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2009年6月14日日曜日

6年生教育リーグ

気づいてみれば、前回の試合は区大会の開幕戦。
それ以来練習試合が入っていないという事で…
どこか、練習試合してくれませんかね?
グランドをお持ちのチーム、出来ましたら土曜日に試合に誘って頂けるとウレシイのですが…

そんな6年生ですが、試合の方はAチームが2試合、Bチームが1試合でした。
結果はこの際、置いておいて…
まず、目に付いたのがファーストタッチ(トラップ)に対する意識の低さ。
なぜ自分の足元にボールを置いて、しっかりと「マイボール」にしないのか?
いつまでも弾んでいるボールを当然のように放置しているのは?
ボールを相手に晒してしまうのは、相手を誘っているのか?それにしては簡単にボールを取られすぎ…
技術的な問題もあるとは思いますが、何よりもボールを足元にコントロールするという意識をもっともっと、もっともっと持たなければ…
今、平常練習では、チームで、パスでボールをキープするという様な事をやっています。
最近の流行の言葉で言うと「ポゼッション」というヤツでしょうか?
(昨日今日出てきたような流行言葉(アタッキングサード・バイタルエリアなど)はあまり好きではないので、自分はこのような言葉は使いませんが…)
フリーなヤツを見つけて、上手く使おうね!
フリーでボールを貰った方が楽だよね!
ボールをたくさん動かした方が、相手は守りづらいよね!
そうこうしているウチに、相手にスキが出来るから、ソコを突いちゃえば?
という流れなんですが…
今日の試合では、相手にスキが出来ていなくても、突く!突く!突く!という事で、闘争心あふれる場面をたくさん見させて貰いました。
小学生期には、「行ったるぜ~!!」という姿勢も大切で、それを失うのは困るのですが、ボールを失うのも困ります。
いや、ボールを失うのは、とっても困ります。
だって、相手チームに攻撃されてしまうのですから、という事は守備をしなければいけないのですから…
「行ったるぜ~!!」という姿勢を持ちつつも、ボールを失う事に対して、もっともっと「屈辱」を感じて欲しいのです。
よく、テレビで解説者が「う~ん、良いチャレンジですね!」なんて事を言いますが、チームメイトが無謀な勝負を仕掛けてボールを奪われようモンなら、普通の選手は、その選手に対して怒り狂うはずです。
解説だった人達も、現役の頃は怒鳴りまくっていたはずです…
(自分はホトケの中越でしたので「よしよし、仕方がないな…」と頷く程度でしたが)
ブラジルだったら、次からはその選手にパスは回ってこなくなります。
だってディフェンスなんてしたくないですし、試合には負けたくありませんから。
だいぶ「ボールを動かしながら…」という意識は出てきたような気がしますが、まだまだ、いや、もっと出来ると思います。
道は険しいですが「目標は高く!」です。

2009年5月10日日曜日

6年生教育リーグ

ビックリするような暑さの中、区大会の開会式と6年生のオープニングゲームが行われました。
開会式で体調を崩したり、ハーフタイムには「寒い…」とつぶやいたり、ミーティング中に生あくびをしたりといった子が多発するという、ナイスな状況での試合となりました。

猛暑の中で行われたAチームは、アンラッキーな1点と、パスミスの自滅による失点で0-2の負け。
2点は取られすぎですが、小学生の8人制での失点は、ある程度仕方がないモノと思っています。
問題は、得点が「ゼロ」であるという事。
この日は何よりも、タテにボールが入りませんでした。
暑さにやられてしまって、パスを受ける動きが少なくなっていたのかもしれません。
暑いのは仕方がないのですが、暑いなりにもう少しパスコースを作らなければ、ボールを奪われてしまいます。
ボールを奪われるという事は、相手が攻撃するという事で、こちらはディフェンスに回らなければいけなくなります。
ディフェンスとオフェンスでは、疲れ方が全く違います。
特にこの日のように暑い日には、攻撃(ボールをキープ)し続けるくらいの意識が必要だったと思います。
やや暑さがやわらいできた時間に行われたBチームの試合は、沢山のチャンスとゴールを奪う事が出来ました。
中でも光ったのは、ユウヤ、ユウキのプレーでした。
決してスピードがあるタイプではないのですが、自分のリズムを崩さずに正確なプレーをする事で決定的な場面を何度か作りました。
サッカーはスピードよりも、リズムやタイミングが大切だという事だと思います。
パスのタイミングで欲張ってドリブルをし続けてしまったり、シュートのタイミングはないのに強引にシュートを打つという事を続けていると、徐々にプレーのリズムが崩れてきます。
それがチーム全体のリズムをくずす事にもなりかねません。
相手との力量の差、点差、残り時間、ピッチの位置、スペースや選手のバランスなどから、もっとも良いと思われるプレーを瞬時に判断しなければいけません。
難しい事ですが、そこがサッカーの魅力でもあります。
自分のやりたいプレーをする時期から、良い選手としての「判断」を要求される時期に移行していきたいものです。

