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2004年11月21日日曜日

会長杯・4年生

つばさAB対決を実現させるために、是が非でも勝たなければならないこの試合。
結果はPK戦を制したAチームが準々決勝にコマを進め、23日にAB対決が現実のものとなりました。

ところが…
試合内容は完全なる「負けゲーム」。
サッカーで負けて、勝負で勝った(試合自体は1-1なので勝ってはいませんが…)という所でしょうか…
ビッグチャンスも何回かありましたが、それよりも決定的なピンチを迎えた回数の方が遙かに上回っていました。

対戦相手のしんやまには「勢い」がありました。
選手達の運動量やボールに対する激しさなど、つばさには持っていないモノを存分に出された形になりました。
そういった、速く厳しいプレッシャーや圧力というモノに負けないだけの「強さ」を身につける事も必要だと思います。
それが、ここのところ強調している「メンタル」の強さだと思います。

しかし、サッカーの魅力は、ボールを激しく奪い合う事でも身体のぶつかり合いに勝つ事でも、速く走る事でも、たくさん動く事でもないと思っています。
これらの要素はサッカーで相手よりも優位に立つには必要な要素だと思いますが、サッカーの本当の魅力ではないと思います。
サッカーはプロレスや相撲でもないし、陸上やガマンくらべでもないのです。

サッカーの魅力は、相手との駆け引きだと自分は思っています。
「駆け引き」とは、簡単に言うと「ダマし合い」。
パスやドリブル、シュートといった場面で、いかに相手のウラをとるか。
相手の予測した事と違う方法でプレーを成功させた時、最高に気持ちがイイのです。
それは、オフェンスの時でもディフェンスの時でも、試合中は常に存在します。
レベルの高い相手との「駆け引き」(ダマし合い)はプレーしていても、なんだか嬉しくなりワクワクした気持ちになります。

オフェンスの時は、例えドリブルで相手を抜いたとしても、それが単なるスピードで勝っただけだったり、パスコースが読まれていたけど、なんとか味方に通ったプレーというのはあまり納得がいきません。
反対に、完全に相手のウラをとったプレーで決定的な場面を演出したり、ゴールを決めたりした時は、思わず相手に向かって微笑みかけながら舌を出してしまいたい衝動に駆られてしまいます。(ざまぁみろ…と)
なんだか、とっても性格の悪い人間に見えますが、サッカー選手は「ずる賢く」なければいけないのです。

そういった、駆け引きを楽しむためには、ボールを思い通りにコントロールする技術は必要不可欠です。
ある程度の身体能力も必要になります。
でも、サーカスの様なボールコントロール技術は必要ない(とは言いませんが…)し、100メートルを10秒台で走る様なスピードも、マラソン選手の様に長距離を走る能力も必要ありません。(そんな能力が備わっていたら、『ラッキー!』程度の認識でいいのでは?)

状況に応じて、自分の思い通りにボールをコントロールする技術は、頭を使うサッカーには必要不可欠です。
これは、リフティングが1000回できるとか、2000回出来るとかという問題ではありません。
中国雑伎団の様な小技も必要かと聞かれれば、「できればイイんじゃないか?」と答える程度だと思います。
それよりも、どんなボールでも思い通りにコントロール(トラップ)出来たり、狙った所にボールを蹴れる(その球筋も多くの種類が必要)事の方が大切です。

ジダンにスピードや強さを感じるでしょうか?
むしろボールコントロールの巧みさと、パスやドリブルのタイミングや意外性に目を奪われるのではないでしょうか?
現在、日本代表監督のジーコの現役時代のプレーもそうでした。
プラティニやマラドーナも…
(マラドーナにはスピードも強さもありましたが、それらが強調されることはなかったような気がします。身長も160cmちょっとしかなかったし…)

そうすれば、ガンガンとプレッシャーをかけてくる相手にも対応できます。
現在の4年生には、そこまでのボールコントロール技術はありませんし、まだ「駆け引き」を楽しむほど成熟もしていません。
でも、「もうちょっと頭を使えば?」という場面がいくつもありました。
前にも、どこかで書いたと思いますが、そういった事は「教わる」事ではないと思っています。
自然に「覚える」モノだと…
一緒にプレーするコーチ陣が、もっともっと子ども達を「おちょくり」倒し、彼らが「遊び」感覚で自然に身につけていってもらいたいと思います。

他にも言いたい事はいっぱいあるのですが、いっぱいありすぎるので、今回は中途半端で訳の分からない「ひとり言」ですが、ここまでにします。
明日は、どちらかが必ず負ける試合…
決勝前に、こんな試合があるのは、ちょっとイヤな気分です。

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