機械的」というイメージを持ってしまうので、どうも好きになれません。
個々の選手が次のプレーを予測しながら「くずし」のイメージを持ち続ければ、コンビネーションなんてものは自然と生まれてくるものだと思います。
ということで、そろそろ個人のサッカーからグループでのサッカーへ移行する時期に来たようです。
6年生の終わり頃には、グループからチームへの移行までいければ良いのですが、とりあえずは6月から「ワン・ツー」キャンペーンを発動して、2~3人での局面打開のイメージをつかませたいと思います。