2009年5月9日土曜日

5年生ブロック大会

6年生に続き、GW中に5年生もブロック大会に突入しました。
ブロック大会は選手枠の関係もあり、全員が試合に出られないのですが、仮に全員が試合に出られる人数であっても、試合に出られる子、出られない子を作為的に作り出すという、単なる試合ではないという意味合いも含まれています。
今回は、リフティングとその他の要素を総合的に考えてメンバーを組みました。

リフティングに関しては、ここ1ヶ月の間で100回オーバーの子ども達が増えてきたのは嬉しい事ですが、厳しい言い方をすると「今頃かよ…」という気もします。
リフティングの100回越えに才能は必要ありません。
ボールをどれだけ触ったかどうかです。
それが回数として現れるだけなのです。
もちろん、回数の増え方に個人差はあります。
しかし、真剣にボールを向き合う時間を作れば、100回を越える事は難しい事ではありません。
たまに、こんな事を聞かれます。
「上手くできなんだけど、どうすれば上手くできるかな?」
リフティングに限らず、練習方法に特効薬はありません。
もちろん、コツというか理屈というか、知っておいた方が良いというレベルのモノはあります。
リフティングに関していえば、「リズム」「ボールの中心」「足のミートポイント」等々…
とはいっても、こういった事は繰り返しボールを触っていく中で、自分で掴んでいくモノです。
そして、そうする事で他のモノに応用する事が出来るようになるのです。
よく「リフティングが出来ても、試合中にはリフティングをするような場面はないから意味がない。」という様な事を言う人がいます。
それはある意味(試合中にリフティングする場面は『ほとんど』無い)では正解かもしれませんが、リフティングで得られるのはリフティングが上手くなるだけではありません。
リフティングとドリブル、トラップ、キックなどの要素は、お互いに切っても切れない関係なのです。
リフティングの回数が増えてくると、トラップやキックが上手くなってきたり、ボールを持った時のバランスが良くなってくるのは、当然の事です。
また、上達度が「回数」として目に見える形で分かるので、自信にもなります。
そして、この自信がとても大切なのです。
また、「練習すれば上手くなる!」という事を実感できる事は非常に大きな財産にもなります。
今回、リフティングで100回を越えていないのにもかかわらず、試合に出した子が2人います。(そのうちの1人は2試合目までに100回を越えました)
その理由は、子ども達全員の前でも説明しました。
こちらの期待の現れでもあり、コーチが何を要求しているのかのメッセージでもあります。
子ども達全員に発したメッセージのつもりですので、これからの変化に期待したいと思います。
さて、試合の方は3試合ともに「う~ん…」という感じでした。
その理由は、ボールに対して「奪ってやる!」「やらせないぞ!」という「気持ち」「プライド」が感じられなかった点。
そして、ゴールに向かう姿勢が足りなかったという2点です。
もっとイケイケなカラーの学年だと思っていただけに、「あれ?」と感じつつも、コーチとしての舵取りにミスがあったのかもしれません。
サッカーはプレーする方も、コーチする方も難しいモノです…

2009年4月29日水曜日

全日本6ブロック予選&5年生練習試合

6年生が26日に見事勝利したため、29日は大忙しとなりました。
6年生のブロック大会、4年生の区大会、5年生の練習試合、そして各学年の練習です。
全部を回るのは不可能です。
この日は5年の朝練→荒川で6年のブロック大会&審判→5年の練習試合→爆睡と、とっても充実した(?)1日を過ごしました。

