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2004年9月5日日曜日

さわやか杯6ブロック予選・1回戦

前日からの大雨で、朝練も3年生の区大会も中止。
それでも、ブロック大会は中止になりません。
今まで、中止になった記憶はありません。
それは、雨が降っても使わせてくれるグランドが他区(板橋・北など)にはあるという事。
まともにサッカーが出来る広さのグランドを確保する事すらままならない、中野区でサッカーをする立場からすると、うらやましい限り…
(この話題にふれてしまうと、延々とグチが続いてしまいそうなので、あえて止めておきますが…)

ところが、今回の雨はその強いグランドにも大打撃を与えるほどだったのです。
4面を利用して、22試合を一気に消化する予定だったのが、グランド状態不良につき、2面のみが試合で使えるという事になり、試合時間も大幅に変更となりました。
当初の予定では、11:00キックオフだったのですが、以上の様な理由で試合開始が13:30迄ずれ込む事になってしまいました。
子ども達は、すでに浮間舟渡の駅に到着しているとの事。
とりあえず、グランドで3時間半を過ごす事になりました…

コーチ達は、1試合目に審判が割り当てられていたので、9:00過ぎには現地に着いていました。(結局、1試合目の審判はやらないでイイ事になったけど…)
そこで、2試合目のハーフタイムの時にちょっとグランドの中に入ってグランド状態をチェックしてみました。(しんやまがアップしていたところにそ~っと…)
雑草の根深さというか、所々にある大きな段差は相変わらずですが、その強い雑草が生えているところは、全くぬかるんでいない!
土手側の草の生えていない土の部分はひどい泥んこ状態だが、思ったよりも状態は良い。
とはいっても、この草の伸び方は歓迎は出来ないんですけど…

ところが…
試合まで3時間以上もあると、何が起こるか分からないモンです。
再び雨が降ってきたんです。
それも、シトシトなんて情緒深いモノではなく、ドサーッと降ってきました。
徐々に水たまりがなくなりかけていた土の部分も、みるみるうちに大きな池に大変身…
先ほどのチェックでは、それほどぬかるんでいなかったグランドも、どうなる事やら…

雨も大分弱くなってきたところで、ウォーミングアップ開始。
短いダッシュを数本して、気合いも徐々に入れて…
となるはずでしたが、そこら中に出来ている水たまりに、6年生は大はしゃぎ。
キャーキャー言いながら、水たまりに突っ込んでいきます。
「オイオイ、お前ら試合前の雰囲気じゃねぇぞ…」という思いを持ちつつも、「これだけ泥だらけになれるなら、多少ひどいグランド状態でも大丈夫かな?」とも思いました。

泥だらけのグランドでサッカーをする時には、2つの問題があります。
1つは、ボールコントロールが思う様に出来ない事。
これは、ボールコントロールなんてモンじゃない場合もあります。
ひどい時には、サッカーになりませんし、泥に足をとられて走る事すらままならないこともあります。
もうひとつは、汚れを気にしてムリをしない選手がいる事です。
そんなバカなと思うかもしれません。
とうぜん、プロの世界やそれなりに高いレベルであれば、汚れる事よりも個々のプライドというものが勝ります。
しかし、小学生レベルの試合では、汚れるのを嫌って水たまりのボールを取りに行かなかったり、ボールや相手を追いかける時にでも、足元を気にしながらヒョイヒョイという感じで走るなんて事は、しょっちゅうあります。
でも、アップの様子を見ている限り、2つ目の心配は大丈夫だなという気になりました。(試合に向けての気持ちを高めるという点では『?』ですが…)

そして、試合に入ります。
グランドは、直前に降った雨の影響をそれほど受けておらず、最初にチェックした時とほぼ同じ状態。
これなら、戦い方を変えなくとも、普段通りのサッカーを要求する事が出来ます。(もちろん、パスをいつもよりも強めにとかといった事はありますが、根本的な部分は変更しないで大丈夫という事)

前回の区大会で見た時は、ポジショニングのバランスが悪かった事と、「オレが何とかしてやるんだ…」という気持ちが悪い方に出てしまっていたのですが、この日の試合ではその部分は良くなっていました。
サイドを変える意識もよく見れたし、前の試合と比べるとチーム全体でボールを動かしていた印象を受けました。
バランスに関しては、攻撃時間が長かったので、悪い面が出なかっただけかもしれませんが…

「お前、小学生なの?」という声がアチコチから聞こえてきそうな、純一の身体能力を活かしたゴールが4発と梅ちゃんがこぼれ球を押し込んで合計5点。
大量得点で勝利でき、それはそれで素晴らしかったのですが、内容に目を向けると、中盤でゲームをコントロールしていた直途の働きが素晴らしかったと思います。
勝負所ではタテに突破を仕掛けたり、トップの選手へスルーパスを通す。
タテへの勝負が難しいと判断すれば、サイドを変えて攻撃の形を作り直す。
試合後の様子を見ると、本人に自覚はないのかもしれませんが、この試合でチームとゲームをコントロールしていたのは、直途だったと思います。

そのゲームをコントロールするという意識は、全員が持って欲しいものなのです。
チームとしてキープしているボールを、ゴール方向へ勝負を仕掛けるのか、一旦スペースへ逃がすのか…
それは、チーム全員が考えなければいけない事です。
もちろん、その中心となる選手はいますが、全員が「頭でも」攻撃を組み立てる意識を持って欲しいと思います。

その点で見ると、まだまだ人任せな選手が多いと思います。
もっともっとボール回しに積極的に参加して欲しいのです。
今は、「あ、パスが来た!」と気付いてから動き出すため、行動が1つ2つ遅れてしまっています。
ゴール前でチャンスを創り出すのは、キーパーを含めた11人がどの様にボールを動かしたかによります。
適当にゴール前に放り込んだボールは、それなりのチャンスでしかありませんし、チャンスとすら呼べない事もあります。
しかしながら、相手のスキを素早く見つけ、そこを的確に突く事が出来れば、ゴール前でのチャンスは大きなものになるはずです。
そのチャンスを上手く突く事が出来ないと判断すれば、別のチャンスを求めて攻撃を作り直す…この繰り返しです。

しかし、そのチャンスを作るのは、1人、2人の限られた選手達ではありません。
チーム全体でどうボールを動かしたかに関係します。
もちろん、ボールを奪ってからシュートにいたるまで、一度もボールを触らない選手はいます。
しかし、逆サイドで広くポジションをとる事で相手のバランスを崩したり、出ないかもしれないパスをもらおうとする動きが、相手ディフェンスに的を絞らせないという仕事もしているのです。
そして、そのような選手達がいなければ、良いチャンスは作れないのです。


だからこそ、もっともっとボールを要求して欲しいと思います。
もっともっと頭の中でもサッカーをして欲しいと思います。
ボールがない時に無駄(本当は無駄じゃない)な動きをたくさんする。
これこそがチームに貢献する選手であり、本当に評価される選手だと思います。
チーム全員が脇役になる事を何とも思わなくなる。
その意識を持てる様になれば、チームの力は何倍にもなるでしょう。
そして、その脇役達は、脇役で終わらず、みんな輝くはずです。
主役(得点者?)は、たまたまシュートチャンスをもらった選手です。
最初から決まった主役は、サッカーではいないのです。

目指せ、名脇役!

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