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2005年4月29日金曜日

全日本6ブロック予選・2回戦

1週間前に主力選手をケガで欠くという離れ業をやってのけたのは、勝ち運に恵まれた担当コーチのおかげか…
とにもかくにも、つばさトップ学年の初の公式戦です。

中途半端なゴッドハンドを発揮し、1回戦はクジシード。
ときわ台とリトルインディアンズの勝者と初戦を戦う事になりました。
☆コーチは、そのときわ台とリトルインディアンズの1回戦を偵察へ…
桃二の練習を終えて、荒川へ向かう途中で見た☆コーチからのメールには…「190cmくらいの巨人がいる!」という訳の分からん内容。
まぁ、実際は160cmちょっとの大柄な6年生だったのですが…

ゲームは1-0で勝ち。
勝つには勝ったけど、内容を見るとかなりしんどいという印象でした。
確かに、相手陣内でサッカーをする時間は長かったし、シュートチャンスもいくつかありました。
でも、1試合の中にシュートチャンスはいくつかあるモノ。
全くシュートチャンスがないというのは、かなり滅多打ちにあっている状態。
これだけ相手陣内でゲームをしているのに、決定的なチャンスを作れなかったという所に大きな問題点を感じました。

自分の目から見て、たった1度の決定的なチャンスを見事に活かし、ゴールに結びつける事が出来たのは本当に良かったと思います。
1日の練習で、「イサミの100回に1回のトラップが出た!」と言いましたが、これはイサミが下手だとバカにしているのではなく、それくらい見事にボールをコントロールしていたという事です。(ん?常にそのぐらいの技術があれば、そんな表現にはならないのか?……)

そして、その日の練習でうるさくいった事は、「コントロール!」。
特にファーストタッチ(トラップ)に気を使おうという事です。
何故かというと、この日の試合で感じた事は、あらゆる面での「遅さ」。
ランニングスピードに関しては、「ある程度」持って生まれたモノが影響するので、うるさく言うつもりはありません。
自分が気になるのは、「プレー」「球離れ」「判断」の遅さです。

「プレー」の遅さというのは、ボールを受けてから次の行動(ドリブル、パス、シュート)に移るまでに時間がかかるという事。
これは「判断」の遅さや拙さ、周囲を見れていない事も原因ではあるのですが、やはりファーストタッチの質の悪さが非常に目につきます。

「球離れ」の遅さは、簡単に言うと「ボールを持ちすぎる」という事。
サッカーはタイミングが非常に大切です。
「ココ!」「今!」「出せ!」「シュート!」という一瞬のタイミングを逃すと、チャンスはアッという間になくなってしまいます。
この日の試合で、そのタイミングでボールが動いたのは、ゴールに結びついたヒサナガからイサミへのパスの時くらいでしょうか。
全体を通して、その「一瞬」のタイミングを逃し続け、パスコースを自ら消していき、結局ボールを無くす場面が多く見られました。

そして「判断」の遅さには、色々な要素が絡み合ってくるのですが、やはり周囲を見ていない、周囲の状況を把握していないのが大きいと思います。
というよりも、そこに最も気を使わなければいけないのに、「見る」「察知する」という事に非常に無頓着な気がします。
逆サイドには「おいしそうな」スペースと味方選手がいるのに、そちらの方にプレーする素振りを全く見せない…
ベンチから「逆!」と大声を上げると、ようやく気付くという具合です。
もちろん、プレーしているのはまだまだ11歳の子ども達です。
大人達と同じようにはいきませんが、もう少し自分のアンテナを広げて欲しいモノです。

ということで、この日の練習では、「速いプレーをするためには、ドリブルのスピードを上げる必要ない。むしろ、ドリブルのスピードを上げると、プレーが雑になってしまう。大切なのは良いコントロールをして、無駄な時間や無駄なボールタッチを減らす事だ。」と言いました。
良いコントロールをすれば、「プレー」の遅さは解消出来ます。
良いコントロールは、時間的・精神的な余裕をうみます。
そこから質の良い、速い「判断」もうまれるでしょう。
質の良い、速い「判断」が出来るようになれば、「球離れ」の遅さも解消されるはずです。

もちろん、スポーツですから、全てがそんなに都合良くいきません。
しかし、サッカーにおいてはファーストタッチの「質」というモノはそれほど大切なのだという事を理解させたいと思います。

プレーは「速く!」、でもドリブルを「速く!」する事ではない!
「丁寧」なプレーが「速さ」をうみ出す!

