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2005年11月27日日曜日

会長杯・6年生

最近サボリがち(というより、完全なる『サボリ』ですが…)な「ひとり言」。
前にも書いたと思いますが、どうにもこうにも同じようなことを書いている気がするという、マンネリ感たっぷりなのが正直なところではあります。
とはいえ、リクエストがあるのも事実ですし、なるべくアップしていきたいと思っていますが…

さて、長らくサボっている間に色々なことがありました。
・5年生の春季大会優勝
・2年生の秋季大会決勝進出
・4年生の秋季大会3位決定戦進出
・5年生の秋季大会準決勝進出
・6年生の会長杯予選リーグ敗退決定
どれもこれも、子ども達や保護者の皆さんにとっては重大な出来事なのですが、とても今からは思い出せませんので、最も旬(?)な出来事である6年生の予選リーグ敗退が決定した11月27日の試合について気付いたことを書きたいと思います。
ここまでの6年生は、勝たなければいけない試合をことごとく落とし、まさに崖っぷち状態。
いや、既に99%は崖から落ちかけています。
なんとか小指のツメの先が引っかかっているという感じです。
この日の2試合に勝ち、現在つばさより上位のチームが、こちらの思惑通りに星を落としてくれれば4位に滑り込むこともある…かも?
という状況です。
初戦の対戦相手はわかみや。
このチームも、つばさ同様で決勝トーナメントへ微妙なラインを彷徨っています。
お互いに勝ち点「3」を取ることが必至の状況です。
子ども達も「勝たなきゃ…」という(ちょっとだけ?)緊張した面持ちで試合に臨みます。
そんな雰囲気も、キックオフ直後のゴールで「アレ?」という感じになります。
キーパーのキックから、ジュンキが抜け出しあまりにも簡単にゴールを奪いました。
サッカーというのは不思議なもので、早い時間で簡単にゴールを奪うことができてしまうと、その後に大きな落とし穴がまっていることが良くあります。
その試合が大事な試合であればあるほど…という気がします。(オフトジャパンのイラク戦もそうだったような…)
といっても、自分の経験上ですが。
その後、タクトが追加点をあげ、リードは2点となりました。
対戦相手のわかみやのスタイルは、つばさが苦手とする「蹴り込み&激しいプレッシャー」ではないこともあり、この2点で負けることはないだろうと思っていました。
ところが、あれよあれよという間に2点を奪われ、なんとか1点を取り返すも、ゲームは全く落ち着かない展開。
結局、スーパーフリーキックを決められ、同点で試合を終えました。
これにて、ほんの僅かながら希望のあった決勝トーナメント行きは消滅。
まぁ、それは仕方がないことなのですが、なぜか勝てない6年生…
決して、強いチームではないと思いますが、ここまで勝てないチームではないと思います。
「気合い」のサッカーをする5年生には、6年生の上手いサッカーをよく見ろとさえ言いました。
しかし、それは間違いであったのだと、次の江古田戦でハッキリしました。
相手の江古田は、6年生が2人しかいなく、5年生もほとんどいないとのことで、その大半は4年生でした。
また、この日の初戦となる KFC戦を0-20という大差で落とし、かなりモチベーションは低下しているはずです。
実際、ゲーム中はそれほど激しいプレッシャーを受けることはありませんでした。
試合も10ー0でつばさが勝ちました。
しかし、ベンチのコーチ陣はその試合展開にイライラを爆発させる寸前でした。
プレッシャーがあまりないのに、わざわざ相手のいる方にボールをコントロールして、自らプレッシャーを受けるようなトラップやドリブル。
ゆっくり、丁寧にプレーすれば出来るはずなのに、何故かあせってアバウトなプレーをしてしまう。
この試合を観る限り、とても「上手い」サッカーをしているとは言えませんでした。
でも、確かに「上手い」サッカーをしている時期もありました。
最近でも、時々その片鱗を見せることはあります。
でも、それが6年生のプレースタイルとして定着していないということなのでしょう。
「上手そう」に見えていた時は、コーチがあれこれ指示を出していてそれに従いながらプレーしていたというだけなのかもしれません。
相手の嫌がるプレーや、チームにとってベストのプレー、その状況に応じて選択すべきプレーは決まります。
そして、その状況判断に優れている選手こそが「良い選手」であると思っています。
しかし、今の6年生は「自分のやりたいことを状況に関係なくプレーする」選手になってしまっています。
低学年のサッカーであれば、全く問題ありません。
「好きなようにやれ!」と言うでしょう。
でも、もうすぐ中学生になる6年生には、もうちょっと「周囲の状況をふまえて…」というプレーをして欲しいものです。
コーチである自分達に残された時間は残り僅かです。
良い状態でつばさを巣立っていってもらうため、何とかしなければいけません…

2005年9月19日月曜日

ジュニア大会6ブロック予選 まとめ

勝っちゃった!
…また、勝っちゃった!
てな具合で順調に勝ち星を重ね、気付いたらブロック大会のベスト4というところまで駆け上がってきていました。
非常に頑張った子ども達には失礼な話しですが、正直これほどまでの結果を残せるっとは予想していませんでした。

前日の所沢での練習試合。
ブロック大会の準備ということで、相手チームに頼んで組んでもらった試合でしたが、ドッチボール大会やお祭りと重なっていたため、参加人数は8名。
試合内容も次の日に期待を膨らますにはほど遠い内容でした。(集まった人数も人数だから仕方ないのかもしれませんが…)
ところが、フタを開けてみると…
初戦は、先制されたものの、それをひっくり返し2-1で逆転勝ち。
2回戦は、危なげなく6-0で勝ち。
翌日の初戦は、朝練と重なっていたため見れませんでした。
朝練後に試合会場に着くと、ちょうど試合が終わった所で、遠くからつばさの子ども&親の歓喜の声が聞こえ、「あぁ、勝ったんだ!すげぇな…」と思ったのでした。
スコアをきいてまたビックリ!
3-0というのは、危なげなく勝ったということか?
よい意味でコーチの予想を裏切ってくれます…
準々決勝の相手は、向原シャークス(このチームも結構ヤル!)を8-1で撃破してきた王一。
内心、ここまでか…というコーチの予想をまたも裏切り4-0で勝利!
もう何がなんだか分かりません…
このまま勝っていってしまう(?)のか!
3日間のインターバルをおいての4強対決。
1勝でもすれば中央大会に出場できるのですが、結果は惜しくも4位…
ここまで来たのなら…という期待は現実のものとはなりませんでした。
3日間のインターバルで、勢いが消えたしまったのかもしれません。
さて、トーナメント表を見ただけでは「強豪」かと思われるような4年生。
全部の試合を観た訳ではありませんが、ここまでの結果を残せたのは、ディフェンスの力が大きいということを感じました。
それも、チームとして組織的に守ったというよりも数名の「個人」の力に因る所が大きかったと思います。
最終ラインで(イヤイヤながら)賢く相手の攻撃の芽を摘んで回ったコウキや、特に王一戦で身体を張って汚れ仕事をしたタクミ、ポジションなんてお構いなしにボールを追いかけまくったカズマサ…
もちろん、相手がシュートを外しまくってくれたこともありますが、彼等の「影」の仕事が今回の躍進につながったのは間違いないと思っています。
攻撃面では、まぁ4年生ならこんなモンかな…
という感じではありましたが、もう少し賢くプレーして欲しいなぁという思いもありました。
それにしても、よく点数が入った(入ってくれた)なぁ…というのが正直な所です。
それでも、所々で「判断」の伴ったプレーが見れる場面もあり、今後に期待することは出来そうです。
ですが、今回のベスト4は、ハッキリ言って出来すぎの感があります。
準々決勝なんかは「入っちゃった!」「勝っちゃった!」という感じでした。
今のままのサッカーでは、次回も同じような結果を残すことは難しいと思います。
ヘンに天狗にならなずに、「次こそは…」という気持ちを持ち続ければいいのですが…
さて、問題は今回の大会でベンチを温めることの多かった人達です。
別にコーチは、ベンチメンバーが憎くて試合に出さないのではありません。
普段は、練習していなくても、練習を休みがちでも、上手くなる努力をしていなくても、そんなことは関係なしに試合には出場させています。
それは、試合を経験することがサッカーを好きになるためには必要不可欠だと思っているからです。
もちろん、上達するためにも試合経験は必要です。
子ども達には、練習試合はもちろんですが、中野区大会でもほぼ均等に出場機会が与えられています。
しかし、それは「ぬるま湯」であることは間違いありません。
「試合」という晴れの舞台に出るためには、そのための「準備」が必要だということを理解している子どもは少ないでしょう。
でも、小学生の段階では、それも「アリ」なのではないかと自分は考えています。
だからこそ、区大会でも前後半でメンバー総入れ替えのような現象を起こしているのです。
ですが、「ぬるま湯」にばかり漬かっていては、一番大切な「精神的」な成長は望めません。
時には悔しい思いをすることも必要だと思います。
だから、年に1~2回のブロック大会はその時点のベストメンバーでいくということにしています。
そういう説明は、事前に子ども達にもしてあります。
ところが、実際に自分が出れないと分かると、「オレにはまだまだ力が足りないんだ…もっと頑張ろう!」なんて(大人の望み通りに)思う子はあまりいません。
「ねぇ、コーチ…オレ、出してよぉ~!」「オレ、今日ぜんぜん試合に出てないんだけど…」と甘えながらアピールしてきます。
「ぬるま湯」から「熱湯?」や「水風呂?」に移すのは、子ども達にとって効果があるのかどうかは分かりませんが、その意図を少しでも理解してくれればいいなぁというのが正直な気持ちです。
勘違いして欲しくないのは、自分は大会で「結果」を残すことに関しては拘っていません。
(『結果』を残すための出来る限りの努力はします…当然ですが)
ブロック大会だけベストメンバーでいくのは、少しでもよい「結果」を残すためではないのです。
他のチームのコーチから「強いですねぇ…」と褒められても、自分はちっとも嬉しくありません。
それよりも、「良いサッカーをするチームですね」とか「良い選手がたくさんいますね」と言われたいのです。
小学生は「個人」を伸ばす事をターゲットにするべきだと思っていますから。
その上で「みんな楽しそうにサッカーしている」とか「明るいチーム」と言われれば最高です。
さて、ブロックでベスト4という「結果」を残した4年生。
このような「結果」を出すということは、簡単なことではありません。
今後のサッカーに「自信」を持って取り組むことが出来ると思います。
ベンチメンバーとスタメンとの間に温度差はないと思いますが、チーム一丸となって突き進んで欲しいと思います。
「仲間」や「チーム」を大切にする事も、「個人」の成長には欠かすことが出来ません。
前進あるのみ!

2005年9月10日土曜日

さわやか杯 6ブロック予選・2回戦

初戦を9-0と大勝した、つばさ6年生。
次戦の相手はリオFC。
春の5年生大会で対戦した時には、リオの各選手の能力の高さを痛感しました。
そこを「気合い」で補い、接戦に持ち込んだ5年生でしたが、やはり個々の技術・戦術の差を埋めないことにはと再認識させられもしました。
対する6年生は、1回戦で見せたような丁寧なサッカーをすることが出来ます。
そこが5年生とは違う所ですが、さてどうなるでしょうか…

水曜日の練習は、突発的な豪雨で中止…
金曜日の練習で6年生に言ったことは、「ボール際で根性見せろ!」「身体を張れ!」「でも、ボールを持ったら落ち着いて」ということで、いつもと変わりはないのですが、この日の練習は「身体を張る」「身体を入れる」ということに終始しました。
どちらかというと、おっとりとした性格の子が多い6年生ですが、意識の中に「戦闘」という事が少しでも入ればよいのですが…
試合は、立ち上がりからつばさがボールを支配し、回す展開となりました。
思っていたよりも「デキル!」という印象でした。
とはいっても、「逃げ」の回すパス回しはなんとか出来るものの、その目的である「くずし」の場面にはほとんどお目にかかることが出来ませんでした。
しかし、その数少ないチャンスを琢人が見事にゴールに結びつけ、貴重な先取点を手に入れました。
ところが、試合が進むにつれて、試合開始時のような丁寧なボール回しはすっかり影を潜めてしまいます。
なによりも、中盤でのルーズボールを全く拾えません。
以前、何処かにも書いたと思いますが、ルーズボールを制するものは試合を制するのです。
ここで全くボールを奪うことが出来なければ、相手の攻撃を受けるのみとなります。
5年生が春の大会でゲームの主導権を握ることが出来たのは、ここを死守したからです。
また、そんな流れを感じ取ってか、たまに奪ったルーズボールも攻撃を急ぐあまりにすぐに奪われてしまい、結局は防戦一方の試合展開となってしまいました。
その後、2点を奪われ結局は1-2で敗戦。
点差こそ接戦ではありましたが、実際に試合を観た人は、よくこの点差におさまったと感じたのではないでしょうか?
今回感じた課題は、「ボールを奪う激しさ」「逃げる時はしっかり逃げるという意識」「逃げながらタテを伺うしたたかさ」です。
サッカーは精神的な成長も大いに関係します。
徐々に頭を使ってサッカーすることが出来るようになる、これからの時期は急激な成長を期待することが出来ます。
つばさのサッカーは残り半年、出来る限りのことをしましょう!