まずは6年のブロック大会から。
対戦相手はコアラ。
カワイイネーミングからは想像できない、なかなかのチームです。
26日は高島平に1-0で競り勝っています。
試合の方は決定的なチャンスもピンチも迎える、ほぼ互角の戦いだったように思います。
つばさのサッカーに関して良かった事といえば、まずディフェンスでの意識が非常に高かった事。
特にディフェンスの練習をしている訳ではなく、試合の時などに「簡単に飛び込まむな!」という事を言っている程度ですが、サボらずに足を動かし、しっかりと身体を寄せ、40分間集中したディフェンスが出来ていたと思います。
攻撃の方も、26日ほどではありませんでしたが、ボールを落ち着かせる場面が何度かありました。
しかし、プレッシャーを感じれば感じるほど、そのプレッシャー(相手)に向かってプレーするという場面が何度かありました。
この辺の意識を変える事が出来れば、もう一皮むけるような気がします。
とはいっても、そこが一番むずかしい所ではあります…
その後、荒川から高円寺に場所を移動して、5年生の練習試合を見に行きました。
25名という目まいがしそうな人数を前に、全員をコントロールするのは難しいと思いました。
そこで、全体を2チームに分け、それぞれにコーチをつけ、自分は偉そうに試合内容のみをチェックするという体制を取りました。
肝心なプレーの方は、やはりボールをコントロールしきれていない子が多いと感じました。
3年生の頃からリフティングキャンペーンなどを展開してきましたが、100回を越えるのが30名中6名というのは、ちょっと寂しすぎます。
リフティングが全てではありませんが、リフティングを繰り返す事でボールタッチの感覚というモノを自然とつかめるようになるはずです。
現在、通常練習ではリフティング歩きでレベル分けを行っています。
それにプラスして、リフティングの回数がある程度出来る子達を優先して多めに試合に出すというように、出遅れている子ども達に危機感を与えていこうと思います。
また、そろそろパスでボールを動かす事も覚えていきたい5年生ですが、そのためには色々な事を「感じる」人間でなければいけません。
うまくいったプレーを振り返ったり、ミスの原因を考えたり、こういった事を「感じる」かどうかが、今後、選手として伸びるかどうかを左右する大きな要因だと思います。
もちろん、他人のプレーを観ても色々と感じなければいけません。
リフティングの回数が伸びていない事にも何かを感じなければいけない。
試合中、ボールを取られた事にも何かを感じなければいけない。
味方の選手がボールを持った時にも何かを感じなければいけない。
サッカーは頭(頭脳)でやる、(指示待ちではなく、決断力・行動力が必要とされるという意味で)大人のスポーツです。

2009年4月26日日曜日

全日本6ブロック予選・初戦

今年も全日本予選の季節となりました。
まずは6ブロック大会で3位以内。
そして、都大会突破、全国大会でテレビ放映と、子ども達の夢はふくらみます。
4年・5年とともにミドルシュート1発で撃沈してきた6年生。
ブロック大会初勝利となるでしょうか?

対戦相手は「tfa(田口フットボールアカデミー)」という、今年から登録されたチームです。
チーム名にもなっている田口さんという方は、読売の下部組織で長年指導されてきた方で、その後もレイソル青梅のジュニアユース・ユースを指導、数年前からは浮間と青梅でスクールを開催しているという話しは聞いていました。
その浮間スクールが今年からチーム登録して公式戦に参戦する事になったのです。
スクールに通う子というのは「自分達の所属しているチームの練習にプラスしてもっとトレーニングを!」という目的を持っている子が多く、意識の高い子が集まっている傾向があります。(スクールにもよりますが)
しかし、今年度からチーム登録をするという事は、今までのチームとどちらかを選ばなければいけないという事になります。
そのためか今回のチームは5年生主体のチームだったようです。
5年生が相手とはいっても、なかなかヤル子達が多く、6年生の貫禄を見せつける事は出来ませんでした。
しかし、先制点を奪われた後もタテに急ぐことなく、しっかりとボールをさばきながら流れを引き寄せるという、頼もしいサッカーを見せてくれました。
その流れがあったからだと思いますが、本当に終了間際のクロスボールに、ゴン中山ばりの飛び込みでジエイがゴールに押し込み、何とかPKに持ち込みました。
PKもこちらが2人はずしたものの、ヒロムがバシバシとシュートを止めて、3-2で次戦進出を決めました。
結果は「勝利」ではなく「引き分け」でのPK進出で、正直ハラハラものでしたが、まあまあな内容のゲームだったと思います。
まずは、先ほども書きましたが、ボールを回す事が出来ていたのは大きな成果です。
まぁ、そのボール回しも、まだまだな点は多いのですが、これまでとは違い、相手を「いなす」様なイメージを持てるようになってきたようです。(このゲームを見る限りですが)
中盤でこのくらいのボール回しが出来るようになれば、ゲームをコントロールする事も出来るようになると思います。
しかし、ただボールを回しているだけではゴールは奪えません。
ボールを回したり、さばいたりするのは、常にゴールへのチャンスをうかがいながらでなければ意味がありません。
そのような嫌らしさを感じさせるようなボール回し、くずしのプレー(スルーパス・ワンツー・ドリブル突破・シュート…等々)が出来るようになれば、もっと楽しくサッカーが出来るのではないでしょうか?
蹴って走るだけのサッカーから、本当のサッカーにちょっとだけ近づいた気にさせる試合でした。

