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2006年5月4日木曜日

全日本6ブロック予選・3回戦

1・2回戦と内容的には良くないながらも、PKで勝ち(?)進んだ6年生。
3回戦からは、西が丘のサブグランドを使うということで、グランドが悪かったから良いサッカーが出来なかったという言い訳は通用しません。
そして、1・2回戦では見ることの出来なかったメンタル面での充実という点も、この試合では大きなポイントとなります。

前回の試合後、3日の朝練時、この日の試合前と全く同じ内容の話しをくり返しました。
1つめはメンタル面での話し。
「勝ちたい」「負けたくない」という気持ちを、もっとプレーとして前面に出すこと。
誰もが「勝たなくてもイイ」「負けてもイイ」と思ってはいないはずですが、「勝ちたい」「負けたくない」という思いを誰よりも強く持つこと、そしてそれをプレーとして出さなければ意味がないのです。
もう1つは、しっかりとボールをコントロールして、良い「判断」をするということ。
1・2回戦では、攻撃面でも全くいいところを見せることが出来ませんでした。
(何度かはあったのかもしれませんが、内容が悪すぎてその何度かも自分の記憶からは抹殺されてしまっています…)
ボールを持ったときに何をするのかは、4年になった時からずっと言ってきた事です。
バカの一つ覚えのように、タテに「しか」勝負を仕掛けない…
そこに、相手ディフェンダーがいても、自陣ゴール前でもプレーが変わることはない…
そうではなく、相手位置や味方のポジショニング、グランドのスペースを見て、プレーの質を変えてほしいのです。
この3回戦では、1・2回戦よりは良くなったというよりか、ちょっとはマシになったという感じです。
しかしながら、相手のミラクルシュートで先取点を奪われ、残り5分になったところでディフェンスの枚数を減らして勝負に出たところを突かれて、0-2で負けました。
負けたことは仕方ありません。
勝ち負けは、どうでも良くありませんが、どうでもイイのです。(?)
この時期(小学生期)に大事なのはどの様な内容のゲームをして、そこからどの様な課題を拾い上げるかという事だと思います。
その点、自分は子ども達に正直に言います。
勝った試合でも、良くないものは良くない。
負けた試合でも、良い内容でれば、「勝てはしなかったけれど、良かった!」と。
今日の試合後のミーティングでは「1・2回戦よりはマシになったけど、まだまだ『良いゲームだった!』とは言えない。」と言いました。
それは、決して高望みをしているのではなく、もっと良いときの6年生を見ているからです。
メンタル面では、5年の時のブロック大会でのリオ戦。
攻撃時の「判断」面では、このブロック大会のどの試合よりも良いゲームをしているのを何回も見ています。
勝ったからとか、ゴールを奪ったからといって、「良かった、良かった!」で終わっては、全く成長がないと思います。
何年もサッカーに携わった立場から、また上の年代(中学生や高校生)を見た経験からも、今のつばさの子ども達に必要なのは、ゲームやプレーの内容であり、もっと上を目指そうという向上心なのです。
このブロック大会の3試合で、試合に出ていたメンバーもベンチメンバーもその点ではまだまだだということを再認識しました。
ということで、5・6年生はトラップ(ファーストタッチ)向上キャンペーンに突入です。
色々な意味で足元を見直したいと思います。
さて、余談となりますが、この「ひとり言」は自分の本音を包み隠さず公表しています。
そのため、勝って結果を残していても、時には(いつも?)酷評をすることもあります。
それでも、自分がどの様なことを考えながら子ども達と接しているのかを多くの保護者の方に分かってもらうために始めました。
ここまで4年とちょっと続けてきたので、ほぼその役目は終わったのではないかとも考えます。
また、自分の「酷評」を不快に感じる人もいるようなので、更新は暫く様子を見ようと思います。
今後は、全くの不定期に、どうしても伝えたいことがある時だけ更新しようと思います。
長らく、ありがとうございました。

2006年5月3日水曜日

5年生大会・1~2回戦

30日は、試合後の6年生に説教をしていた事もあって、試合はほとんど見ていませんでした。
3日は、五中の朝練後、GWに異常発生しウジャウジャいる白バイに気をつけながら試合会場に到着すると、試合はもう始まっていました。
ということで、両日ともしっかりと見たとはいえないのですが、一番強く感じたことは「勝負強い」という事です。

サッカーには「判断力」や「駆け引き」が必要だとここまで書いてきました。
自分はそれらが欠落しているサッカーはサッカーとは認めたくありません。
単なる「タマ蹴り」と「サッカー」との間には決定的な違いがあるのです。
さて、ここまでを読んで察しのいい人なら分かると思いますが、現在の5年生のサッカーには「判断力」や「駆け引き」は殆どありません。(誤解を恐れずに言い切ってしまいました…)
パスのようなアバウトなキック。
パスのようなならまだしも、誰もいないところに意味不明のキック。(クリアではなく、余裕があったというところが悲しい)
闇雲にスピードを上げるドリブル。
時折、「うん、そうだ!」というようなプレーもありますが、そんな事はごく希です。
それでも、ゲームの流れの中(コーナー2本という噂もありますが…)でゴールを奪えるあたりが6年生と違って「勝負強い」と感じさせられるのです。
パスとは思えないようなキックが、逆サイドの選手に渡り、ビッグチャンスを演出…とてつもなく広い視野を持っている選手かのように感じさせてしまうようなプレーも何回かありました。
でも、それは「たまたま」できたチャンスで、自分達で「創り出した」のではないのです。
そして極めつけは「入っちゃった!」と思わずこぼしてしまうような、ミラクルなシュート。
「狙い通り」ではないのは間違いないと思いますが、そこには「勢い」がありました。
現在は、およそ「頭を使った」プレーが全くといっていいほど感じさせられない5年生ですが、堅いディフェンスと勢いを武器に「勝負強さ」を存分に発揮しています。
手遅れにならないうちに、手術を断行した方がいいという気もしますが、コーチが「アレはダメ!」「これもダメ!」と規制してしまうのではなく、ある程度自由にやらせている中から、良いプレーだけを拾って褒めていけば、悪いプレーは自然淘汰されていくのかもしれません。
しかし、一番恐いのは、適当なサッカーでも「結果」を出してしまう事で、それを認めてしまい、受け入れてしまう事です。
「とにかくゴール方向に蹴り込んでおけばチャンスが出来る。」
「苦しくなったらシュート!」
というのが身体に染み込んでしまったら、それを修正するのはなかなか大変です。
現在の「勢い」「勝負強さ」を失うことなく、「質」の向上を目指したいモノです。