2005年9月3日土曜日

さわやか杯 6ブロック予選・1回戦

秋のブロック大会、さわやか杯の初戦はシードというか、ひとつ大きな山に入りました。
ということで、初戦は1回戦を勝ち上がってきた相手ということになります。
その試合を見ることで、ある程度の対策を立てることが出来るというのは、精神的に余裕を与えてくれます。
ということで、9:00キックオフの第1試合を偵察(というほどのモノでもないんですけど…)に行きました。

8:50頃に、☆コーチから「今どこですか?始まる気配がないんですけど…」という電話が入る。
「早く来いよ!コラァ!」という☆の心の声をビシビシと感じながらも、その時は北赤羽付近にいたので「もうすぐ着くよ!」と返答し会場へ向かう。
5分前に板橋荒川の土手に到着。
そこには、☆コーチとS様。
そして、空っぽのグランド…
「ん?おかしいな…」とトーナメント表を確認すると、第1試合は9:30キックオフでした…
30分早く来ちゃったって事ですね…
まぁ、遅いよりはイイでしょ!と必死に自分に言い聞かせ、その場を取り繕う。
暑いですね…
でも、オレのせいじゃないよ、この天気は…

試合は、予定通り9:30キックオフ。
MSCが終始ボールをキープし、試合をコントロール。
丁寧なサッカーをするチームだという印象を受けました。
対する滝野川は、前線に運動能力の高そうな動きをする選手が数名いるものの、攻撃の形をうまく作れていませんでした。
しかしながら、数少ないチャンスを確実にモノにし、1-0で滝野川が勝ち上がりました。
どちらのチームの方が戦い易いというようなことはなかったので、注意すべき選手を再確認して子ども達の到着を待ちました。

さて、子ども達は到着しました。
…が、河川敷ということもあり、子ども達の遊び心を刺激するモノが沢山あります。
しばらくは土手の上から子ども達の様子を眺めていましたが、水たまり(?)にしゃがみ込んでなにやらごそごそやっています…
最初のうち、人数は2~3人ていどでしたが、一人増え、二人増え…最終的には10名以上(ほぼ全員!?)で1カ所にしゃがみ込んでなにやらつついているという、試合前の選手達とは思えない微笑ましい光景を見せてくれると同時に、大きな不安を抱かせる6年生達でした…

しかしながら、試合の方は9-0の大勝。
1~2度、危ない場面はありましたが、終始ゲームをコントロールすることが出来ました。
内容を見ても、丁寧につなぎながら攻撃を組み立てるという意識が伝わってきました。
「くずし」ということに関しては、まだまだな所がありますが、悪くないゲーム内容だったと思います。
しかし、細かい所を見ていくと、ボールの置き所や持ち方、身体の使い方、ボールがない時のポジショニングなど課題は山積しています。

9点という大量得点も、全てが狙い通りのゴールだったのではなく、ベンチ頭を抱えながら苦笑いするしかないような、ちょっと恥ずかしいゴールも沢山ありました。
次戦のリオに勝つためというよりも、サッカー選手として、チームとしてさらに成長するためには、この大勝に自信を付けるのと同時に、自分の課題を再認識して欲しいと思います。

2005年8月8日月曜日

中野区トレセン合宿

8月4日から7日まで、群馬県片品にて中野区トレセンの合宿(遠征)が行われました。
つばさからは、ゆうたとりょうすけが参加。
自分もコーチとして参加してきました。
(その間に、iTunes Music Store Japanなるモノがスタートしていたとは…)
合宿の詳細に関しては、いずれ…
とりあえず、バーベキュー後にテンションが上がり、宿の入口にあるカエルの置物にまたがるMもとRすけのショットと、実はバーベキューは関係ないとばかりに、昼間からパンツ丸出しでカエルにまたがるR&Yのショットを紹介しておきます。
念のためというか、ダメ押しをしておくと、「ホームページに載せるぞ!」と言ったら、喜び勇んで自らカエルにまたがりました。
う~ん…

この2人が6年生の中心選手なんだなぁ…

2005年8月2日火曜日

東アジア選手権・北朝鮮戦

東アジア選手権、日本代表はW杯最終予選で2勝している北朝鮮に0-1で負けました。
ネット上でですが、マスコミの反応をさらっと見てみると、「波乱!」とか「まさかの…」や「屈辱的な…」なんて表現が目立ちます。
「ひとり言」を読んで頂いている方なら、もう分かると思いますが、自分はこう思います「波乱じゃなくて、十分起こりうる結果だろ?」と。

負けて当然とは言いません。
10年前と比べると、日本のサッカーレベルもかなりのモノになったと思います。
でも、勝って当然というレベルには、到達していません。
というか、アジアの中ではかろうじて、チョットだけ優位に立てているかも(?)しれないというような状況であるという事は、自分も感じています。
それは、サッカーのレベル(技術や駆け引きの能力)が飛躍的に上がったのではなく、ジャパンマネーの力で『世界の一流』と触れ合う機会をたくさん持つ事が出来たからだと思います。

Jリーグが出来て、そこにはサッカー小僧達が憧れる本物のスーパースター達が「選手」としてピッチに立ち、日本の選手達と一緒にプレーしていました。
ジーコ、リトバルスキー、リネカー(は期待はずれ…)等々…
その後も、カレッカ、ストイチコフ、ストイコビッチ、エジムンドなど、本当の一流が来日してプレーしていきました。
渋いところではハシェックなんて隠れたスーパースターもいました。
(ちなみに、リネカー、ストイチコフとW杯の得点王を2大会連続で来日させたほど、当時のJリーグは潤っていました。あ、スキラッチも来てた!)
今で言えば、ジダンやロナウド(…は凄すぎるか?)がJリーグでプレーするようなモノでしょう。

指導陣も半端ではありませんでした。
メジャーではありませんでしたが、日本代表を変えたオフトは、その後もジュビロ、レッズが強くなる基礎を築いた下地作りのプロ(?)として抜きん出ていました。
(実は日本リーグ時代にも「マツダ」「ヤマハ」を指導し、チーム力を上げた実績がある。結果を出せない監督ではありますが…)
今や世界のトップ監督であるベンゲルを始め、各国でトップレベルの指導力を持っていると言われている人物が、次々とJクラブの監督に就任しました。

そして、代表チームは強豪といわれるチームと何度も対戦する事が出来ました。
ブラジル、アルゼンチン、イタリア、ドイツ、フランス…
そのためか、知らず知らずのうちに、日本のFIFAランキングが急上昇してしまったのも、日本中を勘違いさせてしまう事に手を貸しているのかもしれません。
(強豪と良いゲームをすればランキングは上がる。それも数が多いほど。日本という辺境でゲームをすれば、相手のコンディションは最悪、それなりに競ったゲームになるハズなんですが…しかも、親善試合なんかは、来日してすぐ試合という事が当たり前ですから。)

選手個々の力が他国と比べて特に抜けているとは思いませんが、このような周囲を取り巻く「環境」や「経験」が日本サッカーの見えない「力」を後押ししていると思います。
それに加えて、「入っちゃった!」「勝っちゃった!」という試合内容ながらも、着実に結果を残してきた日本代表なのですが、この「勘違い」したままでは危険だと思うのです。
だからこそ、「勝って良かったのか…」と思う事もありました。

さて、今回の敗戦をもう一度振り返ってみましょう。
失点は、中沢のイージーミスですが、そんな事はサッカーではよくある事です。
(まぁ、「よく」あってもらったは困りますが、ミスがらみで失点するのはある程度計算済み)
ディフェンスに関して言えば、それ以外の部分でしっかりと対応出来ていたのかどうか。
ゴールが決まったかどうかという事も重要ですが、ゴール前で崩されていたかどうかの方が大切だと思います。

問題はやはり攻撃陣(というと攻撃的なポジションの選手ばかりが対象に思われてしまいそうなので、DFも含めた攻撃の組み立てということにしておいて下さい)でしょう。
「決定力不足」と言われていますが、それはFWばかりのせいとは言えません。
前半の途中で、いつものように強烈な睡魔に襲われたため、所々で意識がなくなっていますが、自分の記憶している限りでは、決定的なチャンスは1度だけでした。
田中達也がドリブルで中へ切り込んで打ったシュート…ではなく、そのこぼれ球に詰めた大黒が勢いよく飛び込みすぎ、キーパーにボールをぶつけてしまった場面です。
でも、見方によっては、その場面ですらこぼれたボールとキーパーの距離が近すぎたので、決めるのが難しいとも思えました。

その他は、相手ディフェンダーにも分かるようなタイミングと軌跡でゴール前に「放り込まれる」アバウトなクロスのみ。
それを決めないからといって、日本のFWには決定力がないといわれるのでは、FWの選手が可哀想な気がします。
というか、そんな「クソ」みたいなクロスをバシバシとゴールにたたきつけるようなFWがいるとしたら、間違いなく世界一のストライカーになれると思います。
(一度だけ、前半に早いタイミングでボールを繋いで相手ディフェンスの中央を崩しかけた場面がありましたが、ラストパスがずれてしまいシュートまでもっていけませんでした)
点が取れないのは、FWの責任もあるが、そこまでの組み立てがダメだからだと自分は思うのです。

アジアカップとW杯予選での日本の勝ちっぷりは、そんな中からこぼれ球を押し込んだり、相手チームが自分のゴールにボールを蹴り込んでくれたり、ノープレッシャーでボールを丁寧に蹴れるセットプレーから生まれたモノがほとんどだと記憶しています。
速いパス回しが日本の持ち味といいますが、そんなプレーは2~3試合で1度見れればいい方です。
そんなんで良く勝ち上がってきたものだと、「神様」ジーコの神通力のすごさに驚くと同時に、そんな試合運びに堂々と胸を張る選手やサポーター、マスコミが恥ずかしくなってしまうのです。

今回の敗戦で、またジーコ不要論が再燃するかもしれません。
自分もジーコが監督として優れているとは思いません。(選手としては抜群でしたけど)
でも、責めるべきは監督ではないと思うのです。
日本は、まだまだの国なんだという事をもっと感じてもらいたいのです。
選手達には力があるのに、監督の能力が低いから…というような風潮は何とかしてもらいたいと思います。
マスコミにも、サポーター連中にも、そして選手達にも。
選手達は、もっともっと上手くならなければいけないし、もっと純粋にサッカーに取り組んでもらいたいと思います。
そして、チョット勝つとものすごい勢いで選手達を持ち上げたり、有望な選手をいきなりスター扱いしてしまうマスコミやサポーターも、もっと(愛情を持った)厳しい目で見て欲しいとも思います。
彼等は、少年達の「夢」なんですから。

以上、日本がサッカー大国になる事を切に願う者より。

2005年7月23日土曜日

こんなもんか?