2009年4月25日土曜日

武器はFKです!

ネットで以下のようなニュースを発見してしまいました。
http://news.livedoor.com/article/detail/4094697/

サッカー日本代表の岡田武史監督(52)が3日、都内でスタッフ会議を開き、4大会連続のW杯出場をかける6月のW杯アジア最終予選3連戦へ、“セットプレー依存症”への不安を一蹴した。セットプレーによる得点が多い現状を問われ、「ゴールが取れれば、流れからでもFKでもいい」と自信をみなぎらせた。セルティックMF中村俊輔(30)、G大阪MF遠藤保仁(29)ら優秀なキッカーを武器に、W杯出場をつかむ覚悟を見せた。
◇  ◇
FKで、目標の“世界4強”に駆け上がる。W杯出場へ“王手”をかけた岡田監督が、セットプレー頼みの状況にOKを出した。「大事なのは、いかに攻めてFKをとるか。全体としてどんなサッカーをしているかが大事。満足している」。1-0で勝った3月28日のバーレーン戦の反省を中心にしたスタッフ会議後、報道陣から流れからの得点が少ないことを問われて反論した。
バーレーン戦は、中村俊のFKで競り勝った。もっとも、流れからの得点のなさ、決定力不足が課題として残った。岡田監督は「最終予選で、流れからぼこぼことゴールできるなんてあり得ない。韓国もオーストラリアも、(勝った1日の試合は)FKとかPK、セットプレーからでしょ?」と主張。口調は“これでいいのだ”と言わんばかりだった。
岡田ジャパンがW杯アジア予選11試合で奪った20点のうち、11点がPKを含めたセットプレー絡み。一般的に、セットプレーからの得点は4割と言われている。中村俊、遠藤ら左右の好キッカーをそろえており、結果的にストライカー不在を埋めている。
岡田監督はバーレーン戦後、「日本人はゴールを奪うタレントに欠けるかもしれないが、それは技術委員会が考えること。僕らは、“じゃあどうする?”というところから始まっている」と語ったように、まずは持ち合わせている武器を磨く。点取り屋がいないなら、セットプレーで世界を驚かせばいい。

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セットプレーでの得点もサッカーのゴールのひとつです。
そして、フリーキックを決めることの出来る選手は「特別」な存在でもあります。
自分も高校生の頃、韓国戦での木村和司のフリーキックに歓喜したものです。
グランドに出たら、空いている時間を見つけて「曲げて、落とす」キックを練習したものです。
そう、フリーキックからのゴールは美しいと自分は考えています。
しかし……しかしです。
フリーキックやコーナーキックは、ボールが静止している状態でキッカーに対してのプレッシャーはゼロに近い状態です。
サッカーにおいて、もっともサッカーらしくない瞬間でもあります。
つまりです、フリーキックでのゴールでゲームをモノにする事しか考えないようなチームは、もうサッカーを楽しんでいないと思うのです。
常に状況が動く中でプレーするのがサッカーの魅力なのだと思うのですが…
代表チームは、その国のサッカーを表現している「集大成」という意味でも「代表」であるはずです。
「内容なんかどうでも良いんだよ、勝てばオッケー!」これが今の日本のサッカーが目指すモノなんでしょうか?
百歩譲って、次から次へとワールドクラスの選手が湧き出てくるような環境であるのならば、そんな考え方もあるかと思います。(イタリアなんかはこんな感じでしょうか?)
しかし、あの王国ブラジルでさえも、アメリカW杯で優勝したチームに対して国民は「史上もっとも退屈なチームだった」と酷評したといいます。
ブラジルの人達は心からサッカーを愛しているのでしょう。
「大事なのは、いかに攻めてFKをとるか。全体としてどんなサッカーをしているかが大事。満足している」という岡ちゃん発言は、何を言おうとしているのか分かりませんので、マスコミの悪意で操作(テキトーに一部を抜粋?)された記事なのかもしれません。
しかし、この岡ちゃんの発言(記事)には正直ガッカリです。
日本人が流れの中からゴールを奪えるワケないじゃん!
なるべくゴールの近くでファールを貰うためにはどうすればいいかを考えましょうという事かい?
本気でワールドカップベスト4なんて考えているんでしょうか?
確かに世界を驚かせるチームになると思いますが…
アメリカンフットボールならぬ、ジャパニーズフットボール(セットプレーだけで得点を競い合う)というスポーツを提唱してはいかがでしょうか?

