ページビューの合計

2006年12月10日日曜日

会長杯・5年生(3位決定戦)

久しぶりの更新となる「ひとり言」。
今回は準決勝、3位決定戦の2試合ともに0-3で落とした5年生の会長杯です。
自分は1・2年生の朝練をやっていた関係で、準決勝は見れませんでした。
ということで、3位決定戦の鷺宮戦のみの「ひとり言」です。

結果は2試合とも「負け」で点差も「0-3」ということで散々なゲームだという印象を持っている子ども達&親たちもいると思います。
しかし、自分は悪くなかった…いや、むしろここ最近のゲームの中ではすごく良かったのでは?と思っています。
確かにミスもたくさんありました。
そのミスがらみでの失点がほとんどです。
でもこの日の「ミス」はプレーの意図、イメージがこちらに伝わってくる「ミス」だったのです。
今までのゲームでは、「なんでそんなにイノシシみたいに相手に突っ込んでいくかなぁ…」とか「パスでも何でもないメチャ蹴りじゃん!!」というような、単なる「タマ蹴り」を必死の形相でプレーしている感じでした。
でも、この日はちゃんと「サッカー」をしていました。
サッカーチームなんだから当たり前と思うかもしれません。
ところが、それがそんなに簡単なことではないのです。
子どもがサッカークラブに入ったからと、親の年代になって初めてボールを蹴った人なら分かると思いますが、とにかくボールがいうことをきいてくれないのです。
そんな中でタイミングよくパスを出したり、相手の出方をうかがってドリブルで仕掛けたり、シュートを打つ…なんて芸当はそうそう簡単にはできません。
そんな時、子ども達によくありがちなパターンが「とりあえず」ゴールの方向にボールを「適当に」蹴る!という事です。
そうしておけば、ボールは自分のゴールからは遠ざかるし、相手のゴールに近づくからチャンスにもなるだろう…というのは相手が同じくらい素人チームの場合には通用するかもしれません。
相手チームのレベル(学年、年齢)が上がればあがるほど、適当な「キック」は簡単に守られてしまいますし、逆に奪われて攻撃をくらうことになってしまうのです。
また、技術的な問題以上にプレーのイメージというモノをしっかりと持っているかどうかも重要です。
ただ単に「しっかりつなげ!」とか「ていねいに!」といっても、何をどうすれば良いんだ?という事になります。
もちろん、サッカーにはこの時はこうする、この時は…というような「定型」はありません。
今、子ども達に伝えているのは、タテ(ゴール)が空いていればそこを逃さず突く。
自分がタテ(ゴール)にいけないときには、フリーな味方にしっかりつなぐ。…ということです。
もちろん、これは原則中の原則で、ただ「つなぐ」という中にも色々ありますし、ゴールへ向かったプレーというもにも色々なバリエーションがあります。
今日のゲームが良かったという理由は、そのプレーのイメージがベンチで見ている我々にちゃんと伝わってきたということです。
これはとても大事なことです。
そのプレーのイメージを持っていれば、試合中のミスも「今のトラップはさぁ…」「あっちの方はちゃんと目に入っていたの?」という会話にかわり、子ども達が「自分で」「判断」する事の重要性にも気づくようになるでしょう。
「自分で」というのがサッカーにおいては最も重要なのです。
そして、それはサッカーのみにとどまらず、日常生活や今度の人間的な成長にも非常に重要なことだと思っています。
この日は2試合とも負けてしまったけれど、「先」の見える意味のある「負け」だったと思っています。
今日(水曜)の練習で子ども達にも言いましたが、ちょっとしたトラップミスやパスの「ズレ」を無くすような努力をすることが今は一番大切です。
そして、イメージ通りに相手のディフェンスをくずしてゴールを奪ったときの「快感」をたくさん経験して欲しいと思います。
そうするとサッカーは、もっともっと楽しくなるはずです!
自分達のサッカーを信じて頑張ろう!
未来はきっと明るいはずだ!