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2003年6月8日日曜日

中野区春季大会・3年生

予選リーグ最終戦、相手は前回(2年生時)大会で優勝している谷戸キッカーズのAチーム。
2年生の時に見た感じでは、「強い」というよりは「うまい」という印象のチームでした。
つばさの3年生は、予選リーグを突破する為に、この試合で勝ちを収めて勝ち点3をとらなければなりません。

前半は、0-0で終了。
どちらかというと押し気味に試合を進めていました。
ただ、相手キーパーのキックが、3年生らしからぬ飛距離を出し、つばさの選手達の頭上を軽々と越えていったことが、2~3度ありました。
そのキックには気を付けるように、ハーフタイムで子ども達に伝え、また前回のKFC戦同様に、とにかくボールを追い回すことと、ボールを取った後のドリブルのスピードとコースにもっと意識を払うように指示。

そして、迎えた後半は、0-4…
結果は完敗です。
総合力でも相手の方が上でしょう、今すぐ再戦しても勝つのは難しいと思います。
しかし、試合後のミーティングで子ども達にはこう伝えました。
「今日は、0-4で負けた。でも、一人ひとりの力では負けていない試合だったと思う。ドリブルで相手をかわしていたのは、つばさの選手の方が多かった。ただ、相手チームの選手は、しっかりとキックをする技術を持っていた。今の段階では、谷戸キッカーズの方が力は上だが、必ず逆転させることは出来るし、みんなにはその力があるということは、今日の試合を見ていてよく分かった。次の試合で逆転させるか、5年生になってからか、6年生になるまで時間がかかるかは、みんなの頑張り次第…頭を使って、テーマを意識して練習に真剣に取り組もう!」

そう、試合中にボールを扱う技術は、つばさの子達の方が上だったと思います。(ひいき目に見てしまっているのだろうか?)
しかし、相手ゴール前にボールを運ぶ手段が違いました。
つばさはチョコチョコとドリブル(たまにショートパスも入った)で持ち上がる…
対して、谷戸キッカーズ(谷戸キッカーズに限らず、小学生チームの多く)は、クリアボールやロングパスで前線にボールを送り込む…
ロングボールは、それほど精度の高くないボールであれば、そのボールは簡単に相手に奪われるのですが、小学生の場合はロングボールを処理する側の選手も技術が未熟な為、そこでボールを奪い取る(つまり、前線でボールをとり、攻撃を開始できる)ことが出来るのです。

とても乱暴な言い方をすると、下手にドリブルをしたり、丁寧にパスをつなごうとしないで、前線に向けて長いボールを放り込んでおけば、チャンスを多く作れるのです。
チャンスを多く作れるということは、試合にも勝てる機会が増えてくる。
では、何故つばさではそうしないのか…
ボールを放り込むというプレーには、サッカーにとって最も重要な「判断力」が養われないからです。
また、ボールを持った時に状況を見て、考えて、自分で判断して、プレーするという事は、サッカーの一番面白い所でもあり、その機会を奪ってしまうことは、サッカーというスポーツを非常に退屈な物にしてしまうと思っています。

しかし、勝負に勝つということも非常に大切な事であります。
試合に勝つという経験を積み重ねる事で、自信を持つ事が出来たり、サッカーに対するモチベーションがあがったりします。
しかし、どんな方法でも勝てばいいというものでもありません。

内容のあるサッカーで、選手達がプレーしていて楽しいサッカーをして、将来的にも良い経験になるようなゲーム経験をさせたい。
なおかつ、モチベーションを保つ為にも、負けこむ事は避けなければいけない…
もちろん、敗戦の中からテーマを提示して、モチベーションを保つ様にはしますが…
つばさのサッカーが勝負弱い原因でもありますが、その辺りのバランスを保ちつつ…

ふぅ…がんばろうな!みんな!

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