2009年4月20日月曜日

新シリーズ(コラム?)

ひとりゴトログのポジションを模索している、今日この頃。
これまでは試合観戦記の色が強かった(というかそれ『のみ』)のですが…
毎年、試合で感じる事はそれほど大きな差はなく、同じような事を書いているなぁ…というマンネリ感をヒシヒシと感じていました。
その結果、更新をサボりがちとなってしまいました。(言い訳ですが…)
という事で、今後は特にしばりをつけずに、試合の感想も書くし、その時に考えている事、自分の体重の変化(特に減少)などを、まさにブログ風に書いていこうかと思います。
ということで、まずは某テレビ局で深夜にやっているスポーツ番組(うるぐ●)で観たオシムのインタビューについて感じた事を。

まず、オシムという監督が非常に優秀な指導者である事は、自分も認めています。
しかし、オシムがまるで日本サッカーの救世主であるかのような扱い、もっと言ってしまうと神格化されてしまうような状況はどうかと思います。
オシムは言います…
「運動量が足りない、そのせいで負けた」
「もっと動かなければ…」
誰もがこの言葉に大きく頷きます。
しかし、驚異的な運動量で高校サッカー界で旋風を巻き起こしたものの、日本を背負って立つような選手を排出できないでいる某指導者がこの言葉を言ったらどうなるでしょうか?
技術不足をフィジカルで圧倒しようという方向性は、以前から批判の的になっていたはずです。
ところが、オシムが「運動量」と言うと…
どうもオシム批判はタブーになっているような気がします。
自分にとって、そんなオシムの言動には納得の出来るものと、「そうかぁ?」と感じるものがあります。
それは翻訳に問題があって、オシムの本当に言いたい事が伝わっておらず、マスコミの都合の良い部分だけが公になっているのかもしれません。
しかし、この日「うる●す」で聞いたオシムの言葉には納得できるものがありました。
日本代表の決定力不足について聞かれたオシム
「日本の選手達はゴール前で何をしたら良いか分かっていない」
「パスをするか、シュートをするか分からないんですよ」
「その答えを監督に求める…自分で決めなければいけない事なのにね」
海外のサッカー環境を実際に観てきた訳ではありませんが、日本の指導者や保護者は何でもかんでも教えたがる(教えてほしがる)というか、教えなければ(教えて貰わなければ)いけないと思っているような気がします。
イヤ、教えなければ選手達は出来るようにならない、と思っているのかもしれません。
サッカーに限らず、スポーツは遊びであるはずです。
子ども達はもちろん、プロの選手達もプレーする事を楽しんでいるはず…というよりも、楽しんでプレーすべきだと思います。
そして、楽しいもの、好きなものだからこそもっと上手くなりたいと工夫をしていくものだと思います。
テレビゲームにのめり込む子ども達は、人から情報を引き出したり、攻略本を読んだりしながら、ゲームを繰り返しプレーしていく事で上達していきます。
ゲームのスクールやゲーム塾に入ったり、専門のコーチにゲームを教えて貰おうとは考えないと思います。
南米やヨーロッパの子ども達は、サッカーをこのテレビゲームの様にとらえていると思います。
テレビやスタジアムで、自分にとってのアイドル選手のプレーを観て、それを遊びの中でマネをしてみる。
そして、よりアイドルの選手に近づくため、サッカー仲間の間でヒーローになるために、一生懸命にボールを蹴るのです。