たまりにたまった「ひとり言」を書き上げたついでに、もうちょっと…
これぞ本当の「ひとり言」!
というか、ボヤキかな…

蹴り納めの桃二の朝練での事。
3・4年生に軽く説教をしました。
前々から気にはなっていたのですが、ゲームにコーチが入るのを嫌がるのです。
特に4年生が。
理由は簡単です。
・自分のボールをコーチに取られる
・コーチがドリブルすると、ボールを取れない
要は格上の相手とはやりたくないという事なのでしょう。
コーチが格上かどうかはこの際おいておくとして、その後ろ向きな態度にカチンときました。
「そんな情けないヤツは、いつまでたっても上手くならない!」
「挑戦する気持ちを持たないでどうするんだ!」
「そんな弱虫ヤロウとはオレだって一緒にサッカーする気にならん!」
というような事を言って、強引に入ってプレーしてやろうかとも思いましたが、この日は途中で会場当番の若宮小へ行かなければならない事もあって、ヤメました。
フィールドの外からゲームを見守り(?)ました。
自分の中では、サッカーのアイディアは遊びの中から生まれてくるもの。
明らかに身体の大きな相手やスピードのある相手からどうやってボールを守るか、どうボールを動かせばゴールを奪えるのか、どうすればボールを奪えるのか、といった事を教えられるのではなく、試行錯誤しながら自分で考え出さなければいけないと思っています。
それほど工夫をしなくてもボールを取れたり、ゴールを奪えるというのも楽しいのかもしれませんが、それは友だち同士のサッカーで好きなだけやってくれと思います。
(本当は、友だち同士のサッカーでも、近所の兄ちゃんやオッサンが飛び入りで混ざるストリートサッカーのような環境であれば最高なのですが。)
つばさのコーチは、手取り足取りサッカーを教えてくれる「先生」ではなく、偉そうに遊び場を仕切りながらサッカーをする年齢不詳のガキ大将(ムリがあるか?)達なのです。
もっとコーチに対抗意識をむき出しにしてきても良いと思います。
そういえば、この前のシニアの試合(妙正寺)でも、自分がボールを持った時に全くプレッシャーを受けませんでした。
谷戸でのゲームの方がプレッシャーを感じたくらいです。
ちょっとガッカリです…

2005年7月18日月曜日

中野区春季大会・3年生

うだるような暑さの中、3年生Aチームの予選リーグ最終戦を行いました。
現在、2戦2勝なので、今日のゲームで勝てば決勝トーナメント行きは文句ナシに決定です。
引き分けると微妙なところですが、子ども達には「勝つしかないだろ?あぁん?」と星取勘定に気をとられるよりも、目の前の試合に勝つ事を考えるように言いました。

ところがというか、結果は惨敗…
前半でほぼ勝負がついてしまったのでした。
点数はよく覚えていませんが4~5点献上しました。

ところが、後半の立ち上がりから2点を続けざまに取り、完全に試合の流れをつかみました。
その後、結局2点を取られてしまい、後半だけを見ても2-2となってしまうのですが、前半と後半では全く違うゲームだったと思います。
それだけに勿体なかったなぁと思います。

たしかに相手チームには「勢い」がありました。
タテに速いサッカーをしてくるチームで、つばさの苦手としているタイプです。
それでも、後半の立ち上がりは、明らかにつばさがゲームを支配していました。
それは何故か?
簡単に言うと、「よく走ったから」だと思います。

相手のボールを奪う、ルーズボールを拾う。
この点に関して言えば、前半は全くでした。
ところが、後半(の立ち上がり)は同じチームとは思えないほどの「寄せ」を見せてくれました。
終盤にきて息切れしてしまい、2点を奪われましたが、それでも苦手なタイプの相手でも、ゲームを支配出来るという事が証明出来たのです。
今後は、奪う事ばかりではなく、奪ったボールを失わない事と、フィニッシュにつなげる事が出来るようになれば、終盤の息切れもなくなるのではないでしょうか?
今は、取って、取られてまた取って…の繰り返しですから。

負けはしましたが、暑い中よく頑張ったと思います。
おつかれさま。

会長杯・6年生

泣きそうになるほどの暑さの中、会場当番でもあった3年生の試合が終わり、鷺宮近くのファミレスで涼を取りながらランチ…
正直言って、ちょっと暑さにやられて気分が悪くなっていました。
食欲もあまりない…軽くパスタでイイやと思い、たらこスパをオーダー。
ところが、パスタを食べ終えた途端、一気に回復!
パスタサラダ(またパスタ!今気付いた!)とデザートまで追加でオーダー。
少々食べ過ぎですが、気力十分で四谷商業へ!

1度(2度かな?良く覚えていない…)雨で流れた事もあって、6年生の区大会は本当に久しぶり。
現在、1勝1引き分け。
先はまだまだ長い…

今日の対戦相手は、先ほど3年生が惨敗したWSC。
6年生も0-3で敗れてしまいました。
点差だけを見ると、こちらも惨敗といった感が強いのですが、さほど精神的なダメージを受ける敗戦ではありませんでした。
もっとも、そう思っているのは自分だけかもしれませんが…

ゲームは、立ち上がりからつばさが支配していましたが、決定機をことごとく外し、フリーキックから1点を奪われ前半終了。
後半もゲームを支配してはいますが、ゴールを割れずに結局2点を取られてしまい、試合終了。
負ける時はこんなもんかなという試合でした。

ゲーム内容は悪くはありませんでした。
そこそこボールも繋がるようになったし、そんな中から何度かチャンスを作りました。
(偶然訪れたチャンスではなく、自分達で作ったチャンス)
それらの決定機を逃してしまうと、ゲームの流れが相手に移ってしまうという事です。

課題となる点は2つ。
1つは、頭に血が上ると強引な勝負に出て自滅する事。
特に、前半に1点取られた後は、まるで低学年のサッカーを見ているかのように、相手に向かって突っ込んでいき自滅→カウンターという場面が目立ちました。
当然、残り時間と点差を考えて、悠長にボールをつながずに、早めにゴール前に放り込むという戦法をとる事もあります。
でも、この時はまだ前半で、1点取られたばかりです。
これまで、何度もチャンスを作っているのですから、慌てずに自分達のサッカーを貫き通してもらいたいモノですが、そこはまだ幼い部分が出てしまったのでしょうか。
ハーフタイムで、この点を子ども達に伝えました。

もう1つは、トラップ・キックの質の悪さ。
「そこそこ繋ぐ」と書きましたが、まだ「そこそこ」でしかありません。
フィニッシュまで持っていく事の方が少ないのです。
それは、トラップやキック(パス)の質が悪いからです。
トラップでしっかりとボールを収める事が出来ずに、相手にボールを奪われてしまったり、ちゃんとコントロール出来ないので次のプレーが雑になったりする場面が目立ちました。
また、(トラップが悪いからなのか)パスがちょっとずれてしまう事から、パスが通らなかったり、パスを受ける選手がコントロールしにくいパスを出してしまう事もありました。
本人は、それほど悪いパスではないと思っているかもしれませんが、パスは「贈り物」でなければいけないのです。
(ブラジルでは『パスにはリボンを付けて相手に渡せ』という格言があるらしいです。真偽の程は定かではありませんが…)

狙ったパスを繋いで相手をくずすサッカーをするためには、やはり正確なトラップとキックは必要不可欠です。
だいぶ、サッカーらしいサッカーをするようになってきましたが、それだけに課題もハッキリしてくると思います。
常に自分に厳しく、自分を高める事を考えていきましょう。

2005年7月17日日曜日

中野区春季大会・2年生

ここまでの2試合を無敗(1勝1引き分け)でむかえた2年生。
無敗の低学年はつばさでは珍しいんです。
もう、保護者の方はご存じだと思いますが…
そして、今日の2試合も「負け」はしませんでした。
勝ちもしなかったのですが…

今日の最大の敵は「暑さ」でした。
10分ハーフと短い時間ではありましたが、ベンチに座っているだけでも体力を奪われていくのがよく分かるほどの暑さでした。
それでも、今日の相手が「ドリブル」を中心に攻撃する、つばさのサッカーと噛み合うスタイルだった事は幸いでした。
こんな日に、ロングボールを何本も放り込まれたら…勘弁して下さい。

そんなこんなで、実は勝てたんじゃないのか?というような内容ではありました。
でも、それは相手もそう思っているかもしれません。
低学年の試合では何が起こるか分かりません。
だから、勝敗も日替わりだったりします。
しかし、大切なのは公式戦を戦ったという経験。
その中で、子ども達なりに色々な事を感じてくれていればと思いますが、それは大人の勝手な期待で終わってしまうのでしょうか?

試合後のミーティングでは、コーチの話しをとても一生懸命聞くのは、何故なんでしょうか?
別にこの学年に限った訳ではありませんが…
普段の練習でも、そうあって欲しいんですが…
多分その時は、「勝ちたい!もっと頑張ろう!」なんて思うんでしょうね。
5分後には、その気持ちも薄れていくんでしょうけど…
まぁ、大人も大して変わらないですけどね…

2005年7月10日日曜日

中野区春季大会・3年生

ようやくやってきた、3年生Aチームの公式戦。
これまで、Bチームは2試合消化していますが、Aチームはここまでお預け。
7月になって、ようやく「開幕」です。

今日は、AB両チームとも試合がありました。
2試合消化しているBチームは、現在2敗。
決勝トーナメント行きの希望は既に断たれていますが、予選リーグの最終戦で子ども達の意地を見せて欲しいところです。

結果は、Bチームが最終戦も落としてしまい、予選リーグは3戦3敗。
対するAチームは、今日の2試合を共に勝ち、2戦2勝で残り1試合。
決勝トーナメント行きに希望を残す事となりました。

ボールを持った時の「巧さ」は、どちらも大して変わりません。
そうなるようなチーム分けにしたのですから。(良い訳ではないです、ハイ)
決定的に違うのは、相手ボールに対する「寄せ」の速さと激しさ。
Aチームの方には、「痛い」とか「疲れる」とかいう事を嫌がらないようなプレーをする選手が数名いて、よくボールに絡んでくれたためゲームのペースをつかむ事が出来ました。
対するBチームは、大人しい…
ひとりで転げ回るやっさんがとても目立ちました。

足元の「巧さ」と、頭の中の「駆け引き」はそう簡単には身に付きませんし、そこがつばさでの永遠のテーマとなっています。
しかし、それらを身に付ける事が出来ても、ベースがしっかりしていなければ威力は半減してしまいます。
ベースとは…やはり「気持ち」です。

「楽をしない」「サボらない」「雑用仕事を嫌がらない」そのようなプレーを、コーチに厳しく言われなくても出来るようであって欲しいものですが、そこまでストイックな小学生はちょっと気持ち悪いかもしれません…
だからこそ、そこの部分は強調しなければならない事なのではないかと最近特に感じるようになりました。
以前は、ここまで精神的な話しをした記憶がないのですが…
とにもかくにも、しばらくはそういったメンタル的な部分を強調していく事になりそうです。

2005年6月26日日曜日

中野区春季大会・4年生

1勝1引き分けでむかえた予選リーグ最終戦。
決勝トーナメント進出には、最低限でも勝ち点「3」が欲しいところです。
贅沢をいうのであれば、大量得点のオマケ付きで…

しかし、相手の鷺宮は3年生の時にも負けているという相手です。
自分の記憶は定かではないのですが、子どもがそう言っていたとSコーチが言っていました。
それも、結構な負けっぷりだったようです。

さて、4年生の公式戦を見るのは、実はこの試合が初めてです。
練習試合は何度か見ましたが、公式戦(2回あった区大会)は予定が重なっていて見る事が出来ませんでした。
1試合目の谷戸フレンズには9-2と大勝。
2試合目のKFC・Aとは2-2で引き分けましたが、担当コーチの話しではほぼ勝ちゲームだったのに、追いつかれてしまった…とのことでした。

今日の結果は、1-3の敗戦。
これで、決勝トーナメントはなくなります。
もちろん、決勝トーナメントに出るだとか、優勝する、結果を残す事は非常に大切な事です。
子ども達のモチベーションに大きく影響しますから。
でも、今日は試合結果よりも試合内容に何も感じるモノがありませんでした。