2005年4月24日日曜日

中野区春季大会・3年生

さて、実はこのホームページのメインと思われている「ひとり言」ですが、自分としてはどうも同じような事ばかり書いているようで、少々マンネリ気味でした。
もともと、自分の考えを保護者会に出席出来ない人達に伝えるという意味ではじめたモノですが、あらかた自分の考えは書いたような気もします。
しかしながら、「読む側からしたら、やっぱり違う」というO谷さんの意見や、M田さんやH口コーチなどの東京から離れてしまった人からすれば、つばさの状況を知る唯一の手段であるという意見を聞き、「そりゃそうだな!」と思い直しました。
卒業生や、その保護者の方々にも情報を提供するという事も、このホームページを立ち上げた理由のひとつでした…
ということで、同じような内容になるかもしれませんが、今年もやります。

まずは、だいぶ古い話になってしまいましたが、3年生の初の11人制サッカーとなる、春の区大会です。
自分としては、この年代ではポジションも全く決めないし、特にサッカーコーチらしいアドバイスもしません。
というのも、別に「サッカー」という形にこだわらなくてイイと持っている年代だからです。
ですから、低学年に言っている事はいつも同じです。
「ガンバレ!」と「うまく!」です。

「ガンバレ!」というのは、特にディフェンス時に相手ボールに最後まで食らいつく事です。
「うまく!」というのは、ボールをバカ蹴りするのではなく、ドリブルを中心にテクニックを見せようという事です。
さらに、そのドリブルもコースを考えようという事を要求はしていますが、なかなか上手くはいきません。

さて、今回の3年生(Bチーム)の試合、1-3で負けはしましたが、「悪くはなかった」試合だったと思います。
理由は2つ。

ひとつは、満点とはいかないまでも、相手ボールに対してよくプレッシャーを掛けていた事。
特に後半は、相手に大きなクリアをほとんどさせなかったと記憶しています。
このような地道なプレーには、「華麗」とか「美しさ」、「意外性」「創造性」という面からは大きくかけ離れていますが、これらのプレーもサッカーには必要不可欠だと思います。
これだけだと困りますが、これがないと試合に勝てないどころか、選手個人としての成長も望めないでしょう。
むしろ、こういった部分は「技術」が劣る選手でもチームに貢献出来るという点で、全員が「やれる」プレーだと思います。

もう一つは、コーチが教えてもいない「パス」を少しではあるが効果的に使っていた事。
「パス」を出す、受けるという事は、精神的に「大人」になりつつあるという事だと思っています。
「子ども」は、我が強いモノだと考えているので、「パス」は貰いたいけど、「パス」を出す(ボールを味方とはいえ人に渡す)事には抵抗がある…というか、そうあって欲しいという自分の願望なのかもしれません。
それに、パスを出すためには、周囲の状況を「見て」おかなければなりません。
「ドリブル」をしながら周囲を見るという必要があります。
しかし、「子ども」はゴールしか目に入っていません。
だから、ドリブルのコース取りも直線的になってしまうのです。

また、受ける側にしても、全員が注目している(非常に魅力的な)ボールからは少し距離を置いてポジションを取らなければ、パスを貰う意味がありません。

この日の試合では、どこまで意識していたか分かりませんが、1本の「パス」で密集を脱する場面が何回か見られました。
3年生は自分が考えているよりも「大人」なのかもしれません。

もちろん、問題点もありました。
キーパーと1対1の場面を2回も作りながら、共に得点に結びつけられなかった事。
ボールを持った時に「余裕」を感じる事が出来ない事など…

とはいっても、今後の事を考えると、ちょっと期待させるという意味で「悪くはなかった」試合だったと思います。
総勢25名で2チーム登録という事で、春の大会では試合経験も増えると思います。
試合を経験する中で、色々な事を感じていってほしいと思います。