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2003年7月13日日曜日

中野区春季大会・4年生

予選リーグでしんやまに惜敗したものの、まだ決勝トーナメント進出の可能性を残している4年生。
しかも、このプレーオフで勝ち上がれば、決勝トーナメントの1回戦は、予選リーグで苦杯をなめさせられたしんやま。
子ども達のモチベーションも自然と上がってきます。
親はそれ以上だったりして?

プレーオフに残ったのは、つばさの他にはジェッツと鷺宮。
この3チームでワイルドカードでの決勝トーナメント進出の1枠を争います。
しかも、3チームのリーグ戦ではなく、変則トーナメント戦…
1チームだけは決勝で待っている事になります。
どの位置に入るかは、非常に大きな問題なのです。

当日の9:00、4年生担当の「☆」コーチが運命のクジを引きます。
私もその現場を見たかった(単なる野次馬根性です…)のですが、9:00まで桃二で3年生の練習をしていたので無理でしたが、現地にいる4年生のお母さんから、桃二にいる2年生(もちろん4年生にも子どもがいる)のお母さんに、実況(?)報告が入りました。

当然の事ながら、「☆」コーチは小さい山を引き当てました。
しかも「P1」というクジは、試合後に審判を2名出さなければいけない事になっています。
だから、笑いをとらないでイイっつうのに…
「☆」コーチは、よほど凄い(?)星の元に生まれたのでしょう…

しかしながら、その話しを聞いて正直ホッとしました。
なぜなら、現在4年生は21名。
中野区大会の規定では、1試合で20名までしか試合に出れません。
全員出席するという話しを聞いていた私と「☆」コーチは、金曜日にアレコレと考え、何がなんでも2試合して、全員にプレーオフを経験させたいという事になったのでした。
だから、小さい山を引いたということは、ラッキーでもありました。(もちろん、初戦を勝たなければ意味がないのですが…)

初戦の相手は鷺宮。
2年生の時には、たしか引き分けたような気がするが…あまりに遠いことなので、記憶が定かではありません。

前半は、ほぼワンサイドゲーム。
終始相手コートでサッカーをしていました。
相手ボールに対するプレッシャーが早く、鷺宮の選手がタテにボールを放り込む事ができなかったのと、高い位置でボールを奪うことができていたからでしょう。

後半は立ち上がりに、危ない場面が何回かあり、そのままペースを握れず、どちらかといえば押され気味の試合になりました。
前半も後半もビックチャンスは1回ずつ…どちらもわずかな差でゴールに結びつかず、残り時間は2分ほどになってしまいました。
ベンチも半ばPK戦を覚悟しかけていた時、こぼれ球をとっくんがミドル(というほどの距離でもないが…)シュート!
キーパーも手を出せないコースへボールがスーッと流れ、ゴールネットへ…

狂喜乱舞の応援席…(もちろんベンチも)
子ども達の表情も半ば勝ちを確信したようでした。
しかし、これが一番危ない。
試合時間は、まだ1分以上ありました。
相手が1点返すには十分な時間です。
「まだだぞ~!」「集中しろ~!」とベンチから声を出しましたが、子ども達に届いていたかどうか…

その後、ペナルティエリアのちょっと外側で相手選手に倒され、FKを得ました。
これをフジケンが直接決めて、2対0。
そして、間もなく試合終了の笛…

やってくれました!
まずはプレーオフの初戦を突破です!
なによりも、相手のボールに対するプレッシャーの速さは、これまでの中でも一番だったのではないでしょうか?
もちろん、まだまだ満点というわけにはいきませんが、良くなっていることは間違いありません。
その結果が、前半のワンサイドゲームに繋がったのでしょう。

この手のプレーは、技術的なものではなく、精神的な影響が強いと思います。
「もっと上手くトラップしよう!」と言っても、次の試合で上手くトラップすることは絶対に無理です。
練習を繰り返さなければ、技術は上達しないからです。
しかし、「相手ボールに対しては、もっと速く、もっと厳しく当たりに行こう!」という課題であれば、その気になれば、すぐに実行することができます。
今回の試合では、闘う姿勢を表に出してプレーする選手が増えたと思います。

では、技術的な課題を…
ボールを取られないように、遠い足で持とうとする意識はあるのだが、ボールが動くのは足の届く範囲のみ。
せいぜい30cm~40cm位ボールを動かすだけなので、そのうち相手に囲まれて取られるという場面を多く目にしました。
もっとボールを動かさなければ、今回(その前からだが)の様に、すぐに相手に囲まれてしまいます。
その場でチョコチョコとボールを動かすのではなく、グランドを広く使って相手から離れる様に逃げる事を覚えなければいけないでしょう。

もうひとつは、自陣ゴール前で相手のプレッシャーを受けているのに、中(ゴール)へ向かってプレーすることが何回かありました。
ノープレッシャであれば、キーパーやセンターバックの選手を経由してボールを逆サイドへ展開することはあります。
しかし、プレッシャーを受けているということは、相手選手が上がってきているということで、そこでゴール前にボールを入れるとどうなるか…そう、センタリングそのものです。
センタリングとは、ゴールを奪うために攻撃側の選手が行うプレーです。
そこまで相手チームに対して親切になる必要はありません。

