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2004年10月24日日曜日

中野区春季大会・4年生・決勝T

10月も終わろうというのに、「春」の大会っていうのも…
狙った様に週末を襲う雨のせいで、ここまで引き延ばされることになってしまいました。
それに加えて、「ひとり言」の更新の遅れ…
もう、みんな忘れている頃でしょうか?
という事で、4年生の決勝トーナメントです。

結果から先に言うと、準優勝でした。
この「準優勝」という結果に関しては、人それぞれ思う所があるでしょう。
でも、中野区で2位という結果を勝ち取った事は、認められて良いと思います。

でも…やってしまいました。
試合後のミーティングで、子ども達に対して一言のほめ言葉もかけてやらなかったのです。
後になって思い返せば、「失敗したなぁ…」と感じるのですが、その時は「ほめる」なんて事は全く頭の中にはありませんでした。

それは、優勝を逃したからでも準優勝に満足していなかったからでもありません。
元々、自分は「結果」は後からついてくるものであって、重要視すべきなのは試合内容だと思っています。
特に、小学生期のサッカーには、「勝てば官軍」という言葉を当てはめてはいけないと思っています。

だからこそ、「準優勝」という「結果」に対して何も感じていなかったのかもしれません。
しかし、子ども達にとっては、大会で「準優勝」を勝ち取るという事は大変大きな出来事だと思います。
その内容にコーチが満足しているかどうかも大切ですが、「準優勝」という結果は、そう簡単に得られるものではありません。
そこをちゃんと評価してあげる事が出来なかったのは、自分にとって大いに反省すべき点です。
上手く導いていれば、もっとモチベーションを高める事が出来たかもしれないのに…
自分の代わりに、各家庭でご両親が準優勝という結果を評価してくれた事を密かに期待する事にしましょう…

さて、試合内容に目を移します。
この学年は、夏の合宿でようやくサッカーの入り口に立った、いわば「ヨチヨチ歩き」の段階です。
ポジションもまだ決めておらず、「トップ」らしき選手だけを決めて、タテパスのターゲットになろうという事が唯一の「約束事」のようなものです。(というよりもサッカーでは『常識』なのですが)
他にも伝えている事はあるのですが、この試合に関して言えば、そういった「駆け引き」「戦い方」という事よりも「心の中」、簡単に言えば「闘争心」といった事に目がいく事になりました。

今まで何度も書いていますが、自分は精神論者ではありませんし、根性論も好きではありません。
でも、「気持ち」の入っていない選手やプレーはもっと嫌いなのです。
この試合で目立ったのは、相手に攻撃をさせすぎているという事です。
もちろん、相手のレベルが数段上で、為す術もないという場合もあります。
しかし、この試合(決勝)に関して言えば、「もっと頑張れただろう!」という試合だったのです。

自分は、「頑張りすぎるな!」「もっと、ゆっくり!」といった指示を良く出します。
これは、ボールを持った時に、ガムシャラにプレーするのではなく、冷静に状況を判断して「賢く」プレーして欲しいという思いからです。
ボールを保持している時には、「気合い」や「必死」という表現が当てはまってはいけないと思います。
むしろ、飄々とプレーする選手の方が、自分は信頼をおけます。

でも、これはあくまでもボールをしっかりと保持している時に限った話しです。
トラップがちょっとズレてしまいボールを奪われそうだったり、ルーズボールを相手と奪い合う様な状況では、「飄々」としていては困るのです。
そんな時こそ、「気合い」や「根性」を見せて欲しいのです。

自分がボールを失う事や、ルーズボールを相手に渡してしまう事、それによって相手の攻撃を受ける事を何よりも嫌う選手になって欲しいのです。
そうなってしまいそうになった時には、自分の身体を投げ出してでもそれを阻止する様でなければ、選手としては失格といってしまうしかありません。
レクリエーションサッカーであれば、それも良いでしょう。
でも、子ども達には「選手」になってもらいたいのです。

別に「Jリーガー」になれと言っているのではありません。
高校で全国大会に出る様になれと言っているのでもありません。
やれる事を精一杯やる事、常に高い位置を目指す事が、そうする努力を怠らない事が必要だと思うのです。
「面白おかしくできればいいじゃん!」という意見もあるかもしれません。
確かに、そういうサッカーがあっても良いと思います。
でも、選手として真剣勝負が出来る時期は限られているのです。
(選手として)真剣にサッカーと向き合う時期はほんのちょっとしかありません。
その機会を逃してしまうのは、非常にもったいないと思います。

ただの思い出作りのためではなく、将来より良い選手になるために、また、サッカーを続けなかったとしても、真剣に取り組む事は各個人の内面を磨く事は間違いないと思います。
もう選手生活とはトンと縁がなくなってしまった自分から見たら、うらやましい限りです…
(そうはいっても、自分も選手時代は所々で手を抜いていたのですが…)

これから徐々に「頭を使ってサッカーをしよう!」という事になっていくと思いますが、基本的な「メンタル」の部分では泥臭い選手であって欲しいと思います。

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