決して「教えて下さい!」というような「受け身」の姿勢は取らないはずです。
時にはコーチの指示に「自分はこう思うんだけど?何でそのようなプレーをしなければいけないの?」とコーチと議論を交わす子ども達もいると聞きます。
しかし、日本でいうスポーツはどうでしょう?
日本ではスポーツというよりも「体育」という考え方が、(意識をしていなくても)我々の身体に染みついているのではないでしょうか?
日本のスポーツ界が部活動を中心に発展した背景もあり、楽しむというよりも教科教育の一環としての「運動」という印象が強い気がします。
もっと遡っていえば、戦時下の「教練」にルーツがあるのかもしれません。
つまりは、軍隊の「訓練」のようなシステムに近い気がします。
コーチ(上官)の指示(命令)に従い、その指示を遂行するのです。
軍隊においては、兵隊は自分の判断で勝手に動く事は出来ません。
上からの指示に従って動かなければいけません。
これは、そうしなければ自分の、または自分の属する隊全体の生死に関わるのですから絶対に守らなければいけません。
コーチのいう事に対しては大声で「ハイッ!!!」と返事をしなければ、コーチに怒られてしまうチームもあります。
コーチの指示を受けている間は、気をつけの姿勢で直立不動でなければ、グランドを走らせられてしまう事もあります。
このような環境で、スポーツを本当に楽しめるでしょうか?
スポーツは生死をかけた戦争ではありません。
むしろ自分の判断で動く事、その判断をする事がスポーツの醍醐味であり、楽しさであるはずです。
では、われわれコーチは何をする事が「仕事」になるのでしょうか?
最も大切なのはサッカーの楽しさ、素晴らしさを感じさせる事です。
それは、「場所」「時間」「環境」の提供。
サッカーを楽しむ事の出来る場所や環境、つまり練習や試合に参加する機会を与える事。
子ども達が能動的に取り組むような、または工夫をすれば上手くプレーできるようになる状況を設定する事。(練習メニュー)
そして、より良いと思われるサッカーを(言葉やデモンストレーションで)示す事…等々。
手をさしのべる事も必要ではありますが、子ども達が「教えて貰う」というような姿勢を作ってしまうと、それは子ども達の可能性を潰してしまう事と等しいと思います。
サッカーは決して教え込むものではないし、教えきれるものでもないと思います。
サッカーに夢中になれば、子ども達は自ら工夫をしてサッカーに向き合うようになるはずです。
国の代表選手が大事な場面で、監督からの指示がなければ上手くプレーできない、というようなスポーツ環境は正しいのでしょうか?
サッカーを「遊び」と捉えて、子ども達が目の色を変えてサッカーと向き合う。
コーチ、保護者はサッカーに夢中になる子ども達のサポートを目一杯する…そんなクラブに「つばさ」はなりたい。
と、宮沢賢治風なシメで、コラム風ひとりゴトログを終了します。(長くなってしまった…)

2009年4月5日日曜日

2年リバティカップ&5・6年対抗戦

遠征から帰還した翌日、2年生の招待試合と5・6年生の学年対抗戦を入れました。
帰京当日は、家に帰って一息ついてからブロック大会の抽選会へ。
抽選結果は…後日連絡します。
帰宅して、夕食後にはバタンキュー(古い?)。
21:00前には夢の中へ。
今日は5:30に起床するという、チョー健康的なスタートを切りました。