確かに、子ども達は頑張っていました。
みんな必死な顔をしてプレーしていました。
でも、必死すぎるのです。
頑張りすぎるのです。
ちょっと、間違って伝わるかもしれませんが、自分には必死に頑張る事が悪い方に出てしまったと思いました。

今までの「ひとり言」にも書きましたが、「気持ち」の入っていない選手は選手ではないような事をずっと言ってきています。
ではなぜ?
簡単に言ってしまうと、頑張り方が違うのです。

今日の試合で感じたのは、ボールを持った時に頑張りすぎていて、結局自滅していた感がとても強かったのです。
ボールを持ったら、まずはしっかりとコントロールして、精度の高いプレー(ドリブルでもパスでもシュートでもなんでもイイ)をする事を考えるべきです。
でも、今日の試合では闇雲にスピードを上げようとしていたり、しっかりコントロールしていないのに、ゴールに向かって雑なプレーを仕掛けようとばかりしていました。

もちろん、そのようなプレーからでもチャンスは生まれます。
でも、そこには相手の「ウラ」をとるという、サッカーにおいて一番の「魅力」が抜けてしまうと思っています。
そのような雑なプレーから生まれるチャンスとは、偶然の産物(適当に蹴ったボールがたまたま味方選手にドンピシャリ!とか、強引なドリブルが相手に引っかかりながらでもたまたま抜けてしまった!とか…)であったり、相手のミスから生まれるものであったりします。

それでも、勝てばいい、勝たなければいけないという人もいます。
だから、とにかくボールを「前へ運べ、蹴れ」と…
残念ながら、自分はそうは思っていません。
だから、今日は頑張り過ぎだったし、頑張り方が違っていたと思います。

最後に、誤解がないように…
頑張らない選手は使えません。
でも、頑張る時はボールがない時です。
相手ボールを奪う時、パスをもらう動きをする時。
そこで楽をする選手は、決して良い選手にはなれないと思っています。
ボールを持った時にガムシャラに頑張る選手も…

2005年6月23日木曜日

コンフェデ・ブラジル戦

目覚まし掛けて、気合いを入れて観ましたよ、ブラジル戦。
結果は2-2で引き分け。
サッカーといえばブラジルと思っているのは自分だけではないと思いますが、そのブラジルに引き分けたという「結果」だけをみても善戦したという事ですが、それなりにチャンスも演出出来ていたのが大きかったと思います。
たぶん、マスコミは手放しで褒めまくると思います。
確かに良かったのですが、そこを素直に認めないのが「ひとり言」流(?)ということで…

まずは、良いと思った点を…
選手としては大黒。
ホームの北朝鮮戦でゴールを決めてから、ラッキーボーイ的な扱いで一躍ヒーローとなりましたが、どうやら「流行り」で終わらなそうな気がしてきました。
なにより「純粋さ」を感じる事の出来る、最近では珍しいタイプの選手だと思います。
パスを出してくれようが、パスが出てこなかろうが、パスコースを見つければ必ずそこへ動き出します。
そして、「目指すはゴール!」というシンプルなプレーもイイです。
ディフェンスにとってはイヤな選手の典型だと思います。
ものすごいテクニシャンの選手にウラをとられまくりキリキリ舞いさせられるのもイヤですが、休みなく動き回る選手は精神的にツライもんです。
だって、フリーにする訳にはいかないですから…
それとは対照的なのが、「自称」テクニシャンの2人…
メキシコ戦ではイタリアでプレーしている左利きの人が、今日のブラジル戦では大船渡出身の仏頂面くんが消えていました。
なによりも、プレーに「ムラ」があるのは困ります。
そして、自分の思い通りに行かないとその原因を他に求める姿勢もどうかと…
その2人をトップ下に並べるジーコの懐の深さには感服です。
(後半にふてくされ顔の一人を下げたら、ボールが回り出したのですが…)
メキシコ戦では、ベンチに下げた選手がマスコミに監督批判をしていましたが、その選手をあえて使い続けるという、徹底した「選手を信じる」姿勢がチームの骨格を作っているのかもしれませんが…
改めて思うのは、「人間性」「パーソナリティ」って大事だなと…
もちろん、「選手として大成する」には「技術」「戦術」という面も大切なのですが、ベースとしての「人間性」は必要不可欠だと思います。
つばさの子ども達にも、そこを失わずに育って欲しいと思います。
チームとしては、シンプルにボールを動かす事でリズムを作れた事。
解説の清水氏が「ブラジルは決して難しいことをしているわけではない。シンプルなプレーの連続でチャンスを作っている。」というような事を言っていました。
その通りだと思います。
でも、ブラジルのボール回しと、日本のボール回しには雲泥の差があると思うのです。
プレッシャーの中にボールを入れても「シンプル」にプレー出来るブラジルと、ボールをなくしてしまう日本…
そこには「技術」「経験」「したたかさ」など、色々な面での差がある事を痛感させられます。
(メキシコ戦でもそれは感じました)
それぞれの2点をみても、分かると思います。
日本の2点はミドルシュートとセットプレーから。
ブラジルの2点は流れの中からで、しかもペナルティエリアの中でボールをつながれて、ディフェンスのバランスを完全に崩されていました。
ゴールにならなかった場面でも、ゴール正面やペナルティエリアの中で「余裕」でボールを持たれて、「くずす」プレーを狙われていた事が何回もありました。
対して、日本にはそんな場面があったかな…という所をみると、やはり点差以上の差はあると思わずにはいられませんでした。
今の日本には、自分たちでゲームをコントロールしてゲームの主導権を握りながら…というゲーム運びは難しいのかもしれません。
そう考えると、トルシエのとったリアクションサッカーは、結果を残すためには最善の方法だったのかもしれません。
「W杯ホスト国として、恥ずかしい思いをしたくないのなら、オレの言う通りにしろ!」というのも、今にして思えば正しかったのかなと…
(あり得ませんが、自分がトルシエの下でプレーするとしたら、絶対にイヤですけど)
でも、それでは日本のサッカーに未来はありません。
本気で世界のトップと渡り合うためにはという前提ですが…
アジアをなんとか勝ち抜きたいというのであれば、それで構わないと思います。
そこに登場したのが、「神様」ジーコ。
ブラジルから代表監督の要請を受けた時も(アントラーズからも?)断ったという話しが流れていたほどだったので、まさか日本の代表監督になるとは思いませんでした。
その真意は分かりませんが、「日本に恩返ししたい」「日本の未来のために」という「日本人的」な義理・人情があるという話しも聞きます。
そのジーコに対しては賛否両論ですが、基本的なスタンスは日本にとってプラスになると思います。
プレーするのは「選手」であって、瞬間の状況判断でゲームを打開するのも「選手」なのです。
その「選手」の「判断力」「責任感」を徹底的に信じることで、チームがまとまってきたのかもしれません。
招集する選手やゲームに出る選手の選考には、大いに異論がありますが、チームを「ファミリー」として大切にするジーコの「人間性」「パーソナリティ」を応援していきたいと思います。
(でも、ボールにツバはかけないでね)
長くなってきたので、今日はとりあえずここまで。

2005年6月18日土曜日

コンフェデ・メキシコ戦

16日の深夜に放送された、コンフェデ・メキシコ戦を観ました。
柳沢、ノッてますね…
軸足のスネだかふくらはぎだか分からない所に当たったボールが、あんなに見事な軌跡を描いてゴールに吸い込まれるんですから…

それにしても、メキシコ、上手いなぁ…
身体能力的には、日本人とそんなに変わらないはずなのに、やっているサッカーは全く違う。
あ、日本代表にも南米生まれ&育ちの選手がいたっけ!
とても恥ずかしくて、「ブラジル人です!」なんて言えなさそうだけど…
さて、メキシコの上手いと思った所は、ボールの置き所。
トラップの時や、ドリブルの時、いつも相手の足が届かない所にボールをコントロールしている。
結果、日本人みたいにバタバタしたドリブルなど全く必要なく、常にゆったりと余裕を持ってボールをコントロールしていたような気がしました。
そして、相手選手が「頑張って」ボールを奪いに来たら、その力を逆に利用してクルッとターンして前を向いてしまう。
プレッシャーを受けながらも、なかなかボールを失わない理由はそこにあると思いました。
ただ、物足りないのは、ゴール前での「強引さ」。
ショートパスでつなぎ倒すのですが、「それで?」という感じもありました。
全盛期のコロンビアを彷彿させますが、そのころのコロンビアには「天才」バルデラマや「快足フォワード」リンコンとアスプリージャがいました。
あのころのコロンビアサッカー、面白かったなぁ…
ペナの中に入っても、相手ディフェンスラインの裏にグランダー(ゴロ)でスルーボールを通したりするんですから…
そのころのコロンビアとメキシコとの違いは、ゴール前の「怖さ」でしょう。
ドリブルで最後の局面を打開しようとか、急にスピードを上げてワン・ツーで突破とかのシーンが観られませんでした。
(それでも、あれだけ動かされると、十分『怖い』んですけどね)
メキシコの監督の話だと、今回のチームは「一軍半」という事なので、ベストの布陣を組んだらその辺が違うのかもしれません。
そして、日本のサッカーですが…
相変わらず、ボールを回すのは最終ラインとサイドのみ。
中央付近にボールを入れると、たちどころにボールを奪われ、カウンターを喰らいます。
メキシコの選手達と比べると、簡単にボールを奪われすぎる気がします。
なぜか?
自分なりに考えました。
それは、育ってきた環境に違いがあるのではないか。
日本が経済的に恵まれているとか、ハングリー精神がないとかそういった事ではありません。
(それは別の意味で、影響していると思いますが)
日本の小学生、中学生、高校生のやっているサッカーに問題があるのではないかと思うのです。
しかも、「強豪」と言われているチームほど顕著な気がします。
それは、中盤を省略するサッカーです。
日本では、基本的にトーナメント戦が主流です。
つまり、リーグ戦のように「負け」を別の試合で取り返すという事は出来ません。
「負け」はすなわち大会から姿を消す事を意味します。
そのため、中盤でボールを奪われてカウンターを喰らう事を恐れ、中盤の選手の頭を越え、フォワードへ直接蹴り込むサッカーが多いのです。
中盤の選手は、フォワードが相手ディフェンダーと競り合ったこぼれ球をひろって2次攻撃を仕掛ける役目を割り当てられます。
「勝つ」ためというよりも、「負けない」サッカーを小さな時から叩き込まれてきた日本人選手達に、中盤でボールを回すという事を要求するのが酷な話しなのかもしれません。
また、学校体育が主流となっている現状にも問題があると思います。
最近でこそ、Jの下部組織が市民権を得てきましたが、やはり学校体育の部活が多数を占めます。
中学年代まで面倒を見てくれる地域のクラブチームもだいぶ増えてきましたが、トップ(大人)までつながっているか、いないかはとても重要な事だと思います。
トップチームまでつながっているクラブチームは、どんな事を考えて小学生~高校生の時期を過ごさせるのでしょうか?
トップチームで活躍できるようになることを最優先すると思います。
(もしくは、他のチームに高く売れるような選手)
という事は、その時期の試合は、あくまでもトレーニングの一環であって、ターゲットは5年後の「コイツ」なのです。
ところが、学校体育や中学年代までのクラブではどうでしょうか?
誤解があるといけないので、最初に断っておきますが、どちらのチームの指導者も、チームが勝って名前が売れる事よりも、自分の見た選手を伸ばしてあげたいと真剣に考えている指導者もいます。
でも、「強豪」と言われる事により快感を得ている指導者の方が多い気がします。
また、そのような「結果」(大会の『結果』であって、優秀な選手を育てた、選手を伸ばした『結果』ではない)を残しているチームに、優秀な選手が集まるのも事実です。
九州の強豪校は、日本のトップ選手を何人も輩出していてもイイほどの「実績」を残していますが、卒業後もトップレベルで活躍しているのは数えるほどです…
ということで、日本と世界の違いは色々な所にあると思います。
ここに書いた以外にも、日本で本当のサッカー選手が育つような環境が整うのは、かなり時間がかかりそうです。
選手もチヤホヤされて勘違いしちゃいますしね…
どこまでが本当の話か分かりませんが、メキシコ戦後の俊輔の暴走がニュースになっています。
悲しい事です…