ちょっと思うのですが、これはコーチに教えてもらわなければ分からないことなのでしょうか?
だとすると、分厚いマニュアルを作って、「こういう時はこうする」「こんなプレーはしてはいけない」という事を、何百、何千と書かなければいけなくなります。
ちょっと考えれば、試合で有効なプレーかどうかはすぐ分かるはずです。

そろそろ低学年の「とりあえず楽しくボールを蹴る」サッカーから、変わりつつある時だと思います。
バカにはサッカーはできない!
学校のテストの点数を上げるのではなく、何をするにしても常に考えて行動する事が必要!
自分にとって、チームにとって、どうすれば有利になるかを常に考えよう!

2003年7月6日日曜日

会長杯・6年生

今日は2試合。
どちらの勝ったのですが、コーチとして色々な事を考えることが多く、ある意味で貴重なゲームでした。

まず、1試合目。
相手は江古田サンダーズです。
スコアも6-0だったし、いくつか良いプレーも見られました。

目指す形である、早いパス回しで相手をくずす…
前半の敦、祥樹、謙介のボール回し(謙介のゴールにつながった)と、後半の峻太郎、宏軌、健太郎のパス回し(こちらはゴールを奪えなかったが良い形)は良いリズムでボールが動いていました。
あの様なリズムでフリーな選手を使う(もちろんフリーになるように動くことも必要)ことが出来れば、運動能力の高い相手(3連敗しているM菱など)に対しても、何回もチャンスを作ることが出来ると思います。

しかし、まだまだ無理をしてボールを奪われてしまう場面も目立ちましたし、あまりにイージーな技術的なミスも目立ちました。
とはいっても、あの様な形を作ることが出来るという事と、そうする事でチーム全体に動きが出る(パスを回す事、多くの人間がボールに関係する事でポジションに流動性が出る)という事が少しでも感じ取れともらえたかと思います。

1人が無理なドリブルを仕掛け、取られてカウンターという形を繰り返していると、ボールを受けようとする動きが少なくなるばかりか、体力的にも精神的にも消耗が激しくなってしまいます。
イージーミスを減らし、自分よりも体勢の良い選手を積極的に使おう!
というのが、今後の課題として落ち着く…と思ったのですが、2試合目は…

2試合目の相手は、わかみやでした。
スコアは4-2ですが、後半だけを見ると1-2で負けています。
ここまでの文章の流れから、良い内容のゲームではなかったという事は想像できると思いますが、良くないどころか、非常に悪かったです。

まず、現場にいた人、全員が感じたと思いますが、まったく活気を感じませんでした。
試合展開もハッキリしないものでしたが、あれほど静かな公式戦を観たのは、自分のサッカー人生の中でも、おそらく初めてなのではないでしょうか?
選手の声が聞こえるのは数回ほど…
聞こえるのは、主審の笛の音と、ボールが弾む音…
まぁ、多少おおげさな表現ですが、それくらい静かな試合でした。
睡眠不足でベンチに座っていたら、おそらく睡魔にやられていたでしょう…
昨日、たっぷり寝ていて良かったと真剣に思いました。

そして、プレーの内容も淋しいモノでした。
なんとなく40分の試合時間を過ごしたという感じで、「闘う」姿勢が感じられませんでした。
他の学年に比べて、負けん気の強い子が多い学年だと思っていただけに、意外な感じを受けたとともに、非常に残念でした。

サッカーは、ボールを持った選手が王様なのです。
ボールを持った選手がどんな判断をするか、どんなプレーをするかで味方の選手も敵の選手も、それに合わせて動かなければいけません。
今日の2試合目には、ボールを持った時に王様の権利を使ってやろうという姿勢を感じる事の出来る選手は、非常に少なかったのが残念でなりません。
自分のパス1本で、ゲームの展開を変えたり、チームのリズムを変えたり、時には相手チームの精神面にも影響を与える…こんな事が出来るのは、ボールを持っている選手の特権です。
それなのに、ボールを持っても何となくプレーするというような、消極的な面が目立ちました。
それならば、まだ強引に仕掛けて、カウンターを喰らっている方が良い気がします。(もちろん、それならそれでコーチの怒りのスイッチを押すのですが…)

そして、なによりも王様になる権利を得ようとする選手が少なかったです。
つまり、パスを要求する、ボールを引き出すような動きや声が、どう考えても少なすぎるのです。
パスはもらうものではなく、出させるものであり、引き出すものです。
「オレによこせ!」「オレにもよこせ!」そんな声があちらこちらから聞こえるようなゲームを見たいものです。
ただし、どこに出すかは王様が決めるのです。

王様になりたければ、思わずパスを出してしまうような動きをして、パスを出させること。
ルーズボールを拾うこと。
相手のボールを奪い取ること。

王様の楽しさをもっと分かって欲しいし、王様になろうという「欲」をもっと見せてもらいたいと思います。

サッカーではどこのポジションでも、ボールを持てば主役だ!
チーム全員が王様になろうじゃないか!