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2011年9月19日月曜日

5年JA東京カップ予選リーグ

春のブロック大会では、1発トーナメントの初戦で砕け散った5年生。
秋のブロック大会では、予選リーグ制が導入され、最低でも3試合が保証されました。
試合経験を積むという意味では良かったと言えます。

試合では「勝利」を目指して闘うのは当たり前のことですが、この時期には「結果」ばかりに目を向けるのではなく、その内容や過程にこだわるべきだと思います。
それは、この時点が「完成品」ではないからで、試合は成長するためのヒントや克服するべき課題を発見する場所だと思います。
文字通り「試し合う」という場なのではないでしょうか?
(プロの選手でも『完成』する事はないでしょうし、もし仮に『完成』だと感じた時点で、その選手の成長は止まってしまうのではないでしょうか)

さて、若干話しが逸れましたが、今回予選リーグで敗退が決まった5年生はその結果に落胆するのではなく、内容がどうであったかが問題なのです。
自分は前述の通り、負けてしまったことに関しては、それほど落胆しません。
(勝てる試合を落としてしまった時は子ども達に申し訳ないという気持ちにはなりますが…)
自分が落胆するのは、試合内容が良くなかった場合で、今回は残念ながらそれに当てはまってしまうのです。

正直、課題は山積です。
あまりに課題が多すぎて、どれから手をつけるべきかと悩んでしまうほどです。

最優先課題は、サッカーに対する「気持ち」ではないでしょうか?
「上手くなりたい!」「強くなりたい!」ではなく、「上手くなれたらイイな…」「試合、勝てないかな?」という、どこか入り込んでいないような雰囲気がプンプンします。

上手くなる、強くなるためには、特効薬なんてありません。
手っ取り早く、美味しい成果を手に入れることは出来ないのです。
通常の練習を見ても、休み時間に友達とサッカーをしている時とそれほど変わりがないのではないかと思えるほどです。

しかし、これは子ども達の中にサッカーというスポーツの魅力を深く刻み込むことが出来ていない、我々コーチの問題です。
サッカーの楽しさをもっともっと感じさせなければいけないと痛感しました。

自分の考える楽しさとは、友達とキャッキャとはしゃぎながらサッカーをすることではありません。
真剣勝負の中で得られる充実感というか、達成感を得ることが何よりの楽しみだと思います。
そのような時間を、コーチにやらされるのではなく、好きな遊びを楽しむかのごとく、能動的にサッカーと向き合うようになるのが理想です。
そんな経験を積み重ねていく事で、サッカーに対する自信やプライドが身についていくのではないでしょうか。

もちろん、それらを得ることは簡単ではありません。
でも、自分を甘やかさず、自分にウソをつかずにサッカーと向き合えば、必ず得られるものだと思います。
その為の動機付けが、今は何よりも大切だと感じました。

もちろん、ボールを止める・蹴る・運ぶといった技術面でも足りない部分はたくさんあります。
相手との駆け引きといった「サッカー頭」も、まだまだ幼すぎます。

しかし、ベースとなる「気持ち」「動機」がしっかりしていない事には、その上に何を積み上げても、すぐに崩壊してしまうでしょう。
少々遅いですが、この秋は基礎工事をしっかりと点検する時期になるでしょう。
手抜き工事にならないよう、念入りに基礎を固めていくつもりです。

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