2005年6月12日日曜日

中野区春季大会・3年生

前回「悪くない」試合をしたものの、負けてしまった3年生のBチーム。
決勝トーナメントに進出するためには、もう負けは許されません。
子どもにもそんな話しをしたのですが、あんまり大会の仕組みが分かっておらず、「?」マークが頭上に浮かんでいました。

さて、試合前の指示はいつも通り「頑張ってボールを取りに行く!」「広い方へドリブル!」の2つです。
今日はどちらも今ひとつでした。
もう1歩ボールに寄せれば…
というよりも、そのもう1歩を出さなければ相手にプレッシャーも掛けられないのに…という場面が多く見られました。
子ども達にも話しをしましたが、「楽」をしてボールを取る事は出来ないし、「汗」をかかずして試合に勝つ事も上達する事も出来ません。
今日のように暑い日の試合でこそ「労力」を惜しまない選手であって欲しいと思います。
試合終了間際に、基史がイエローカードをもらってしまいましたが、カードをもらった事自体は悪くないと思います。
子どもにとっては、ものすごくショックな事だったと思いますが、相手ボールを取ろうとして必死にプレーした結果の事です。
意識的に相手を転ばそうとか、負けていて腹が立ったからとか言うのであれば、それは選手として(イヤ、人間として)失格ですが、今回は仕方がないと思います。
悪いイメージが残らない事を祈るのみです。
ハーフタイムと試合後には、「見る」事が大切だという話しをしました。
そのためには、もうちょっとドリブルのスピードを落とそうという事も。
そこが理解出来るようになるには、もう少し時間がかかると思います。
でも、コーチの顔を見て、必死に話しを聞いていた様子を見て、ちょっと期待出来るかな?なんて事も感じました。
7月のキッカーズ戦は、Bチームにとっては消化試合となってしまいますが、決勝トーナメントに進出出来るかどうかという事とは別に、良い内容の試合が出来るように頑張りましょう!

2005年6月5日日曜日

中野区春季大会・5年生

前回の区大会2戦と5月29日の練習試合で、感じたのは「逃げる」ドリブルが少ないという事。
ドリブルというよりも、ボールを動かす程度の感じなのですが…

グランドレベルでスペースを上手く使う、スペースへボールを運ぶという事はよく言われる事ですし、自分も子ども達に良くそういいます。
それと同じくらい大切なのが、自分の周囲の空いているスペースを上手く使う事だと思います。
ファーストタッチでボールをどこに置くのか?
相手のプレッシャーを受けないようにボールをどこへ運べばいいのか?
グランド全体を見るためにどんなボールコントロールをすればいいのか?
ほんの2~3mを欲張って、前にボールを動かす事しかできないようでは、プレーの幅が狭くなってしまいます。
もちろん、前方にスペースがあればそこを最優先しなければならないのですが、そうでない時にヨコや後ろのプレーエリアを上手く使えるようになる事が、「かしこい」選手になるためには欠く事の出来ない要素だと思います。
こうやって文章に書くと簡単そうなのですが、なかなかそうはいきません。
自陣や中盤付近で○ントスを思わせるようなボールの失い方を繰り返し、試合の流れはどんどん悪くなっていきます。
2点リードしていたもののあっさり追いつかれ、結局試合は引き分けで終わりました。
これで、決勝トーナメント進出は分からなくなりました。
おそらく、勝ち点ではKFC・Aと同じでしょうから、得失点差の勝負になると思われます。
もしくは、ワイルドカードでの進出かも…
もちろん、決勝トーナメントに進出する事も大切なのですが、前回にも書いた通り、今日のゲーム内容から何を感じ、次に活かすかという事の方が大切です。
今日までの試合を見ていると「ボールを奪われる」という事にあまり「罪悪感」を感じていないような気がします。
自分の勘違いならばイイのですが、もし自分の感じたモノが当たっているのであれば、それは大きな問題です。
「ボールを奪われる」もしくは「自分のミスでボールを失う」という事は非常に恥ずかしい事です。
もしボールを失ったら、ボールを奪い返すまで、もしくはボールがラインを割るまで追い回すべきです。
そうする事が、チームに対して出来るただ一つの「償い」の方法だと思うからです。
そして、なによりもそうしなければ気が済まないと思うほどの「プライド」を持ってもらいたいと思います。
「自分のミスから始まった相手の攻撃で点を取られた」なんていう事になったら、チームのみんなに申し訳ないどころか、自分に対して腹が立って仕方がないのがサッカー選手だと思います。
ところが、今日の試合を含めて、そんな「気持ち」を感じる事はほとんどありません。
目の前の相手に1対1を仕掛けてボールを取られる…
しかも、そんな事を何度もくり返す…
これでは、序盤で何点リードを奪っていても、安心してゲームを見る事が出来ません。
ボールを取られる事はもちろんあります。
でも、そのボールの取られ方が最悪なのです。
しばらくは「ボールを取られない」という事がテーマになりそうです。
その中で、ボールを取られる事の恥ずかしさを少しでも感じてくれるようになってほしいと思います。

2005年5月22日日曜日

中野区春季大会・2年生

公式戦デビューとなる2年生の初戦。
つばさの低学年は、例年だと「勝てない」チームです。
ポジションも決めない。
大きく蹴るとコーチに怒られる。
ドリブルをしようとしても、ダンゴ状態で上手く進めない。
そのうち、相手に大きなキックをされ、ボールが頭上を越えていき…
というのが、いつもの負けパターンです。

個人的には、2年生くらいであれば5人制くらいのミニサッカーがちょうど良いと思っていますが、一個人の考えで大会規定が変わるはずもありません。
(出来ればゴールキックも何とかして欲しいんだけど…相手のコーナーキックよりもピンチになるなんて…)
それでも、以前は2年生も11人制だったのが8人制に変わり、時間も短くなったので、今後に期待という所でしょうか。

さて、試合結果は2試合やって、1勝1分けでした。
なんと負けなし!
こう言ったら、子ども達に怒られそうですが、ある意味予想外の展開でした。
残りの2試合も、何とか良い結果を残して決勝トーナメントに進出し、1試合でも多く試合をさせてやりたいと思います。

この時期は、試合から何かを学ぶとか感じるとかという事よりも、「試合をする」という事自体が子ども達のモチベーションに影響すると思います。
試合をする中で、「楽しい!」「悔しい!」「上手くなりたい!」という気持ちを持ってくれるようになれば、2年生という年齢を考えれば、目的はほぼ達成したといっても良いくらいです。
あとは、ルールを覚えるという意味でも何試合か経験してくれれば助かるかなと…

試合での指示は、いつも通りです。
低学年には「頑張ってボールを追え!」「広い方へドリブル!」の2つです。
試合開始直後は、遠慮がちだった所があったものの、時間の経過と共に積極的なプレーが出てきました。
普段の「悪ガキ」ぶりを存分に発揮してくれたのではないでしょうか?
今後の快進撃に期待です!
(1勝したジェッツBが1年生チームだったという事は内緒です…)

2005年5月15日日曜日

中野区春季大会・5年生

ブロック大会で苦杯をなめたものの、次につながる期待を持たせるようなゲームをしてくれた5年生。
つばさを破ったリオが勝ち上がって、準優勝したのはちょっと救われた気がします。
そういえば…4年生のブロック大会で負けた向原シャークスも3位になっていたなぁ…
う~ん…我ながら、スゴイゴッドハンドぶりを発揮しているモノだと思わずにはいられませんでした。
今度は別の人に頼もうかなぁ…

さて、今日は中野区の春季大会です。
3つのグループリーグで1位になれば、決勝トーナメント進出です。
プラス1で、ワイルドカードでの進出もありますが、狙いはもちろんグループ1位通過です。
今日はジェッツ・しんやまBと2試合行います。

結果は…ジェッツに2-0勝ち。
しんやまBに1-0勝ちで、なんとか2勝し、勝ち点6をゲットしました。
勝敗結果に関しては、良かったと思います。
でも、内容は…

悪くはありませんでしたが、良かったという評価は出来ない中途半端な内容でした。
リオ戦でその大切さを十分に学んだと思われる「闘う姿勢」に関しては、試合を重ねていく度に「優しいプレー」へと戻っていきました。
確かに、初戦の立ち上がりは、相手ボールに対する寄せも速く、身体を使ってボールを奪い取るという事もしっかり意識したプレーがよく見られました。
それが徐々に、以前の5年生に戻っていってしまったのです。

前回の「ひとり言」でも書きましたが、常にあのような精神状態で闘うのは難しいという事は自分も承知しています。
でも、そこを保つようにしなければ、前回の敗戦は意味がなくなってしまうのです。
前回の敗戦で学んだ事は、「精神面の大切さ」と「技術面・戦術面での未熟さ」です。
それが時と共に薄れてしまうのであっては困るのです。
それでは、過去の経験は「成長の糧」ではなく、単なる「思い出」になってしまいます。
チームとして、選手個人として成長するためには「経験」から「学び」「成長する」事が必要不可欠です。
コーチである自分も含めて「チーム」として成長しなければいけないので、これは自分に対する戒めでもあるのですが、やはり「楽」をしていてはイイ思いは出来ません。
自分に対してどれだけ厳しくできるかどうかが、今後どれだけ成長出来るかどうかの鍵だと思います。

もう一つの技術面・戦術面に関しては、今までとそれほど変わらなかったのですが、ひとつだけ目を引くプレーがありました。
1試合目の後半にトップ下でプレーしていた大地にちょっとした変化が見られたのです。
いつもはボールを離すタイミングが遅く、足元でこねすぎる感が強かったのですが、この時は速いリズムでボールを配り、シュートチャンスを演出していました。
ドリブルで2~3人かわす事も「気持ちイイ」プレーなのですが、周りの選手にチャンスを与える事やゲームの流れを変えるようなプレーをする事に快感を覚えるようになってくれるとイイと思います。
そして、一瞬の隙を見て自分もドリブルで切り込んだりシュートを打つ…
そんなふうに、色々なプレーのイメージを持ってもらいたいモノです。

まぁ、3歩進んで2歩下がるという感じで成長していくのでしょう…
合い言葉は「自分に厳しく!」
う~ん…自分には縁遠い言葉だけど、子ども達には厳しく要求する事にしよう!

