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2003年5月3日土曜日

全日本6ブロック予選・3回戦

今日の対戦相手は、三菱養和。
三菱養和とは、6ブロックの大会で、3度目の対戦。
常に東京都の上位に顔を出すチームと公式戦のガチンコ勝負ができるだけでも良い経験になると思うのですが、それが3度目にもなるという事は、この学年が勝負強い学年であり、勝ち上がっている事が多いという事でもあると思います。

過去2回の対戦では、個々の力の差を痛い程に感じさせられました。
つばさの選手は、「動きの中で、プレッシャーを受けながらもしっかりボールを止める」ということが永遠の課題となっているのですが、養和の選手達は、ワンタッチでボールの勢いを殺すだけではなく、相手の足が届かない所、次のプレーに早く移れる所に、難なくボールをコントロールしていました。

ボールを止める事が出来るからどうなのかと思われるかも知れませんが、質の高いプレー(ドリブル、パス、シュート)をする為には、良い所にボールをコントロールするという事は、基本中の基本です。
アバウトなパスやシュートでも良いのであれば、それほど神経を使う必要はありませんが、小学生はこれから上手くなる選手達ですから、より質の高いプレーを要求すべきだと思います。
したがって、「しっかりコントロールして、質の高いプレーをする」ということが大前提になります。
その上で、判断が正しかったかどうか、相手のウラをとれるようなプレーが出来るかどうかという事になります。

今までにも、何回か書いたかも知れませんが、「相手のウラをとる」「相手との駆け引きを楽しむ」事がサッカーの一番面白い所だと思いますので、この面白さを味わう為には、「しっかりコントロールする」という事が出来ていないと味わえないのです。
逆の言い方をすれば、「しっかりコントロールする」という事が出来るようになれば、更に別の世界を垣間見る事が出来るようになるでしょう。

さて、試合とは関係ない(関係なくもないけど…)ことをずらずらと書きましたが、やはり今回も個々の技術の差を感じました。
つばさの選手達はもっともっと技術的に上手にならなければいけません。

技術の上達には、非常に時間がかかります。
2~3回練習したからといって、次の日は飛躍的に上達しているなどという夢のような話しは見た事も、聞いた事も、また経験した事もありません。
何回も何回も、何日も何日も繰り返し練習した結果、いつの間にか上手くなっているものです。
ただし、練習を繰り返す事で、少しずつではありますが、技術は必ず身に付きます。
決してあきらめず、地道な作業を続ける事で本物の技術が身に付きます。

更に言えば、上手くなる速度にも差があるし、最初から他の人より(何となく)上手くできる人もいます。
「ウサギとカメ」の話しでいえば、「ウサギ」の人もいるし「カメ」の人もいます。
それは、もちろんつばさの中にも存在します。
「カメ」の人は、ゆっくりでも確実に前進していきましょう!
「ウサギ」の人は、サボらない「ウサギ」になろうじゃないですか!
両方に共通していえる事は、「みんなは必ず上手くなる!」ということです。
他人とくらべて、「自分は下手だから…」とか「オレ、上手いぜ!」なんて考えるのは、まったくバカげています。
自分のペースで構いません、しかし、しっかりと確実に前進するように頑張りましょう!

…と、また試合からはなれてしまいました・・・
ゲームの方は、立ち上がりに1点を奪われました。
ゴール前でボールを持っている選手に3人でプレッシャーをかけに行き、囲んだと思いきや、軽く右に流され、ゴールに流し込まれるという形でした。
そのような状況でも、決してムキになってシュートを打つのではなく、落ち着いて味方の選手を使えるあたりは、高い技術の裏付けでしょうか。
また、そこを見ていたという視野の広さもたいしたモノです。

しかしながら、その後は身体を張ったディフェンスで相手の攻撃をしのぎきり、前半を終えました。
攻撃面では、時折チャンスらしい場面もありましたが、決定的な場面を演出するまでにはいたらず、前半を0-1で折り返しました。

リーグ戦の場合は、順位を決める時に得点・失点が影響する事があるので、負けるにしても最小失点で負ける(?)様に傷口が広がらない事を考えます。
しかし、トーナメントの場合は、1点差で負けようが5点差で負けようが、そこでの敗退が決定します。
したがって、ある程度ディフェンスを捨てて、得点をとる為に攻撃重視の布陣や戦術をとる事があります。
どこでチェンジするのかは、ベンチの判断にもよります。
今回、樋口コーチは後半の頭から勝負をかける事にしました。
いままで最終ラインで、この学年の堅守を支えてきた謙介をトップに上げました。

この判断が吉と出たか、凶と出たかは分かりません…
というのも、この後3点を失ったものの、謙介のゴールで1点を奪ったのです。
しかしながら、「点を取るんだ!」というコーチの、意志が選手達に伝わったのではないでしょうか?

さて、後半のゲーム内容ですが、何回かは良い展開が見れました。
(つばさの得点は、パスの出し手である健太郎とそのボールに反応し、ゴールをこじ開けた謙介の2人の能力で演出した感が強い)
どんなチームが相手でも、ボールの置き所が良く、丁寧なキック、トラップをする事を心がければ、パスはつながるのです。
しっかりつないで、チャンスを作り出した場面が何度かありました。
大切なのは、速く走る事でもなく、力強くプレーする事でもありません。
ひとつひとつのプレーを丁寧に、ミスしないようにする事です。
その上で、速さや力強さをつけていくようにしましょう。

ミスをして、ボールを奪われていた場面を思い出してください。
狙い通りのキック(パス)を相手に予測されていて、キレイにカットされた場面は無かったはずです。
すべてミスがらみで相手にボールを渡してしまっていました。
ここを改善して、4度目の正直を起こしましょう!

どんな相手にも技術と判断力で勝負!
練習でコーチと対峙する時にも、やり方次第では負けない…はず?

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