まずは沼袋小で2年生の顔を見て、子どもにちょっかいを出しつつ和やかな雰囲気になった所で妙正寺へ。
人数次第では半面のみを使っての8人制を考えていましたが、5年生が22名の出席とやる気を見せてくれました。
という事で、全面利用の大人ゴールを使用して、11人制としました。
6年生には途中で集合をかけて言いましたが、5年生から「凄いなぁ」と思わせるプレーを期待していました。
それは、力強さとか速さではなく、「うまさ」や「したたかさ」「意外性」などの体力差とは関係ない部分です。
徐々にスペースを使ったサッカーをやり始めたものの、まだまだ憧れの6年生となるのは先のようです。
サッカーとは、自分のやりたい事をゴリ押しするのではなく、相手の様子や出方を見てプレーを変化させていくアドリブ性満開のスポーツです。
また、それがサッカーの魅力でもあります。
サッカーをプレーしている時は意地の悪いヤツになって欲しいものです。
5年生は、まだまだボールをしっかりコントロールできていない子が目立ちました。
ボールをコントロールして、周囲の状況を正確に掴まない事には、上で書いたような「本当の」サッカーの魅力を感じる事は出来ません。
また、ボールを持っていない時のパスを受けるイメージが少ないので、ボールを持っている選手のみがサッカーをしているという、天知茂もビックリな一匹狼サッカーを随所に見せてもくれました。
精神的にも成長してくるこの時期から、徐々にサッカーらしいプレーを要求するようになります。
体力・技術に加えて、理解力や社会性などが問われるようになります。
サッカー以外での意識改革も必要かも?です。
さて、撤収作業終了後、沼袋小へ戻り、2年生の最終戦を後半から見ました。
前回のシーダーズ戦同様、まずはボールに対してチャレンジに行くという姿勢に物足りなさを感じました。
プレーが大人しいというか、優しいというか…
ここ最近の子ども達は、みんな良い子になってしまったのか、以前は学年に2~3人はいた「悪ガキ」を見る事が少なくなってきました。
そんな事も影響しているのでしょうか?
サッカーのときは「悪ガキ」になって欲しいものです。
これは、高学年にも当てはまります。
「悪ガキ」&「ずるがしこいヤツ」カモン!!
(サッカー以外で悪いヤツはゲンコツ落下です!)

2009年4月4日土曜日

富岡遠征・最終日

5年生(15・16位決定戦)
アセノC戦 3-3(PK3-1)
参加チーム16チームの15・16位決定戦という非常にレアな試合。
試合は点を取って取られての殴り合い。
ディフェンスに関しては、もっと経験を積んでいけば良くなっていくだろうとは思う。
攻撃に関しては、もう少し遊び心というか、余裕が欲しい。
ボールを持つと、テンパってしまう子が目立つ。
サッカーは、スポーツは遊びなんだよ!

6年生(5・6位決定戦)
妙義町A戦 3-3(PK2-0)
こちらも殴り合いの試合。
自分のスタイルがディフェンス重視ではない(というかディフェンスの練習はめったにしないし…)ので望む所ではあるし、小学生年代はその殴り合いを制してナンボだとも思っている。
とはいえ、こちらの奪った2点は相手ディフェンスを崩したとはいえない2点だった。
だが、最後のゴールは涼太からの狙い通りのスルーパスに哲平が抜け出し。
キーパーもかわしてインサイドでゴールへ流し込むというキレイな形。
このようなゴール(チャンス)を数多く作り出せるようにしたい。

総括
普段、非常に生ぬるいサッカーに浸っていた子ども達にとっては、とても良い経験になったと思う。

上手いなぁと思うチーム。
もの凄く動くチーム。
当たりの激しいチーム。

色々なチームと対戦した事がまずは財産。
その財産を大きなものにするか、僅かなものとしてしまうかは、子ども達の感じ方であったり、こちら(指導者)側の話しのもって行き方だろうと思う。

今回の遠征で対戦したチームは、どこのチームも子ども達が(生活面や精神面で)しっかりしていたという感じがした。
色々な場面で子ども達が自分で判断し、自分の責任で行動するという機会を与える事が大切だと思った。
また、周囲の大人達もある程度我慢して、そのように仕向けるという事が必要ではないかと感じた。

ゴミが散らかっていてだらしない。
試合会場の横でボール遊びをして、グランド内にボールを入れてしまう。
挨拶・返事がちゃんと出来ない。

これらの事は、大人達が指示・命令をしているようではダメで、子ども達の自立・自己判断を促す事で自然と改善されていくのではないかと思う。
難しい事だが、自立を促すような声のかけ方や、責任を感じさせるように仕向ける事が大切だと感じた。
良いサッカー選手になる為に、そしてなによりも器の大きい人間になる為に…

2009年4月3日金曜日

富岡遠征2日目・5年生

スクエア滑川戦 2-7
単独チームでこの大会に参加しているので、おそらく5・6年生の合同チームだと思われる。
前半は2-2となかなかの戦いを見せるも、後半にはまったく流れをつかめなくなり、ズルズルと失点を重ねることになってしまう。
多くの点で未熟な面を露呈してしまっているが、こちらの想像以上に良いプレーも見せてくれることもある。
良い方向に導いていきたい。