2005年5月8日日曜日

西が丘大会6ブロック予選

6ブロックの5年生大会は、いくつかの点で「特別」な大会だと位置づけています。
もちろん、1試合の出場選手が16名に制限されているため、通常の練習試合や区大会のように全員を出場させる事が出来ない(もしくは、あえて出場させない)という事もそうですが、それは、4年生のブロック大会も、6年生の大会でも同じです。
最も大きな点は、ここでベスト16に残らなければ、秋にあるニッサンカップの予選の出場権を得られないという事です。
結果は、残念ながら2回戦敗退で、ベスト32止まりでした。
これで5年生のブロック大会は終わりです。

しかし、この日の試合は久しぶりに熱くなる事の出来た試合でした。
それはベンチのコーチが熱くなって大声を出していたという事ではなく(そういう事でしたけど…)、5年生のプレーしている姿を見て熱いものがこみ上げてきたというか、そんな試合でした。

1試合目は7-1で大勝したものの、局面での個人能力の差でゴールを取れてしまったという感じのゲームでした。
それに対して、2試合目の相手は、個々の選手の能力も高く、前半はまさに防戦一方でした。
20分のうちのほとんどの時間をつばさ陣内で過ごす事となり、そんな中から1点を失いました。

たしかに、相手チームの選手達は技術が高いと思いました。
数名に囲まれても、ドリブルでその不利な局面を打開したり、ヨコや後ろへの「いなす」パスを出したりもします。
しかし、ドリブルでかわされるにしても、ボールを奪われるにしても、つばさの選手達のそれには、「おとなしさ」「優しさ」もっと言えば、「覇気のなさ」を感じてしまうような前半でした。

ハーフタイムの指示は簡単です。
「中盤でのルーズボールをしっかり拾え!」
「取ったボールをしっかりつなげ!」(草のグランドなので、強く蹴らないと止まってしまう)
「相手DFラインのウラへボールを出せ!」
こんなに簡単に要点だけを伝えたのではありませんでした。
しかも、3つのうちの最初の点にハーフタイムのほとんどの時間をつかい、「根性見せんか!コラァ!」で終始したのではないでしょうか。

そして、後半は一気につばさが試合の流れをつかむ事になりました。
相手ボールに対する寄せの速さと激しさは、前半とは比べものになりませんでした。
ルーズボールに対して自分の身体をねじ込みしっかりキープするという事も、ほぼ全員がきっちりとやっていました。
そして、今までならば追いかけるのをあきらめるような場面でも、必死に足を動かしてボールを追いかけていました。
この後半は、まさに全身全霊を掛けてという表現を使っても、褒めすぎとは言えないくらいに全てを出してサッカーをしていたと思います。

そんな中から大河がフリーで抜け出し、キーパーと1対1になり、落ち着いて(?)ゴールを決めました。
ベンチでガッツボーズを出したのは久しぶりでした。
子ども達の全力を出してプレーする姿を見て、こちらも熱くならない訳がありません。
ベンチからの指示も決してスマートなものではありませんでした。
「身体!ぶつけろ!」「負けんじゃねぇ!」といった感じで、まさに根性サッカーでした。

子ども達も非常に集中していましたが、試合終了2分前あたりから、徐々に「勢い」が衰えてきたのを感じました。
普段はやらないような「集中」したサッカーを長い時間続ける事が出来なかったという事でしょうか…
ボールをひろう、相手に攻撃をさせないという点で、主導権を握ってはいましたが、相手ゴール前でチャンスを作るという点に関して言えば、「ごめんなさい」と言わざる得ない流れだった事もあり、何とか残り時間を凌ぎきる事を考えてしまっていました。

そんなベンチの後ろ向きな姿勢がいけなかったのかもしれません。
ドーハの悲劇を思わせるような、一瞬のエアポケットから終了10秒前にゴールを奪われてしまいました。
そのボールをセンターサークルまで運んだ所で試合は終了…
勝たしてやりたかった…勝敗にはこだわらないと公言している自分の感じた、正直な気持ちでした。

とくに、子ども達はコーチの要求をほぼ完璧にこなしていたと思います。
むしろ、こちらの想像以上のパフォーマンスを見せてくれたのではないでしょうか。
この試合に対する「気持ち」「精神力」は相手を上回っていました。(特に後半)
それでも、負けてしまったのは「技術」「戦術」の部分で相手を上回る事が出来なかったからだと思います。
その「技術」「戦術」をもっと高いレベルに持っていけていなかった自分の力の無さが一層際だった感じがしました。

とはいっても、(自分の力の無さを棚に上げれば)サッカーにおいて「気持ち」「精神力」というものが、どれだけ大切かという事を肌で感じる事の出来た貴重な経験だったと思います。
また、その「気持ち」「精神力」だけでは勝てないという事も…
今回ほど、集中した試合を毎試合する事は難しい事かもしれません。
でも、その大切さが分かったはずですから、そんなに無様なゲームはなくなると思います。
今後は、「強い気持ち」の上に「技術」「戦術」を上乗せして、もっと良いチームを目指しましょう!

さて、つばさはサッカーの上手い子達の為だけのチームではありません。
今日、ほとんどの時間をベンチで過ごした選手達も、「気持ち」の上では同じレベルであって欲しいと思います。
15日には、区大会が2試合入る事が決定しました。
区大会では全員が出場します。
試合に出ると言う事の意味、責任を感じて、全員が「気持ち」を出し切るチームになりましょう。

2005年5月3日火曜日

全日本6ブロック予選・3回戦

初戦を1-0で辛くも勝ち上がった6年生。
次の相手は、5年生大会でPK負けした王五。
ココを勝ち上がれば、三菱養和と対戦する可能性もあるという事で、子ども達(それ以上に親たち?)のテンションも自然と上がります。

さて、ゲームの方は0-3の完敗でした。
まさに完敗という感じで、技術的にも精神的にも相手の方が上をいっていた試合でした。

まず、精神的な話しをすると、「身体」を張る選手が少ないのは、自分としてはどうも理解出来ません。
今では偉そうに「技術」や「駆け引き」を前面に押し出していますが、自分は元々「ファイター」でした。
器用なタイプでなかった自分は、スライディングをして身体を投げ出す事など当たり前だと思っていました。
当然、太もも(というかお尻の下)には、試合毎に「ハンバーグ」と呼ばれる大きな擦り傷ができ、その傷口からは得体の知れない液体が出てきて、毎朝パジャマを自分の身体と合体させるという事は、日常茶飯事でした。

華麗なフェイントを披露するのも、絶妙なタイミングでスルーボールを出すのも、必死になってボールを取りに来る相手をあざ笑うかのようにいなすボール回しをするのもサッカーなのですが、局面でのボールの奪い合いを制するのもサッカーだし、相手に自由にプレーをさせないように自分の身体をぶつけにいくのもサッカーなのです。

1点目の失点時に、ゴールをあげた選手は何故あんなに簡単にフリーで抜け出たのか?
ディフェンスラインを抜け出そうという選手に身体をぶつけたり、そのコースに自分の身体をねじ込もうとしなかったのか?
シュートの瞬間に後ろからでもスライディングを掛けようという選手はいなかったのは何故なのか?
2点目のミドルシュートの時、シューターにプレッシャーを掛けにいく選手が一人もいなかったのは何故なのか?
(3点目はほぼ全員がボールにつられて、後方のフリーの選手に決められた)

もちろん、このようなプレーからはファールが多く生まれてしまうかもしれません。
しかし、そうしない事で一番後悔するのは選手自身なのではないかと思うのです。
自分は狙ったファール(所謂プロフェッショナルファール)をした事がありませんし、させようなんて気も全くありません。
でも、何がなんでも「やらせないぞ!」というプレーが形として見れなかったのが残念です。
その気持ちが結果としてファールをとられ、相手にFKやPKを与えてしまったとしても、何もしないでゴールを割られるよりはそっちの方がまだマシだと思います。
今後は、練習中もガチンコの当たり合いをお互いにしていくような、たくましいチームになって欲しいモノです。

技術的な面では、全く何も出来ませんでした。
課題は、29日の「ひとり言」にも書いた事と全くダブります。
コントロールが全く出来ないため、そのちょっとこぼれたボールをことごとく前線に蹴り込まれていました。
「判断」や「球離れ」が遅いため、アッという間に囲まれてボールを奪われてしまっていました。

運動量のあるチームやプレッシャーの速いチームに対して、こちらも「速く」プレーする事を意識しすぎてはいけません。
むしろ、「ゆったり」とプレーする事でこちらのリズムに持ち込めるようになればしめたモノです。
とは言っても、そこには高い「意識」と「技術」を必要とします。
しかし、あきらめてはいけません。
そこを目指して、出来る限りの事をすべきです。

色々と辛口の事ばかりを書きましたが、これはコーチである自分に対する課題でもあります。
卒団時には、「イイチームになったなぁ!」と言われるようになろうではありませんか。
前進あるのみ!

2005年4月29日金曜日

全日本6ブロック予選・2回戦

1週間前に主力選手をケガで欠くという離れ業をやってのけたのは、勝ち運に恵まれた担当コーチのおかげか…
とにもかくにも、つばさトップ学年の初の公式戦です。

中途半端なゴッドハンドを発揮し、1回戦はクジシード。
ときわ台とリトルインディアンズの勝者と初戦を戦う事になりました。
☆コーチは、そのときわ台とリトルインディアンズの1回戦を偵察へ…
桃二の練習を終えて、荒川へ向かう途中で見た☆コーチからのメールには…「190cmくらいの巨人がいる!」という訳の分からん内容。
まぁ、実際は160cmちょっとの大柄な6年生だったのですが…

ゲームは1-0で勝ち。
勝つには勝ったけど、内容を見るとかなりしんどいという印象でした。
確かに、相手陣内でサッカーをする時間は長かったし、シュートチャンスもいくつかありました。
でも、1試合の中にシュートチャンスはいくつかあるモノ。
全くシュートチャンスがないというのは、かなり滅多打ちにあっている状態。
これだけ相手陣内でゲームをしているのに、決定的なチャンスを作れなかったという所に大きな問題点を感じました。

自分の目から見て、たった1度の決定的なチャンスを見事に活かし、ゴールに結びつける事が出来たのは本当に良かったと思います。
1日の練習で、「イサミの100回に1回のトラップが出た!」と言いましたが、これはイサミが下手だとバカにしているのではなく、それくらい見事にボールをコントロールしていたという事です。(ん?常にそのぐらいの技術があれば、そんな表現にはならないのか?……)

そして、その日の練習でうるさくいった事は、「コントロール!」。
特にファーストタッチ(トラップ)に気を使おうという事です。
何故かというと、この日の試合で感じた事は、あらゆる面での「遅さ」。
ランニングスピードに関しては、「ある程度」持って生まれたモノが影響するので、うるさく言うつもりはありません。
自分が気になるのは、「プレー」「球離れ」「判断」の遅さです。

「プレー」の遅さというのは、ボールを受けてから次の行動(ドリブル、パス、シュート)に移るまでに時間がかかるという事。
これは「判断」の遅さや拙さ、周囲を見れていない事も原因ではあるのですが、やはりファーストタッチの質の悪さが非常に目につきます。

「球離れ」の遅さは、簡単に言うと「ボールを持ちすぎる」という事。
サッカーはタイミングが非常に大切です。
「ココ!」「今!」「出せ!」「シュート!」という一瞬のタイミングを逃すと、チャンスはアッという間になくなってしまいます。
この日の試合で、そのタイミングでボールが動いたのは、ゴールに結びついたヒサナガからイサミへのパスの時くらいでしょうか。
全体を通して、その「一瞬」のタイミングを逃し続け、パスコースを自ら消していき、結局ボールを無くす場面が多く見られました。

そして「判断」の遅さには、色々な要素が絡み合ってくるのですが、やはり周囲を見ていない、周囲の状況を把握していないのが大きいと思います。
というよりも、そこに最も気を使わなければいけないのに、「見る」「察知する」という事に非常に無頓着な気がします。
逆サイドには「おいしそうな」スペースと味方選手がいるのに、そちらの方にプレーする素振りを全く見せない…
ベンチから「逆!」と大声を上げると、ようやく気付くという具合です。
もちろん、プレーしているのはまだまだ11歳の子ども達です。
大人達と同じようにはいきませんが、もう少し自分のアンテナを広げて欲しいモノです。

ということで、この日の練習では、「速いプレーをするためには、ドリブルのスピードを上げる必要ない。むしろ、ドリブルのスピードを上げると、プレーが雑になってしまう。大切なのは良いコントロールをして、無駄な時間や無駄なボールタッチを減らす事だ。」と言いました。
良いコントロールをすれば、「プレー」の遅さは解消出来ます。
良いコントロールは、時間的・精神的な余裕をうみます。
そこから質の良い、速い「判断」もうまれるでしょう。
質の良い、速い「判断」が出来るようになれば、「球離れ」の遅さも解消されるはずです。

もちろん、スポーツですから、全てがそんなに都合良くいきません。
しかし、サッカーにおいてはファーストタッチの「質」というモノはそれほど大切なのだという事を理解させたいと思います。

プレーは「速く!」、でもドリブルを「速く!」する事ではない!
「丁寧」なプレーが「速さ」をうみ出す!

