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2011年10月9日日曜日

5・6年教育リーグ&フレンドリー

9日・10日の連休で4試合が組まれました。
まずは、9日の5・6年生の試合を見た感想から。

●5年生
15分ハーフ2試合+15分×2本
前回のブロック大会でも感じたことですが、修正すべき点が山ほどあります。
技術・戦術・体力、どれを見ても、もっと何とかしないと…と感じます。
何よりも精神面、メンタルの部分から手をつけなければ変化は望めないと思います。

ボールを扱う技術なんていうものは、多少運動神経が悪くても、常にボールを触っていればそれなりになるものです。
日本人が上手に箸を使うのは、欧米の人と比べて箸を使う才能に恵まれているからではありません。
欧米人よりも箸を使う時間が長い、箸を使う機会が多いというだけの話しです。
サッカーの技術も同じ事です。
自分が要求するレベルはそれほど高くないと思っているので、そこに達するのはそれほど難しくありません。
要はどれだけ前向きにボールと向き合う時間を作っているかどうかという事です。

戦術面も同じです。
「戦術」なんて言葉を使うと大げさに聞こえるかもしれませんが、簡単にいうと「今、何をすべきか?」を考えるだけです。
低学年は、みんながボールを触りたくて、ボールの周囲に集まり、所謂「団子サッカー」になります。
それは自然の姿です。
そこから、子ども達は内面の成長とともに、「今は離れていた方が良いな…」とか「ここは、ちょっと下がって相手の攻撃に備えよう」と工夫しながら試合をするようになるのです。

9日の試合では「何をすべきか?」を考えを巡らせている子が何人いただろうか…と思うような内容でした。
試合後のグランド整備でも、働いている人達を尻目にバスケットボールゴールによじ登り、ブラブラと…

サッカーに対して前向きになるというレベルだけではなく、もっともっと「自立」した行動を要求し、精神的な「幼さ」からの脱却を図らなければと感じた試合でした。

●6年生
5年生と同じく、15分ハーフ2試合+15分×2本
出席者8名、うち2名は2試合消化後に早退というキビシイ状況。
午前中の5年生に「時間のある人はおいで!」と声を掛けたものの、参加者ゼロ…
最後の2本は、相手チームから助っ人2名を借りての試合となりました。

1試合目は、なかなかボールが落ち着かず、マイボールを簡単に失ってしまう場面が目立ちました。
トラップミスやキックミスでボールを失う場面も目立ちましたし、明らかな判断ミスで自滅に近い形でボールを失っていることもありました。

2試合目は、初戦と比べるとボールに対するプレッシャーが緩くなった分、楽にボールを持てるようになったのですが、その分判断ミスが目立つことになりました。

自分が感じた6年生の課題は、チームとしてフリーな選手にボールを持たせるという事です。
サッカーはゴールに向かってプレーしなければ点が取れません。
しかし、ゴールへの最短距離を突き進んで点が取れるほど甘くはありません。
時には迂回しなければ事故に遭遇してしまうこともあります。
この「迂回」という感覚、イメージをどう子ども達に落とし込むかが難しいところです。

子ども達は(大人のサッカーでもですが)どうしてもゴールへの最短ルートを進みたがります。
しかし、相手チームの選手達は、ボールを持っている選手を真っ先に邪魔をしに来ます。
ゴールへの道をふさがれてしまうのです。
そればかりか、ボールを奪おうと襲いかかってきます。

しかし、チーム内にはゴールへの道を確保している選手がいるはずです。
そうでなくても、ボールを奪われる心配が少ない場所に位置している仲間がいるはずです。
自分がゴールへ進めない、ボールを奪われそうな状況にいるとしたら、自分よりも有利な状況にいる仲間へ早くボールを預けるべきです。
しかし今は、ボールを奪いに来た相手と潔く真っ正面から闘って、ボールを失ってしまう事が多いのです。

別に逃げ回れといっているのではありません。
闘うことを選んでも良いのです。
その戦いを制することが出来れば、一気に数的有利な状況に持ち込むことが出来ます。
しかし、闘うことを選んだのであれば、それが1対1だろうが1対2の不利な状況だろうが、負けてはいけないのです。
でも、負けてしまうことばかりです…
何とか突破する場面も、相手にボールをバコバコ当てながらの、まさにラッキーというようなドリブル。
判断は間違っているけど、結果オーライというプレーが目立ちます。

ボールを失わず、ゲームと相手チームをコントロール下に置きながら、ゴールを目指すというような感覚を少しでも身につけさせたいものです。

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