カブラJFC戦 3-3(PK5-6)
勝てない試合が続き、子供たちもいい加減にヘコんできたところ、初めて前半をリードして折り返すことになる。
出場している子ども達も、ベンチにいる子ども達も前のめりになる。
だが、後半に失速し同点のままタイムアップ。
PKで敗退し、これまで負けていても笑顔を見せていた子供たちの顔から笑顔が消える。
敗戦からこそ学ぶことは多い。
辛いだろうけど前を向いてほしい。

松井田FC戦 2-4
6年生が初日に対戦したチームで、6年生は4-1で勝ったものの、一歩間違えればという内容だった。
つまり、こちらも楽な相手ではないということだ。
それに輪をかけて、長い休憩の間に戦闘モードは消し飛んでしまったようで、前半に0-4と散々な内容。
ボールに対してのプレッシャーはまったくないに等しく、パスを受けようという動きもない。
後半こそ戦う姿勢を見せ、流れを引き寄せたものの2点届かず2-4で負けてしまう。
ここまで1勝も出来ていないが、非常に多くのことを経験したと思う。
一つひとつが財産になっていますように…
そして、明日は1試合しかないけど、何とか1勝をもぎ取って東京に帰ろう!

富岡遠征2日目・6年生

アルテ高崎A戦 9-1
割と自由にボールを持てる試合だった。
ただ、それだけに荒さの目立つ試合でもあった。
このような試合では、ミスに気づかずに大量点で勝ったということに満足してしまう可能性も高い。
その点をハーフタイムで伝えたが、どのように感じただろうか?

韮崎スポーツクラブ戦 1-7
昨日のアセノに続き、こちらもレベルの高いチーム。
アセノは技術・判断でウラをとられまくったが、、こちらは運動量・スピードで圧倒された。
異なる2つのタイプで、レベルの高いチームと試合が出来たことは、それ自体が大きな収穫だと思う。

J.O FC戦 2-1
戦力的にはお互いに接近したチームで、緊張感のあるゲームになった。
結局はセットプレー2発で接戦をモノにしたのだが、流れの中からの点を取りたかった。
セットプレーからのゴールもサッカーでの1点に変わりはないのだが、やはり、今後のことを考えると相手を崩す感覚をつかんでほしいと思う。

2009年4月2日木曜日

富岡遠征初日・5年生

妙義JSC-A戦 2-8
対戦相手は6年生だと思われる。
また、6年生だとしても動きの質や技術を見ると、けっこうレベルが高い。
スコアを見ればお分かりの通り、ボコボコにやられてしまった。
しかし、その中でも良い形のチャンスを作ることは何回かあった。
丁寧なボールコントロールこそが、年齢や体力の差を埋めることを実感してくれれば大きな収穫になるのだが…
アセノ-B戦 1-7
こちらは5年生が相手だが、一人一人の技術・判断力がしっかりしている、またしてもレベルの高いチーム。
前半こそ0-6と一方的にやられたが、後半は1-1(先にゴールをとったのはつばさ)と良い戦いを見せてくれた。
1試合目と同様、丁寧なトラップ、パスの大切さを感じてほしい。

富岡遠征初日・6年生

1試合目 対 松井田FC 4-1
立ち上がりからシュートチャンスを何度もむかえるが、ことごとく外してしまう。
このように決めるべきシュートを決められない時間が続くと、試合の流れが逃げてしまうのはサッカーではよくあることで、実際にこのゲームでもそうなってしまった。
これも経験といえるが、もっと力の接近した相手だとそれが勝敗を分けることにもなってしまう。
ディフェンスやキーパーのミスはそのまま失点につながるので分かりやすいのだが、攻撃の選手のミスもゲームを大きく動かすことになってしまうことを理解してほしい。

2試合目 対 アセノ-A 0-9
技術・判断力ともにかなり高いレベルにあるチーム。
このような相手とゲームが出来る事は滅多にないので、良い経験になったのではないか。
簡単に足を出さないディフェンス、FWとDFの間を空けないようにする…等々、コーチの口から聞いたことはあるかもしれないが、実際にそれを体験するかどうかは大きな違いだ。
良い経験だったといえるような敗戦であってほしい。