2005年4月24日日曜日

中野区春季大会・3年生

さて、実はこのホームページのメインと思われている「ひとり言」ですが、自分としてはどうも同じような事ばかり書いているようで、少々マンネリ気味でした。
もともと、自分の考えを保護者会に出席出来ない人達に伝えるという意味ではじめたモノですが、あらかた自分の考えは書いたような気もします。
しかしながら、「読む側からしたら、やっぱり違う」というO谷さんの意見や、M田さんやH口コーチなどの東京から離れてしまった人からすれば、つばさの状況を知る唯一の手段であるという意見を聞き、「そりゃそうだな!」と思い直しました。
卒業生や、その保護者の方々にも情報を提供するという事も、このホームページを立ち上げた理由のひとつでした…
ということで、同じような内容になるかもしれませんが、今年もやります。

まずは、だいぶ古い話になってしまいましたが、3年生の初の11人制サッカーとなる、春の区大会です。
自分としては、この年代ではポジションも全く決めないし、特にサッカーコーチらしいアドバイスもしません。
というのも、別に「サッカー」という形にこだわらなくてイイと持っている年代だからです。
ですから、低学年に言っている事はいつも同じです。
「ガンバレ!」と「うまく!」です。

「ガンバレ!」というのは、特にディフェンス時に相手ボールに最後まで食らいつく事です。
「うまく!」というのは、ボールをバカ蹴りするのではなく、ドリブルを中心にテクニックを見せようという事です。
さらに、そのドリブルもコースを考えようという事を要求はしていますが、なかなか上手くはいきません。

さて、今回の3年生(Bチーム)の試合、1-3で負けはしましたが、「悪くはなかった」試合だったと思います。
理由は2つ。

ひとつは、満点とはいかないまでも、相手ボールに対してよくプレッシャーを掛けていた事。
特に後半は、相手に大きなクリアをほとんどさせなかったと記憶しています。
このような地道なプレーには、「華麗」とか「美しさ」、「意外性」「創造性」という面からは大きくかけ離れていますが、これらのプレーもサッカーには必要不可欠だと思います。
これだけだと困りますが、これがないと試合に勝てないどころか、選手個人としての成長も望めないでしょう。
むしろ、こういった部分は「技術」が劣る選手でもチームに貢献出来るという点で、全員が「やれる」プレーだと思います。

もう一つは、コーチが教えてもいない「パス」を少しではあるが効果的に使っていた事。
「パス」を出す、受けるという事は、精神的に「大人」になりつつあるという事だと思っています。
「子ども」は、我が強いモノだと考えているので、「パス」は貰いたいけど、「パス」を出す(ボールを味方とはいえ人に渡す)事には抵抗がある…というか、そうあって欲しいという自分の願望なのかもしれません。
それに、パスを出すためには、周囲の状況を「見て」おかなければなりません。
「ドリブル」をしながら周囲を見るという必要があります。
しかし、「子ども」はゴールしか目に入っていません。
だから、ドリブルのコース取りも直線的になってしまうのです。

また、受ける側にしても、全員が注目している(非常に魅力的な)ボールからは少し距離を置いてポジションを取らなければ、パスを貰う意味がありません。

この日の試合では、どこまで意識していたか分かりませんが、1本の「パス」で密集を脱する場面が何回か見られました。
3年生は自分が考えているよりも「大人」なのかもしれません。

もちろん、問題点もありました。
キーパーと1対1の場面を2回も作りながら、共に得点に結びつけられなかった事。
ボールを持った時に「余裕」を感じる事が出来ない事など…

とはいっても、今後の事を考えると、ちょっと期待させるという意味で「悪くはなかった」試合だったと思います。
総勢25名で2チーム登録という事で、春の大会では試合経験も増えると思います。
試合を経験する中で、色々な事を感じていってほしいと思います。

2005年2月20日日曜日

CTN杯・決勝トーナメント

前日の土曜日は、1日中小雨が降り続き、朝練は当然のごとく中止。
CTNの開催も危ぶまれましたが、人海戦術によるグランド整備で何とかサッカーが出来るような状態になりました。

さて、結果の方は見事に優勝です!
まず何よりも、6年のというよりも、つばさでのサッカーの締めくくりとなる最後の大会を「優勝」という結果で終える事ができたのは、とても良かったと思います。
そして、試合内容を見ても、良いプレーが随所に見られました。

MVPに輝いた直途の抜群のトラップや、ゴール前での落ち着いたシュート。
会長杯でも、何度か見せた、玄人好みの孝紀のスルーパス。
戸籍改ざんを疑われる、純一のパワフルなプレー。
たまに見せる予想外のプレーに、味方(自分?)もビックリさせる坂龍の2ゴール。
この3名は、ベストイレブンとなりました。

そして、この4人以外も大きな仕事をしたと思います。
なんといっても、この「優勝」はつばさ6年生(助っ人5年生も含む)全員で勝ち取ったモノなのですから。
カゼで来られなかった慎悟はもちろん、得点に絡むようなプレーをしていない選手達の力なくしては「優勝」はあり得ません。

自分は常々「結果も大事だが、内容はもっと大事だ」と子ども達に言っています。
そのような考え方をすると、今日の自分のプレーに納得いかなかったという選手もいるかもしれません。
でも優勝したのです。
それは、満点ではなかった自分のプレーをチームメイトが補ってくれていたからです。
そんな仲間達と過ごせるのは、あと1ヶ月です。
優勝したから良い思い出が出来たというのではなく、良い仲間達と素晴らしい時間を過ごす事が出来たと思えるような「つばさ」であって欲しいと思います。

ということで、今日は「おめでとう!」でしめくくりたいと思います。
本当は、課題もたくさんあった試合だったし、目標はCTNの優勝ではないので…
おっと、悪いクセが出てくる前に終わらないと…
おめでとう!!

2005年2月11日金曜日

CTN杯・1回戦

いよいよというか、とうとうというか、とにかく始まりました。
6年生にとって、つばさで最後の公式戦となるCTNカップ。
会長杯での成績が考慮され、つばさは第3シードになっており、試合は準々決勝からスタートです。

対戦相手は、午前中の試合で決まります(つばさの初戦は13:30キックオフ)が、相手チームがどうかという事よりも、会場が妙正寺ということが、我々にとっては非常に大きなアドバンテージになります。
というのも、中野区ではまともにサッカーが出来る大きさの会場を確保する事は非常に困難です。
結果、正規のコートよりも小さいコートで試合をする事になります。
選手の数は、正規のルール通り11人制です。
という事は、人口密度(?)が高くなります。
つまり、ボールを持った時に(ボールがない時でも同じですが)スペースと時間を確保する事が難しいという事になってしまうのです。

つばさでは、適当なプレーをすると必ずと言っていいほど、コーチから「オイ、オイ、メチャ蹴りかよ?」とか「あ、蹴った!」とイヤミを言われます。(あくまでもフリーな状況での場合です、余裕がない状況でボールを遠くに蹴る『クリア』は必要な『技術』のひとつです)
たとえ、トラップやコントロールに時間がかかっても、しっかり顔を上げて、状況を見て、判断する事を要求されます。
そこでのミスにおいては、その状況に応じて原因が分かれるので、コーチから言われる言葉は様々です。
「トラップが悪いなぁ…」「OK、やろうとしている事は悪くないけど、ミスキックだな。」「そっちよりも、逆サイドの方がスペースがあるだろう?」等々…
つまり、判断が伴っていないとダメだという事を染み込ませるように、コーチ達は考えているのです。


ということは、ボールが来た瞬間に相手のプレッシャーを受けてしまうような状況は、子ども達にとってはいつも通りのサッカーが出来ないという事を意味します。
なんといっても、判断する余裕すら持てないのですから…
もちろん、速いプレッシャーの中でしっかりと状況を判断できるように、ボールコントロールの技術を上げるのが理想です。
実際、レベルの高いチームでは、判断のスピードやコントロール技術を上げるために、狭いフィールドでゲームをやらせる事もあります。
しかし、残念ながらつばさの子ども達は、まだ小学生という事もあり、そこまでのレベルを望む事は難しいのです。

ということで、中野区の会場の中で最も広い妙正寺で試合が出来るという事は、練習の成果を試せる、出せる数少ない機会なのです。
これくらいの広さがあれば、小学生の技術レベルでもそれなりに判断するための時間を確保する事が出来ます。
もちろん、コントロール技術が低ければ、その時間は少なくなりますが、やろうとしているサッカーを出すという意味では、十分な会場なのです。

それをふまえた上で、試合内容を振り返ってみると…
たしかに他の会場でやる時よりは、余裕があるように見えます。
しかし、取られてはいけない場面でボールを取られる事が多すぎました。
こんな広いグランドですから、プレッシャーが速すぎたという事ではなく、明らかに自滅でした。

いくら広いグランドだといっても、自分の周りに広大なスペースと時間が用意されている訳ではありません。
相手チームだって、ボールに対してプレッシャーを掛けてきます。
せっかくの広いグランドなのに、自分でプレッシャーを呼び込んでしまっているのです。
コントロールミスで、キックミスで、判断ミスで…

「日本VS北朝鮮」のひとり言でも書いたけど、速いリズムでボールを動かす北朝鮮のサッカーは、見ていて気持ちが良いと感じるサッカーでした。
後半の立ち上がりは、それに近いリズムでボールを動かす事が出来たし、それによってチーム全体に動きが出てきました。
ボールを持つなとはいうつもりはないし、ボールをしっかりキープして欲しかったり、ドリブルで突破を仕掛けて欲しい場面もあります。
しかし、簡単にボールを離して、(チームとして、ボールを)大きく動かした方がイイ時もあるのだという事を理解して欲しいと思います。
そうする事で、後半の立ち上がりのようにチームにリズムと動きが出てきます。
相手チームも、早いタイミングで大きく動かされるボールに対応するために、自分たちのポジションを常に変えなければなりません。
その中から「穴」を見つけて、そこを突けるようになってもらいたいと思います。

もう目の前には、ひとつ上の年代でのサッカーが待っています。
土曜日の中学生との練習試合でも感じたかもしれませんが、チームでボールを動かすという事はとても大切なのです。
どの年代でも、局面の1対1で負けて欲しくはありませんが、あえて勝負をしない事も必要です。
必要な時には、失敗してもイイから勝負にいって欲しいのですが、それ以外の場面での課題が目立ったような気がします。

とはいっても、だいぶ「チームで」サッカーをするようになってきていると思います。
今度の日曜日が、最後の公式戦となりますが、目標はそこだけではなく、その先です。
その先の年代でのサッカーがより良いものになるように…がんばろう!

2005年2月9日水曜日

日本 VS 北朝鮮

日本中が大騒ぎの、W杯最終予選第1戦「日本VS北朝鮮」。
私も見ました、自宅のテレビで。

代表の試合を見ていると、いつも襲ってくる強烈な睡魔と闘いながら、なんとか前半を見切りましたが、ハーフタイム中に力尽き、意識を取り戻した時は後半20分。
なんと、1対1じゃないですか。
北朝鮮はどうやって得点したんだ?
高原と中村はどこから出てきたんだ?
と思いながらも、「まぁ、イイか」と考え直し、何とか眠気を覚ます事に力を注ぎます。
その後、判で押したようにくり返される退屈な日本のサイド攻撃に耐え抜き、無事試合終了を迎える事が出来ました。

結果は2対1で日本の勝ち。
テレビ朝日の画面には、デカデカと「日本劇的勝利!」とスーパーが出ています。
アナウンサーも、解説者も、「素晴らしい!」「よくやった!」と絶賛しています。
試合を終えた選手達も皆、誇らしげな顔をしています。
でも、私は思うのです…「ひどいモンだ」と。
「ひどい」というのはちょっと言葉が過ぎる気がするので、「素晴らしくはない」「もうちょっと何とかしようよ」と言い直す事にしましょう。

実を言いますと…ここ最近、いやここ何年か、代表の試合を見ていても心の底から「頑張れ!」と応援する気になれないのです。
以前は本気で応援していたのです。

メキシコW杯を目指していた森孝慈監督率いる日本代表。
サッカーがまだマイナースポーツだった頃、満員になった国立競技場に興奮し、テレビにかじり付いて応援したものです。
ジョージの日本帰化に大喜びし、木村和司のフリーキックに歓喜し、石神のクリアミスにガックリと肩を落としていたのです。

さらに、代表に初の外国人監督オフトを迎えて臨んだアメリカW杯予選。
これまでの「蹴る!」「走る!」「頑張る!」というサッカーから、ガラリと変わった日本のサッカーを見て、「おぉ!サッカーやってる!」と感動したのを思い出します。
それに加えて、カズ、ラモス、柱谷などをはじめとする、濃いメンバー構成。
彼等のプレーしている姿を見て、とっくに現役を退いている自分の中に熱いものがこみ上げてきたのは内緒です。

そして、加茂監督が「ゾーンプレス」「モダンサッカー」という言葉をひっさげて挑んだフランスW杯予選。
そのころの自分は、「むしろ、勝たない方が良いんじゃないか?」という思いがチラチラと顔を出すようになってきました。
それでも、まだかろうじて「ガンバレ日本!」とは思っていましたし、骨折した足を引きずっての中山の炎のゴールには感動しました。
その反面、城彰二や中田英寿には何か違和感を感じつつ、アトランタ五輪以降、輝きをなくしてしまった前園とともに「若い」選手達に異質のモノを感じていたのです。

この心変わりは、自分でも不思議でなりません。
自分は非国民なのか、相当なへそ曲がりなのか、それとも世間一般の人とは同じ考え方が出来なくなってしまったのか…
自分なりに考えると、それなりに理由は見つけられます。
簡単に言うと「心」が動かされないのです、最近の代表には。

オフトジャパンまでの日本の選手達は、明らかに自分たちが世界レベルではないと自覚していました。
それを十分承知した上で、「世界レベルの表舞台に出たい!」「俺たちはサッカーがうまくなりたくて仕方がないんだ!」「サッカー愛してるぜ!」というガツガツした気持ちがプレーに表れていたのではないでしょうか。
ブラジル人のラモスにしても、ブラジルでプロ契約をしてそれなりの働きをしてきたカズにも、そんなギラギラしたものを感じる事が出来ました。
それに加えて、闘将柱谷や、カニばさみの都並、アジアのカベ井原や、ウドの大砲高木、地味な汚れ役森保にも「心」を動かされっぱなしだったのを記憶しています。
オフトのサッカーに影響され、どんどん変化していく代表チームと個々の選手。
その変化を彼等自身が本当に喜び、楽しんでいたのではないかと勝手に解釈していました…というか、そう思ってしまうほど、気持ちが入っていたのだと思います。

そして、今の日本の選手達。
みんな同じような色の髪の毛と、どこかで見たようなヘアースタイル。
イタリアで活躍中(オッと、活躍中ではないか…)のあのお方に至っては、奇抜なファッションで成田に颯爽と登場したり、自身のセレクションCDを発売したり、色々と迷走しているようですが…
「オレ、結構サッカーうまいぜ!」「オレ、有名人?」「オシャレにも気をつけなきゃ!」なんて事を考えていないとは思います(というか願っています…)が、そんな雰囲気を感じてしまうのです。

それに加えて、マスコミとサポーターと呼ばれる人達。
日本のサッカーが、世界の上位に位置しているのが当然だと言わんばかりです。
前回の日韓W杯でベスト16に進出したことで、その勘違いにはさらに拍車がかかり、ドイツW杯ではベスト16は最低ラインだとかいう雰囲気になっています。
自分はこう思うのです「オイオイ、ちょっとまて」と。
日本サッカーのレベルは、そんなに高くないぞと。

確かに森ジャパンの頃にくらべると、そのレベルは格段に上だと思います。
でも、それは過去の日本と比べての事。
世界レベルで見れば、「その辺の国の1つ」程度のレベルでしかないのです。

最近では、数名の選手が海外のチームと契約し、現地のチームでプレーしています。
こんな事も、昔は考えられませんでした。
奥寺がドイツに行く事になり、日本中(いや、日本中ではなく日本のサッカーファンですね、マイナースポーツでしたから…)が大騒ぎになったのは遠い昔の話しです。
でも、外国人枠を使っているのに、本当に活躍してくれている選手はどれだけいるでしょうか?

ナカータは、フィレンツェでは「ヤツはサッカーではなく、ファッションにより多くの興味があるようだ」と囁かれているようです。
また、中村に至っては「ゴールに絡んだ!」という報道が日本で盛んにされていますが、そのほとんどはセットプレーから生まれたもの。(もしくはゴールの前の前の前のプレー?)
流れの中からのプレーこそがサッカーだと思うのですが、そのようなプレーは90分のうちに1~2回あるかないかのようです。
小野伸二には密かに期待しているのですが、チームのために自分を犠牲にするという日本人の心意気を存分に発揮しているため、その能力を十分に発揮していないのでは…
噂で終わった宮本に至っては、移籍先とされるチームの監督が「ミヤモト?知らないなぁ…でも、日本人なら、たくさんお金を持ってきてくれるんじゃないか?」とコメントしたとかしないとか…
その他の選手に関しては、「頑張ってるかな?」という程度です。
中には、なかなか試合に出られない選手すらいます。
そんな日本人選手達、果たして世界の上位に顔を出すような代表の中心選手なのでしょうか?

そして、現在(最近)の代表チーム。
テレビ観戦をしていて、猛烈な睡魔に襲われるのは、そのゲーム展開のせいだと思うのです。
今の代表の武器は?
たいていの解説者はこう答えます。
「クロスとセットプレー」

セットプレーに関しては、先ほども書きましたが、サッカーであってサッカーの本質ではないと思っています。
制止したボールを、ノープレッシャーで蹴れるのだから、ある程度イメージ通りになって当たり前。
というか、ある程度のレベルのチームであれば、セットプレーがチャンスになるのは当たり前の事。
流れの中で、相手のプレッシャーを受けながら、瞬間の判断で相手のウラをとるのがサッカーの魅力。
そういった意味で考えると、セットプレーを「武器」として大々的に出されてしまう代表の攻撃力の低さを物語っていると思うのですが…

もう一つの「武器」である「クロス」…
「クロスボール」「センタリング」と色々な言い方はありますが、サッカーにおいてサイドからのボールというのは、ディフェンスにとって非常に守りにくいのは事実です。
ディフェンダーにとって視界の確保というのは絶対です。
ボールとマークする相手選手を、常に同一視野に入れる事を要求されます。
ボールに気を取られている間に、マーカーがディフェンダーの視野から見えない所に素速くポジションチェンジする事を「消える動き」といい、優秀なストライカーには必要不可欠な要素の一つです。
また、ボールばかりに目がいってしまう選手の事を「ボールウォッチャー」といい、ダメな選手の代名詞となっています。
さて、サイドからのボールが守りにくい理由はココにあります。
自ゴールを背にして、正面にボールがあれば、ボールとマーカーを同一視野に入れるのは簡単です。
しかし、ボールがサイドにあると話しは変わってきます。
右サイドにボールがあって、マーカーが自分の左手方向にいたらどうでしょう?
カメレオンやシマウマでなければ、両方を視野に入れるのはむずかしいでしょう。
それを少しでも楽にするために、身体の向きを工夫して視野の両端に入れるようにするのですが、守りにくい事は確かです。
ましてや、サイドの選手がドリブルで中に切り込んできたりしたら、その対応に出なければなりません。
当然、背後のマークすべき選手は視界からは完全に消えてしまいます。
そこにグランダー(ゴロ)のボールをあわされると、フリーでシュートを打たれる事になってしまいます。

しかし、現在の代表の「武器」といわれている「クロス」はそのようなものとはちょっと異なります。
クロスを上げる位置はタッチライン際で、中にドリブルで切り込んでくる事はほとんどありません。
しかも、ボールは浮き球です。
遠い位置からの浮き球のセンタリングに対応するには時間的な余裕があります。
完全にボールを奪ったり、きれいにクリアする事が出来なくても、相手に身体を密着させる事で、簡単にシュートをコントロールさせないようにする事も可能です。
さらにいえば、たいていセンターバックには、この空中戦に強い選手を置きます。
ですから、浮き球のセンタリングをキレイに決めるためには、「マークがずれた瞬間」に「出来るだけ速く」しかも「正確にコントロールされた」ボールを上げる必要があります。
その上、浮き球を正確にミートするシューターの技術も必要となります。
アレックスと加地のクロスがこの条件を満たしているとは思いませんし、ゲンク鈴木と玉田が空中戦に絶対の自信を持っているとも思いません。
それでも、愚直にクロスを上げ続けるアレと加地。
また、その二人にボールを供給し続ける中盤の選手には何も感じられません。

日本はどこを、何を目指しているのでしょうか?
アジアでそこそこ勝てるチームを目指すのであれば、この方法をゴリ押ししていれば、時にはアジアチャンピオンになれる事もあるし、運良くゴール前でジャンプした頭にボールがヒットしなければ途中敗退という事もあるでしょう。
アジアには、ドイツやオランダ、デンマークみたいにバカでかい選手がゴール前で守っている事も少ないでしょうから…

さて、今日の試合では北朝鮮が日本のやるべきサッカーを目指していたように見えました。
日本のやるべきサッカーとは、簡単に言えば「身体能力に頼らないサッカー」。
正確なボールコントロールと、タイミングで相手ディフェンスラインを崩すサッカーを目指さなければ世界の舞台には出て行けないと思います。
シュートチャンスを演出するまでの北朝鮮のボールの動かし方は、日本も大いに参考にすべきだとすら思いました。

日本のボール回しといえば、最終ライン付近のノープレッシャーの地域でのみ。
前線に入るボールは、ディフェンスラインからのロングボール。
最終ラインで時間をかけて回して、回してロングフィード…「どうせロングボールを入れるなら、もっと早く入れれば?」と思います。
たまに中央にグランダーでボールを入れても、ちょっとプレッシャーを受けたらすぐに最終ラインにもどすか、サイドに逃がす。
そして、サイドの浅い位置からアバウトなクロスボール。
これは、身体能力をウリにしていた頃の韓国やドイツの戦い方。
いや、当時の韓国やドイツの方がスピードがあったような気がします。
こんな試合を見ているのですから、睡魔に襲われるハズです。

対する北朝鮮は、中央付近の高い位置の選手へグランダーのボールを入れ、そこからダイレクトやツータッチでショートレンジのパスを展開。
また、タテパスを受けた選手がちょっと後ろに位置する選手へボールを落としたり、ヨコバスを入れている間に、後方から次々と選手が上がってきて、より厚みのある攻撃をする。
一つでも多くパスコースをつくり、ディフェンスに的を絞らせない。
そして早く正確なボール回し。

こんなサッカーこそが日本の目指すサッカーであるべきだと思うのですが…
しかし…今日の北朝鮮に足りなかったのは「正確さ」。
残念だったのは、所々でパスがずれたり、コントロールをミスしたりしてボールを失う場面が多かった事です。
「残念」という言葉が適切かどうか分かりませんが、日本全体を覆っている「オレ達のサッカー強い!」という勘違いに気付くためには、北朝鮮のような国にガツンとやられる必要があると思うのです。
ドイツに手も足も出なくても、「やっぱりドイツは強いなぁ」で終わってしまいました。
一昔前のドイツにあった「身体的な強さ」ではなく「巧さ」にやられたのに…
その点、格下だと思って(勘違い)いる北朝鮮にチンチンにされれば、ちょっとは目が覚めるのではないかと期待したりもしたのです。

でも、勝ってしまいました。
それも無様な勝ち方で。
確かに勝つ事は重要です。
特に今回の勝利は、W杯へつながっています。
ワールドクラスの相手とガチンコ勝負をするという「経験」は何事にも代えがたいモノです。

それでも、思うのです。
「勝って良かったのかなぁ…」「こんなサッカーで世界に出るのは恥ずかしいなぁ…」ましてや選手達も、マスコミも、サポーターと呼ばれている人達も自分たちのサッカーがなかなかのモノだと勘違いしている状態では、世界に恥をさらしにいくようなものなのでは?
いや、一番悲惨なのは、このまま勘違いし続けていたら、日本のサッカーの進歩は何十年も遅れてしまうのではないかという事です。

やっぱり、日本人の国民性はサッカーには向かないのだろうか?
日本の解説者の人達の本音はどうなんだろう?
こんな事を考えているのは、自分だけなのだろうか?
以上、非国民の毒舌でした…